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心霊探検隊
面白半分で心霊写真なんか撮りに行ってはいけませんね。
僕が中学生の時の話なので、今から20年くらい前の話になります。

ある日、部活帰りに先輩達と怖い話しながら帰っていたら心霊写真の話になりまして、
「絶対に幽霊は存在しない!心霊写真はインチキだ!」って言い張る先輩が居ました。

僕は 小さい頃から いわゆる「見える人」で、霊に対する持論を持っていました。
ですから試した事は無かったのですが、心霊写真を撮る事は可能だと思っていたんです。

「いや、先輩、心霊写真は撮れますよ!」

よせばいいのに、僕ついつい言ってしまったんです。
結果的には 僕のその一言がその先輩に大迷惑をかけてしまう事になるんですが‥‥

先輩も 後輩からそんな事言われるとは思ってなかったらしくムキになってきまして、

「今夜、撮りに行くぞ!」
という事になってしまいました。


夜8時に先輩の家に集合でした。
先輩を含めて五人の心霊探険隊が結成されたわけです。

先輩のカメラで僕が撮るって段取りです。
僕がカメラを用意すると何か細工してくるかもしれないからだそうで。
中学生がそんな細工出来るか という話ですが、
まぁ ここは逆らわず先輩に従う事にしました。

五人の探険隊は自転車をこいでお墓へ向かったんです。


お墓に着いた我々探検隊は、早速撮影の準備に入りました。
といっても 僕がカメラを構えるだけなんですけどね。

町外れにある墓地なのですが、昼間でも人通りは少ない場所なんです。
嫌でも雰囲気が出てしまう場所でした。

隊員達は おっかなびっく自転車を降りて、五人で固まって墓地の中に入って行きました。
外灯が墓地の一番奥にひとつだけあるのですが。ほぼ真っ暗の状態でした。

そんな奥に入っていくことも無いので、僕は入り口近くから撮影することにしました。

僕が先頭でカメラを構えて その後ろに先輩を含めた4人が固まっていました。

そんなに広い墓地では無かったので入り口から墓地全体が見渡せました。
墓地には僕たち探検隊しか居なかった。
いや、居なかったはずでした。

当時はデジカメなんか無かったですからフィルム式のインスタントカメラでした。
僕がカメラを覗くと、ファインダー越しに人が見えたんです。
一番奥のお墓の前に着物を着たお婆さんがうずくまっているんです。 
「あれ?」
と思って カメラを下ろしました。

でも、カメラを下ろして肉眼で見ると お婆さんは見えないんです。
この時点で僕は「こりゃ、写るな。」 と確信しました。

カメラを覗くと やっぱりお婆さんは居るんです。
暗くてよく分からなかったのですが、なんか うずくまって手を合わせているようでした。

パチリ パチリ と僕は墓地の隅々まで写真を撮りました。
当然 お婆さんの所を多めに。

24枚撮りのフィルムを全部使い切り 僕たちは墓地を後にすることに・・・

帰り際に 僕は同級生の隊員に 「あの墓に 俺たち以外に人は居なかったよなぁ?」と聞いてみたのですが、
返答は想像通りの 「うん、誰も居なかったぞ。お前 何か見えてたのか?」 という具合でした。
僕は 「いや、見えなかった・・・」とだけ答えました。


先輩の家の前で 心霊探検隊は解散し僕たちは各々家に帰っていきました。
僕たちを見送りながら「明日 現像に出してくるぜ!」 と意気込む先輩の手にはしっかりとフィルムが握られていたんです。


その日の夜、11時過ぎ位でした。  例の先輩から電話が掛かって来たんです。
ひどく慌てた様子でした。
「どうしたんですか?」
僕が聞くと、普段は強気なその先輩が 聞いたことも無いような弱弱しい声でこう言うんです。

「お前さぁ、写真撮るとき 何か感じなかったのか?」って・・

「何でですか?」 
僕も心当たりがあるものの こう答えるしかありませんでした。

そしたら 先輩が、
「さっき撮ったカメラのフィルムな。机の上に置いてたんだ。 そんでベッドで横になってたら 
風も無いのにフィルムが部屋の隅まで転げ落ちたんだよ。 
そのフィルムが転がった先にな・・・ 着物を着た婆さんが拝みながら座ってたんだよ。
俺、声も出なくてただ呆然としていたら 婆さんが拝むのやめてフィルムを拾い上げると それを持って俺の方に歩いてくるんだ。
婆さんな、目をひんむいて 大きな口あけて何か言いながらフィルムを俺の方に差し出すんだけど 声が出てないんだよ。
ただ、凄い怒ってるような表情でよ。 
 俺、動けなくてガタガタ震えてたら 俺の目の前まで来てフィルムを俺の足元に置いたんだ。
そしたら また、部屋の隅に戻っていって そのまま部屋の隅の壁の中に消えていったんだよ。」

実際にその時の電話の内容というと こんなに分かりやすくはなかったのですが。
先輩、かなり興奮気味で、たぶん自分でも何言ってるかわからない位だったんじゃないかと思うほど まくしたてるように喋っていました。


僕は すぐにフィルムを焼く事を勧めました。
先輩 電話切ってから すぐにフィルムを焼いたようです。


たぶん お婆さん 「この写真は現像したら駄目だ」的なことを言いに来たんじゃないかと思うんですね。

その先輩 その日以来 霊の話をする事はなくなりました。 というか 誰もあえて話題にしなかったようです。



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■講評

文章 0
怪異 1
怖さ 1
衝撃 0

三十代前半の男性の口調にしてはちょっと難がある。
撮った人の所には来なかったんですね。撮った人に何の障りもなかったというのも変な気がするが(作品を疑っているのではない)、あちらの世界にはまたあちらの決まり事があるのでしょう。

名前: くりちゃん ¦ 09:07, Monday, Feb 09, 2009 ×


 季節の記載がありません。
 しかしながら、体験談の内容を考えて、それは大きなミスとは考えませんでした。大サービスで1点減点です。
 けれど書いてあったら墓場の場面が、更に怖くなったような気がします。
 なぜそう思うのかは「消える笑顔」という応募作品の講評に詳しく書きましたので参考にしてみてください。

名前: くすだまん ¦ 11:36, Monday, Feb 09, 2009 ×


違ってたらごめんなさい。
語り主の「僕」が面白がっている様な気がして、
少し、不愉快です。
何だか、自分の能力自慢を、心の奥でしている気がして。
そのせいで文章から、怖さを表現しようとしている感じが、
見受けられません。
死者にも、生者にも、敬意は払って欲しいです。

文章1

名前: ほおづき ¦ 14:37, Monday, Feb 09, 2009 ×


なにかスッキリしないなと。何がだろうと考えてみたのですが、原因は語り手の目線じゃないかなと思うのです。所々にチクリと引っかかる棘が見え隠れしているような気がします。
最後の、たぶんお婆さんは云々は語り手の推測に過ぎないので不必要だと思われます。
文章・0 構成・0 ネタ・1 恐怖・0

名前: 暗沌子 ¦ 15:46, Monday, Feb 09, 2009 ×


フィルムにはそのお婆さんが写っていたのでしょう、きっと。しかし、墓地で取っていたのと同じ格好を最初に見せるとは・・・ まるで一足先に自ら現像してみせたみたいですね。文章が少々子供っぽいところが気になりますが。

名前: ひ ¦ 16:22, Monday, Feb 09, 2009 ×


文章0 怪異+2 恐怖0
三十代でこの語り口、という人などいくらでもいる。
なんだか懐かしい怪談のにおいがする。表現自体に特に問題はない。
怪異の大きさを考えて、このくらいが妥当な点数かと思う。

名前: スロトレ兄さん ¦ 18:20, Monday, Feb 09, 2009 ×


文体うんぬんは また別として 内容的には結構怖いです。
面白半分で心霊写真なんか取りに行くと危険な目に会うんですね。

名前: SPダイスケ ¦ 19:51, Monday, Feb 09, 2009 ×


怪奇1 文章0
ネットに書き込まれた体験記みたいな文章ですね。
これはこれで味があるとは思います。余分な所を削ったら読みやすかったかもしれません。お婆さんは現像するのを止めたかったのでしょうね。
やはりこういうのを読むと心霊スポットは行かないほうが無難だと思いますね。

名前: じゅりんだ ¦ 19:53, Monday, Feb 09, 2009 ×


ううーん…。なんか怖くない…。
いや、怪異としては怖いのですが、なんか雰囲気が怖くない…。
なんていうか、文章がものすごい他人事のように感じます。
なので、読者側も今ひとつ感情移入できず、怪異を擬似体験出来ないんですよね…。
ちょっと勿体無いなぁといった印象でした。

文章:-1 怪異:1

名前: PM ¦ 20:33, Monday, Feb 09, 2009 ×


起こった怪異は怖いと思います。
もう少し文章を整理するべきだったのでは。

名前: ひぐらし ¦ 21:31, Monday, Feb 09, 2009 ×


独白の形式なのに、妙に他人事というか突き放した話に感じました。
そのせいか怪異部分の怖さが薄れてしまった気がします。


名前: ゑな ¦ 22:35, Monday, Feb 09, 2009 ×



心霊スポット…

よく行きますが、遊び半分でいっちゃいけないですね

おばあさんの恐ろしさがよく伝わってきて怖い


名前: せさみん ¦ 20:38, Tuesday, Feb 10, 2009 ×


この文体でなかったら、もっと怖く感じられたような気がしています。
筆者の方は狙ってこういう書き方をしていると思うのですが、好みは別れるかも・・・
心霊スポットに行って無事でよかったですね。

名前: 黒蜜椿 ¦ 12:03, Wednesday, Feb 11, 2009 ×


とても読みやすい文章で長さを感じませんでした。
変に凝ったりしないで素直な表現に好感が持てました。

よくある話なのに読ませてしまうのは語り口調だからでしょうか。
私は好きです。

探検隊って、懐かしい響きがいいですね〜。
中学生の頃ってバカやってたから(笑)

名前: 桜子 ¦ 22:17, Tuesday, Feb 17, 2009 ×


すでに他のお話でもいくつか見かけてますが、読点だったりスペースだったりするのは意図的なものなんでしょうか?こちら側の環境の問題?
このお話の語り方だと特に、最後の三行が片言の日本語…うーん例えば「インディアン うそつかない」みたいな感じで脳内再生されてしまって;

まあそれはおいといて。

語るのもアリだとは思います。
でも、この口調は好きになれないです。
お婆さんが言いたかったのは現像云々以前の問題で、単に「撮るなよ!」と怒ってるんじゃないかなーと思ったので、考え方も合わないみたいです。

拝んでいたというのも、実は何か唱えるとそこへ行けるという能力でも持ってんじゃないかと思ったり^^;
って、これはさすがに強引ですね。
個人的に合わないだけで申し訳ないんですが、「ええーそれ違うっしょ」と何かと否定的な気分になりました。±0

名前: 眠 ¦ 00:11, Wednesday, Feb 18, 2009 ×


お婆さんには気味の悪さを感じますが、文章で損をしています。
語り口調そのものは悪くはないと思うのですが、この作品では「僕」があまりにもストーリーを展開するのに都合のよい解釈をしすぎ、読んでいるほうは冷めてしまいます。
あったることをしっかり書けば、読んでいる方はちゃんと解かってくれます。

文章 −2 希少度 +1

名前: へみ ¦ 09:37, Saturday, Mar 07, 2009 ×


語り口調には特に違和感はありませんでした。
現像前にお婆さんが直接やって来るというのも、ショッキングというほどではありませんが、まあ意表を突かれたような気もします。
ただ、やはりそれでも全体として怪異自体は弱めの印象でした。

名前: キザラ ¦ 06:03, Sunday, Mar 08, 2009 ×


現像した写真見たかったですね。
やっぱり撮ってはいけないものはあると思います。見える人だからこそ、そこは判ってあげて欲しかったな。まだ中学生なのでしかたないかもしれませんが・・・。

名前: わんぴー ¦ 21:07, Tuesday, Mar 10, 2009 ×


怪異そのものは怖い事なのでしょうが、ライターさんが、本人口調で書いたような印象が気になりました。
書かれた方が「見える人」という特殊な状況も、大きく話には反映していないようにも感じます。取材したのではなく、体験された(厳密には先輩が)話だけあって、肝心の怪異が起きた部分が伝聞形式になっているのが非常に残念です(まるで「私が体験した怖い話…」のような本に載ってそうです)。

名前: 藁兎 ¦ 14:39, Wednesday, Mar 11, 2009 ×


「探検隊」というタイトルの割に、行動はそこらの素人と変わらないというか、ちょっと肩すかしをくった気分です。

名前: 魔音 ¦ 19:26, Friday, Mar 13, 2009 ×


文章・・・-2
希少度・・・1

冒頭で「面白半分で心霊写真なんか撮りに行ってはいけません」と言っておきながら、文章全体からその面白半分な姿勢が伝わってくるように感じました。
まず文体が軽すぎること、それに自分達を「心霊探検隊」、友人を「隊員」と呼んでいることがそういった印象に繋がっています。
本当に「面白半分はいけない」と感じているのなら、もっと厳粛な文章になるんではないでしょうか?
語り口調がいけないというわけではありませんが、語りに拘るならもっと重々しい語りになってないとおかしいと思います。

また先輩の部屋に老婆が出た件ですが、全て括弧書きの台詞になっています。
ところが実際はこんなに落ち着いてなかったと後で説明されます。
実際の先輩の言葉のまま書くと意味が伝わりにくいと書き手が判断したため、そのような形になったのでしょうが、それなら台詞ではなく、書き手がまとめて説明した方がすっきりしたはずです。
わざわざ台詞として書いた後、実際はこう言ったのではないと後から言われると、なんだか据わりが悪く感じます。

書き方でだいぶ損をしている体験だと思います。

名前: 鹿太郎 ¦ 01:42, Wednesday, Mar 25, 2009 ×


面白半分で心霊写真を撮りに行けば、必ずといってよいほど霊の存在を嫌というほど見せつけられる!先輩が、いくら霊なんかいない、心霊写真はインチキだといっても、お墓で普段はレンズ越しに見えても肉眼ではみえないのであるから。いたずら半分で写真を撮り現像しようものなら、その見えた着物を着た婆さんの霊は怒って阻止しにくるだろうから。

名前: ジャック ¦ 03:22, Sunday, Apr 05, 2009 ×


文章のせいか怖くはありませんでしたね。
体験された方が恐怖を感じていないからなのかもしれませんが、この先輩がこの話を書いたら怖く感じるかな?と思いました。
でも私がお婆さんだったら、わかってて写真を撮り続けた張本人の方にも怒りに行くかもしれません(笑)

名前: 緋咲 ¦ 23:09, Sunday, Apr 19, 2009 ×


「、」があるのに、文節のスペースがある。気になってしょうがなかった。
怖いと思うのですが、もう一つ怖がれない。

名前: 悪夢狂乱丸 ¦ 15:21, Thursday, Apr 30, 2009 ×


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