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看護師の中谷さんは患者の介護中、ふと背後を振り返った。 すぐそばには腰の高さほどの小さなカートがあり、さきほど換えたばかりのオムツが置いてある。 それを隔てたすぐ向こう、病室の入口に見知らぬ女がいる。 25歳くらいだろうか、白いTシャツにショートヘア。 開いた扉に両手をかけ、斜めに倒した上半身のみを覗かせている。 女は中谷さんを見つめながら、ニコニコと笑っていた。 「……あら、誰? どうかしたの?」
中谷さんが声をかけたとたん、女はスッと体を引っ込めてしまった。 すぐに後を追って病室を出たが、誰もいない。 わずか数秒ほどの出来事で、隠れるような場所もなかったという。 その時、女と中谷さんとの間には手をのばせば届くほどの距離しかなく、間近で目撃してしまった中谷さんは、さすがにゾッとしたそうである。
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■講評
文章 1 怪異 0 怖さ 1 衝撃 0
看護師さんはよく「もう、人間の方が怖いわよ」とか「仕事が忙しいので、そういうモノを見ても気が付かないだけかもね」とか仰るそうですが。 真昼の時間に、当たり前のように出現されたら、その方が怖いかも知れない。
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名前: くりちゃん ¦ 08:57, Monday, Feb 09, 2009 ×
これでは夜か昼か、よくわかりません。 それにより作品の印象は大きく変化します。 3点減点します。 まあ、こう藪から棒に減点されては、作者が困惑しますね。 それでは少々脱線しますが詳しく講評させていただきます。 私が今まで採点してきた作品の中には似たような物言いで、わざと喧嘩を売るように無愛想につっけんどんに講評した作品が累々。 中には時間の記載があるのに、時間と季節の記載がないと減点したものもあります。 当然、作者はよく読め!と立腹されるでしょう。しかしそれは記録であり怖さに繋がりません。今回私は描写に対して厳しく採点しています。よって時間と季節とかいてあっても記録を求めているわけではありません。(もちろん記録してないと3点減点ですよ。) 例えば、ある怪談で朝八時、通勤電車での話し、と記載されていたとしましょう。 はたしてこれで怖さが出るでしょうか?読者はワクワクしますか? 通勤電車も色々です。東京の方なら判るでしょうが山手線なら、ウンザリするほど鮨詰め状態。ドアに張り付いている人も珍しくありません。 つまり其処で怪異が起きたら体験者は逃げられない。 より怖くなります。 更に冬なら窓から見える風景は寒々しく、夏場ならオッサンの汗がむんむん。体験者の不快さが想像できます。 つまり記録としての記載も大事ですが、作品の世界に引き込む努力も必要です。 余談ですが天気も重要な鍵です。良い例が映画の「ミスト」でしょう、まだご覧になっていない方はレンタルで借りて参考にしてみてください。あの映画で霧がなかったらどうでしょう?ウルトラマンの世界になって、怖がるのは幼児ぐらいなもの、霧という要素がプラスされているから大人も怖がるホラーになります。 雨も風も結果は同じ、ある噺家によると日本の怪談の7割方は水などの描写です。 もっとも演出過多は実話では禁物、必要最低限度にしないと現実味をなくし、かえって読みにくいものになってしまいます。下手な小説のように飾りばかりで中身はチョッピリでは作品になりません。 其処を注意して、これらの事実を体験者から必ず聞いておく事をお勧めします。 |
名前: くすだまん ¦ 11:23, Monday, Feb 09, 2009 ×
すみません、文章がどうとか、よく分からないので、 私としては最大の肝は、「怖いか、怖くないか」 「雰囲気が出てるか、出てないか」 「伝えたい事が伝わってるか、伝わってないか」 だけです。 残念ながら、昼間、笑顔で出る幽霊は、別に怖くないです。 至近距離で見たから怖かった、と言う事もさらりとあって、 共感しにくいです。 上手く言えませんが…。 近かった事以外に、「え〜?」って思った事があって、 いくつもの「え〜?」が重なったから怖かったんじゃないのでしょうか? 難しいなぁ、日本語って。
文章1 |
名前: ほおづき ¦ 14:30, Monday, Feb 09, 2009 ×
当事者は怖かったのでしょうが、自分の身に起こったらどうだろうと考えてみると、不思議感はありますが恐怖にまでは至らないと思います。その分だけ、加点が出来ませんでした。申し訳ない。 文章・0 構成・0 ネタ・1 恐怖・0 |
名前: 暗沌子 ¦ 15:38, Monday, Feb 09, 2009 ×
中谷さんに見覚えがないみたいなので元入院患者ではなさそうですし、 笑顔を見せているから、その介護されている患者さん縁のどなたかですかねえ。
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名前: ひ ¦ 16:21, Monday, Feb 09, 2009 ×
文章0 怪異+1 恐怖0 体験者にしてみれば確かに怖かったであろうと思う。 過不足なく書かれているが、怪異自体が弱いのは否めない。
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名前: スロトレ兄さん ¦ 18:10, Monday, Feb 09, 2009 ×
作者の方は書ける腕をお持ちのようなのに、やはり話のサイズ、スケールとしてはここまでが限界、でしょうか。 この作品は、中谷さんが何を怖いと感じたのかを、最後の一文「その時〜」以降を読まずとも的確に書かれていると思います。 中谷さんの周辺にのみ視線を固定することで、見知らぬ人に普通に話しかけたつもりが実はそうではなかった、という気付きの怖さに話をうまくまとめています。 ただ、切り取り方は上手いと思うのですが、話のサイズと発生した怪についてはこれ以上にもこれ以下にもできないですよね…。
なので加点できなくて申し訳ないのですが、この作品の怪をコンパクトに切り取る技は、怪談を読んで何のどこに怖いと感じるのかを改めて問われるような、そんな風に受け取められました。 次回作があればまた読ませて下さい。
「消える笑顔」という題名は、中谷さんが見た相手の事だけじゃなくて、中谷さんが見たものが何か分かったから、中谷さんの顔からも笑顔が消えた=「消える笑顔」なのかもしれませんね。中谷さんが対応していたときの表情は文中に特に書かれてはいないのですが、読み返してから後で、もしやと思いました。 |
名前: たかくらぶんた ¦ 19:36, Monday, Feb 09, 2009 ×
当事者としては この上ない恐怖体験なのでしょうが、ネタ的には 弱めです。 状況描写も もう少し書いて頂いた方がよかったかとも思います。
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名前: SPダイスケ ¦ 19:41, Monday, Feb 09, 2009 ×
怪奇0 文章0 間近で幽霊を見てしまうとはとっても恐ろしい体験のはずなのに、なぜ恐怖を感じないのだろう?もしかすると前後に何かエピソードがあるのではと思いました。 病院内だから探せばきっと色々出てきそうですね。次作に期待します。
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名前: じゅりんだ ¦ 19:45, Monday, Feb 09, 2009 ×
あ、オムツ、関係なかった…。 ちょっとコンパクトにまとめている割に、怪異に絡まない事が記載されていたり、肝心の状況が説明不足だったりと、ちょっと文章構成に問題があるかなぁという気がします。 加えて怪異も小さなものなので、ちょっと全体的に弱いなぁといった印象でした。
文章:-1 怪異:0
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名前: PM ¦ 20:26, Monday, Feb 09, 2009 ×
仕事中の小さな怪異、というところでしょうか。 体験者のかたは驚かれたでしょうが、このお話においては“ふーん”程度にしか思えませんでした。 |
名前: ひぐらし ¦ 21:26, Monday, Feb 09, 2009 ×
文章はすっきりしていて読みやすいのですが、怖さを感じませんでした。 読む側の勝手さで病院という環境に期待しすぎたせいかもしれないです。ごめんなさい。
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名前: ゑな ¦ 22:10, Monday, Feb 09, 2009 ×
体験者の方にとっては十分怖いと思うのですが、読んでいて話が弱いと思いました。 文章は読みやすいです。 |
名前: 黒蜜椿 ¦ 11:56, Wednesday, Feb 11, 2009 ×
病院では色々な怖い体験があるのでしょうね。 これもそのひとつなのでしょう。 ただ、これを読んだだけではゾッとしませんでした。 怖さが伝わってこないのはなぜかしら。
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名前: 桜子 ¦ 22:23, Tuesday, Feb 17, 2009 ×
ハッキリ見えたことと距離の近さを強調しているのは伝わりましたが、「すごい!」「こわい!」とは感じなかったです。 まず「見知らぬ女」が生身の人間じゃないんだろうなーと見当がついて、でも舞台は病院だしここから何が起きるやら…と期待しすぎてしまったかも。 ±0 |
名前: 眠 ¦ 23:21, Tuesday, Feb 17, 2009 ×
短いながらも文章はうまいと思います。 しかし怪異のレベルとしては厳しい評価になってしまいます。 確かに体験者本人にしてみれば、想像を絶する恐怖でしょう。 気持ちは分からなくもないのですが、超1に送る作品としては、このレベルでは少々きついかと思います。
文章 +1 希少度 −1
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名前: へみ ¦ 09:24, Saturday, Mar 07, 2009 ×
病院怪談の超王道の話なのですが、これだけ近くに出たのは聞いたことがないです。 よく見つけましたね。 |
名前: キザラ ¦ 05:51, Sunday, Mar 08, 2009 ×
病院なので色々と想像したら怖いですね。 タイトルの付け方も良かったと思います。 怪異的には丁度良い長さですが、あまり怖くは無かったので。 |
名前: わんぴー ¦ 08:48, Monday, Mar 09, 2009 ×
| 新味は感じられないのですが、やはり「半身」だけが覗いているものはパターンでも怖いですね。 |
名前: 魔音 ¦ 19:22, Friday, Mar 13, 2009 ×
文章・・・0 希少度・・・0
はっきりとそこに人の姿を見たが、実はそれは人ではなかったというのは体験された方にとっては本当に不思議なことですし、状況などによっては怖いと思うこともあると思います。 それを怪異に見合った長さの文章でまとめてあるとは思います。 しかし最後の文章に少し疑問を感じてしまいました。 その女性を間近に見てしまったので、さすがにゾッとしたとあります。 見た瞬間はそこに人がいると思った。しかし瞬時に消えてしまった。そこに不思議があり、怖さがあると私は思います。 間近だろうか、2メートル先だろうが関係ないような。 こればっかりは人それぞれ感じ方が異なるでしょうから、中谷さんがそう感じたんならそれはそれで良いでしょう。 しかし作品中ではそれがあたかも誰にでも当て嵌まることであるかのように書かれており、そこに少し引っ掛かりを感じてしまったのです。 中谷さんがそこに怖さを感じたというような書き方なら問題はなかったと思うのですが。 最後の決めの部分だったので、文章点は0点とさせて頂きました。 |
名前: 鹿太郎 ¦ 02:16, Tuesday, Mar 17, 2009 ×
| 看護師の中谷さんが目撃した病室の入口に25歳位の白いTシャツにショートヘアの上半身のみの見知らぬ女は、幽霊かどうかわからないから。 |
名前: ジャック ¦ 03:35, Sunday, Apr 05, 2009 ×
うぬー。 怖くはないかな? かなりビックリはするかもですね。 あれ、オムツjは…… |
名前: 緋咲 ¦ 22:27, Sunday, Apr 19, 2009 ×
| あまり怖いと思えません。でも、それだけ近くで見たらずっと脳裏に残るだろうな。 |
名前: 悪夢狂乱丸 ¦ 15:18, Thursday, Apr 30, 2009 ×
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