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デジ霊たち
 恐怖体験を渉猟している中で最近目立って増えてきているのが、電子機器を通してのみ感知できる“デジ霊(デジタル心霊現象)”だ。これから紹介するのは、デジカメやハンディカム、ライブカメラ、Bluetooth等の音響機器の中に現れた“デジ霊”体験談の一部である。


一、

 野田さんにはサバイバルゲームの趣味がある。かなりマニアックなチームに属しており、メンバーは本格的な装備で身を包んでいた。
 ある時、ゲーマーの間では有名な廃墟でナイトゲームを行うことになったのだが、メンバーの一人が“暗視ゴーグル”を持ってきた。野田さんも覗かせてもらったが、暗い廃墟の廊下が驚くほど鮮明に見えたという。
 やがて二チームに分かれてゲームが始まった。廃墟のあちこちにエアガンの発射音が響く。
 この時、野田さんは暗視ゴーグルを着けたメンバーに援護され、二階に通じる階段をひっそりと上っていたという。
「野田っ、行くな、行くな! 戻れっ!」
 突然後ろにいた援護のメンバーが大声を出した。
〈え、敵襲か!? 何にも見えねぇけど……〉
 野田さんは訝しみながら階段を駆け下りる。援護のメンバーが棒立ちになっていた。なぜかゴーグルを外し、階段の上をジッと睨んでいる。
「何だよ? 誰も撃ってこねぇじゃん」
 そう言うと、仲間は首を捻りながらもう一度ゴーグルを装着したのだが、
「ああ〜、まだいるよ。ヤバい」とつぶやき、ソッとゴーグルを外すと野田さんに差し出した。
 野田さんは訳もわからずゴーグルを着けた。前方の階段がグリーンに浮かび上がる。踊り場の角の部分に“それ”はいた。
「そいつは踊り場の折り返しから首だけ覗かせているんですよ。髪の毛があって人間のようにも見えたけど、頭の高さは犬くらい。もしあれが人間なら、四つ這いで階段を下りている最中って感じでした」
 不思議なことにゴーグルを外すと見えなくなる。これで紛れ込んだ野生動物であるという可能性も消えた。
「あのまま進んでアイツと鉢合わせしていたらと思うとゾッとしますよ」
 野田さんたちに呼び集められたメンバーの多くがこの怪異を目撃したが、
そのうちの一人が瓦礫に足を取られて足首を骨折するにあたり、チームは逃げるように現場を後にした。

二、

 金井さんは以前、都内のマンションに一人住まいしていた時、気味の悪い目に遭ったという。
「深夜三時頃にね、鍵穴がガチャガチャ鳴るんですよ。誰かが合わない鍵を突っ込んで、メチャクチャに捻っているみたいに」
 ストーカーによる犯罪も頻繁な昨今、鍵を開けようとするその音は恐怖以外の何ものでもない。しかし音だけでは警察は動いてくれないことを知っていた彼女は、恐ろしさに耐え、何か証拠を残そうと考えた。
「考えついたのが、ドアスコープに携帯のカメラを押しつけてムービー撮影するって方法。スコープとカメラレンズをうまく合わせれば、廊下の様子が撮れるってわかりましたから」
 その夜も音がした。ドアの前に張り込んでいた彼女はそっと忍び寄ると携帯のセンターキーを押す。「ピッ!」録画開始の電子音に息が止まりそうになるが、相手が音に気づいて逃げてくれたらいいと思っていた。
 だが鍵を鳴らす音はやまない。彼女は恐る恐る携帯の液晶画面を覗いた。
いた!ドアの前に黒い影がある。そいつが鍵を開けようとしている!
「警察呼ぶわよっ!」
 叫ぶと同時に液晶から影が消えた。逃げ去るのではなく、かき消すような消え方だった。
「廊下を逃げていく足音も全く聞こえませんでした。それに今思うと、何かの姿というより、おぼろな“影”そのものだったっていうか……」
 金井さんはほどなくして引っ越した。怪異ムービーを保存したmini SDは、神社の護符とともに、今も彼女の机の中にある。



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■講評

え?
幽霊って、電化製品好きですよ?
電波に近いんじゃないかな、存在が。
みんな知ってる事だと思うんですが…?

文章1

名前: ほおづき ¦ 13:09, Friday, Mar 13, 2009 ×


なにも音響機器の中にだけ映るのだけではなく、霊というものは、肉眼、心、夢などにも必ずといってよいほどちょくちょくと出るから。しかし、二の金井さんの怪異ムービーを保存したminiSDは、もったいない!なんとか作品として公開してもらいたいものである!から。

名前: ジャック ¦ 21:01, Friday, Mar 13, 2009 ×


珍しい書き方で始まったので非常に期待したのですが、よくあるというか、まあ、普通の話でガッカリしました。
そもそも昔からある心霊写真って、ここで言われるデジ霊と同じ類なんじゃないですかね?
体験談から察するに、今、わざわざ改まって言う必要もないかなぁという印象でした。

文章:0 怪異:0

名前: PM ¦ 22:37, Friday, Mar 13, 2009 ×


なぜか話の中にふたつの小ネタが入っていますが…ふたつとも
“ふーん”
ですむ様なお話ですね。
家電製品に関する怪異というのはよく聞く話で、あえて冒頭で説明する事もないのでは?


名前: ひぐらし ¦ 22:40, Friday, Mar 13, 2009 ×


心霊写真もデジ霊なんですが。
暗視スコープと携帯動画という『メディア』がちょっと珍しかっただけで、
現象自体に新味はありません。

名前: 魔音 ¦ 22:57, Friday, Mar 13, 2009 ×


個人的には1の話に絞ってじっくり書いて欲しかったです。
「デジ霊」というくくりで2つお話が入ってるのが勿体なく感じました。

名前: ゑな ¦ 23:56, Friday, Mar 13, 2009 ×


これはちょっと・・・といった感じ。
怪異も小粒だし、怖くない。
この書き方も目新しいとは思わないので。
なんだか報告書を読んでいるだけのようでつまらない。
ごめんなさい。

名前: 黒蜜椿 ¦ 09:05, Saturday, Mar 14, 2009 ×


文章 0
怪異 1
怖さ 1
衝撃 0

これ、勿体ないです。項目の一つずつを別々に、しかも色を付けて仔細に書かれた方がよかったのではありませんか?
個人的には第一項の作品が面白かったですけど。


名前: くりちゃん ¦ 21:04, Saturday, Mar 14, 2009 ×


怪奇1 文章0
着眼点はおもしろいのですが、何故か文章が読みづらかったです。
集めるにしてももっと数をたくさん並べないとレポートっぽくもならないかなと。
これからこういった類のお話は増えそうでおもしろいとは思うのですが…。

名前: じゅりんだ ¦ 13:25, Sunday, Mar 15, 2009 ×


何かの雑誌記事のつもりで書かれたのでしょうか。だとしたら大失敗です。 一つに絞って書いた方が幾分マシだったでしょう。 怪異を記録したmini SDがあるとのことですが、携帯だとムービーを画面保存できる筈ですね。画像も共にアップされてはいかが?
文章・−1 構成・−1 ネタ・−1 恐怖・−1

名前: 暗沌子 ¦ 14:53, Monday, Mar 23, 2009 ×


一の話をもう少し詳しく書けばおもしろそうに思います。

名前: 悪夢狂乱丸 ¦ 17:16, Monday, Apr 06, 2009 ×


タイトルとナンバリングから、3,4本まとめてくるかと思いました。2本だけでしたら、独立させて詳細を書いて下さった方が嬉しいなと。特に最初の話はグーです。

名前: ひ ¦ 15:56, Tuesday, Apr 14, 2009 ×


ふたつの作品があるのは少し得した気分になりますね。
デジ霊という言葉は初めて聞きました。
興味をひく場面もあり、よかったと思います。

名前: へみ ¦ 22:53, Saturday, Apr 25, 2009 ×


前振りに期待して読み始めただけにちょっと拍子抜けしてしまいました。

名前: SPダイスケ ¦ 00:29, Monday, Apr 27, 2009 ×


ああ、2つのお話を前フリ無しで分けて書いてほしかったなぁ。
1つ目のお話は3点、2つ目のお話は1点、という具合に評価が分かれてしまいました。


名前: 緋咲 ¦ 04:50, Tuesday, Apr 28, 2009 ×


文章・・・-1
希少度・・・0

大仰な前振りのわりには新鮮味のない話が二話続き、肩透かしを喰らった感があります。
携帯電話が怪談に登場し始めたころは新鮮でした。
死んだはずの友人からのメールが着たり、着歴が残ってたりといった話は携帯電話がなければ成り立たないものです。
デジタル機器を強調したのなら、その機能があったればこそ起こりえた怪異体験を紹介すべきだと思います。
今回紹介された二話はそれがデジタル機器である必要性があるとは思えません。
これならそれぞれの話を分けて普通に紹介した方が印象は良かったのではないでしょうか。

名前: 鹿太郎 ¦ 01:59, Thursday, Apr 30, 2009 ×


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