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帰りたい
林さんは今年七十歳になる、温和な瞳を持つ老人だが、若い頃は裏社会で名を馳せた人である。
それは今から四十年も前のこと。
林さんは兄貴筋にあたる人物に騙され、敵味方両方から追いかけられる破目に陥った。
国内に行き場を無くした林さんは、海外へ居場所を求めた。
砦と呼ばれたその場所は、その当時、国家警察ですら立ち入れなかった。
取引相手とのやり取りで身につけた語学力と度胸が役に立ち、
たちまちのうちに、砦の一員として認められたという。



…………

この作品は超-1/2009作品集【恐怖箱 超-1怪コレクション 女郎花】に収録されました。
続きは【恐怖箱 女郎花】でご覧下さい。

【恐怖箱 超-1怪コレクション 女郎花】加藤一 編
https://www.amazon.co.jp/dp/4812439450



04:24, Thursday, Mar 05, 2009 ¦ 固定リンク ¦ 講評(20) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(6) ¦ 携帯


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» 【+2】帰りたい [日々、追憶…から] ×
何といったらよいのか…。全てが謎なんですね…。女性の素性もご家族のその後も…。怪異の方が最初の説明よりあっさりと書かれている印... ... 続きを読む

受信: 15:33, Thursday, Mar 05, 2009

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映画のようなお話ですね。ここは例のあの場所でしょうか?林さんは砦の一員と認められていたんですよね?それなのに複数の足音が近付い... ... 続きを読む

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非常に凄味のある怪談話である。 怪異のシチュエーションが都市伝説の定番“ダルマ女”に酷似しているのであるが、ディテールの記述が多いために信憑性を失うようなことがなく、却ってその都市伝説の源流ではないかとうがった見方すら出来るほどである。 そして怪異そ .. ... 続きを読む

受信: 08:25, Sunday, Mar 29, 2009

» 【+5】帰りたい [I'd like to tell you something about ...から] ×
 謎だらけの話なのに妙にリアルで、林さんの無頼漢ぶりも簡潔に書かれていながらしっかり伝わって来た。 体中にある人面疽は歴代の占い師... ... 続きを読む

受信: 12:17, Monday, Apr 27, 2009

■講評

文章 1
怪異 1
怖さ 1
衝撃 1

これは怖かった。
無法地帯、美女、封印、御札、その上人面疽まで現れて盛りだくさんな上に、最後の結末は!
中国四千年と喧伝されるだけあって、怪異も半端ではないな。
「林」さんのアウトローな感じもよく出ている。

名前: くりちゃん ¦ 08:12, Thursday, Mar 05, 2009 ×


彼女はどうしてそんな事になったのか。
若い女性と書かれているので、
彼女が日本を去ってからさほど時間は経っていないでしょうに。
それとも、若く見えただけで、実際は違ったのかな?
謎は多いですが、この話の場合仕方の無いことですね。

怪異1 謎1

名前: ほおづき ¦ 09:28, Thursday, Mar 05, 2009 ×


映画の様な話ですね。
女性の伝えた場所がスーパーになっていたのが何とも残念。林さんはちゃんとその場所に行ったんですね。いい人だなぁ。

名前: ひぐらし ¦ 12:17, Thursday, Mar 05, 2009 ×


なんか圧倒されてしまいました。
砦をこれ以上具体的に書けないのは承知の上で、国外以外のヒントも欲しいなぁと思ってしまいました。
彼女は一体どうしてそんなことに・・・わからないのが凄くいいし怖い。
スーパーマーケットになっているところに現実なんてそんなものかもしれないというなんともいえない虚しさが漂っていました。

名前: 黒蜜椿 ¦ 13:34, Thursday, Mar 05, 2009 ×


文末に「〜た」が多用されているせいか、文章に締りが無いように思えました。
もう少し文章にメリハリ付けると、読み易くなるんじゃないかなぁと思います。
これ、何か呪いのようなものなのでしょうか…?
こういう形で監視されるのは嫌ですね…。

文章:0 怪異:1


名前: PM ¦ 19:33, Thursday, Mar 05, 2009 ×


−4 読んだ後にまたわからなくて、読み返したくなるような文章、その占い師の女は、一体なんだったのか?体から発する声は、読めば読むほどわからなくなる。

名前: ジャック ¦ 19:45, Thursday, Mar 05, 2009 ×


いろんな意味で豪華なお話だと思いました。
「砦」って返還されたアレだよなぁと勝手に推測しながら読み進めましたが、占いが占いで収まらないところが凄いというか・・・半端じゃない異常さですね。
そして帰国してからの顛末がまた切なかったです。

名前: ゑな ¦ 23:34, Thursday, Mar 05, 2009 ×


「人面瘡」系の怪異でしょうか?
それらの瘤は何かの呪い?

読者がいろいろ想像できる余地を残しているのがいいですね。
つまるところ「恐怖」と「想像力」は車の両輪だと思うので。

名前: 魔音 ¦ 03:04, Friday, Mar 06, 2009 ×


まずはこの話を取材できた著者に一点。長目の話であるが、一気に最後まで読めた。 おそらく九龍城砦のことであろうが、あそこなら何があっても不思議では無いように思う。 彼女の素性、何が起こったか、その後どうなったかなど全てが投げ出されたままだが、結局ただの旅人である林さんではそこまでが精一杯であろう。
あとは読者の想像力にお任せといったところか。
文章・1 構成・0 ネタ・1 恐怖・1

名前: 暗沌子 ¦ 13:25, Friday, Mar 06, 2009 ×


怪奇2 文章1
信じられないスケール感のお話ですね。その女占い師の人面瘤は一体何なのでしょうか?
裏社会にはまだまだ我々の知らない怪異が潜んでいると思うとすごいですね。

名前: じゅりんだ ¦ 13:49, Sunday, Mar 08, 2009 ×


読んだ後に、女占い師の体の怪異の異変に慄いてまたわからなくなり、読み返し、彼女の身に何が起きたのか理解に苦しむ文章だから。非常に不可解だから。

名前: ジャック ¦ 23:13, Monday, Mar 09, 2009 ×


「中国大陸」、「古い町に迷い込んだ日本人」、「拉致された女性」、「実は私は日本人」「無事だと伝えて…」 と続くと、都市伝説で有名な「達磨女」を思い出しますが、このお話が体験者の通りなら“事実は小説より奇なり”といわざるを得ない貴重な話です。
逆に言えば、これら都市伝説をご存じならば、あえて似てしまうような書き方は避けるべきかと思います。
これは、この怪談に限った話ではなく、これだけの怪談が集まる中では、同様の事例が多々見受けられます。その点では非常に残念だと思います。

気になったのは、「彼らに聞かれるから」と言った彼女が、人面祖を見せてその前で「日本に帰ったら、母さんに私は元気だと…」と、言ってよかったのか? というところで、その後の彼女の安否はどうなったのでしょうか…

名前: 藁兎 ¦ 15:15, Wednesday, Mar 11, 2009 ×


「だるま」を、より怪奇にしたと言う印象を受ける。女の言動には矛盾も多い。

名前: 悪夢狂乱丸 ¦ 16:25, Saturday, Mar 21, 2009 ×


そこはゲームにもなったあそこかな。その女性は依代となるために拐かされたのでしょうか。昔の都市伝説「外国の店の試着室から消えた女性」の後日譚みたいで恐ろしかったです。

名前: ひ ¦ 22:30, Sunday, Mar 22, 2009 ×


表向きは鉄版神数で、占いの結果も人面疽が知らせているような?
この能力のせいで日本から攫われてきたのか、攫われてこのような体にされてしまったのか…。 +2

女性は本音を口に出してしまうと、巣食っている人面疽に苦しめられるんだろうか。
筆談で全て伝えようとしたのに遮られ、思わず声を上げてしまうのが切ないです。
そこまでした女性の気持ちに応えようとした林さんの努力さえも報われない終わり方がまた切ない。 +1

こういう「後味の悪さ」を待っていました。
美味でございました。 +1

名前: 眠 ¦ 21:13, Saturday, Mar 28, 2009 ×


とても面白かったです。
ネタの希少度が高い上に文章も上手く、非常に優れた実話怪談ですね。
特に文章については、読んでいてつかえる部分がひとつもなく、今大会の作品の中でも最高レベルにあると思います。
さらにオチまで良かった。
なんとも言えない余韻が残りました。
お見事でした。

名前: へみ ¦ 22:15, Tuesday, Apr 21, 2009 ×


面白かったです。
長文ですが一気に読めました

名前: SPダイスケ ¦ 01:12, Sunday, Apr 26, 2009 ×


スケールの大きなお話で、何とコメントしたらいいやらわかりません。
でも、凄い体験をされたのだと思います。
鉄版神数を操る占い師は普通の占い師とは格が違い、その的中率も驚異的なのだと聞いたことがあります。
そのため囚われて無理矢理占いをさせられているのでしょうか。
可哀想。

名前: 緋咲 ¦ 23:53, Monday, Apr 27, 2009 ×


文章・・・2
希少度・・・2

詳細は全く違いますが、話の作りが都市伝説の「だるま」を想起させます。
あまりに環境が違いすぎてなんだか現実感が湧かないところもありますが、物語運びの巧みさで一気に読まされた気がします。
特にその女性とのやり取りの場面は緊迫感がありました。

名前: 鹿太郎 ¦ 02:26, Wednesday, Apr 29, 2009 ×


面白かった。タイトルの重みも感じます。文章もお上手なので長さを感じず読めました。
怖さとせつなさが融合した素敵なお話でした。

名前: わんぴー ¦ 23:33, Wednesday, Apr 29, 2009 ×


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