超-1/2010審査用チェックリスト
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「なぁなぁ、あの場所知ってるか?」 加島君が仕事仲間との飲み会で怖い話に盛り上がっていたとき、同僚の西君が思い出したかのように言ってきた。 その場所は色々噂のあるところで、加島君も勿論知っていた。 昔は観光名所だったのだが今は寂れてしまい、訪れる者も殆んどいなくなってしまった一方で、夜になると「肝試し」と称し、興味本位で訪れた者には必ずといってよいほど「何か」体験できる場所として有名だった。 ただ、怖い話を聞くのと自分が怖い目に遭うのは別だというのが加島君の自論だったので、その噂は耳にしていても敢えて行く気にはならなかった。 西君はそんな加島君を笑い、挑発された結果と酒の勢いも手伝って、今度の休みに一緒に行く約束をしてしまった。 ただし加島君もしっかりと条件を出した。 それは『絶対に日中に行くこと』 最初に言い始めた西君をはじめ、もう一人いた同僚も面白くなさそうな顔をしたがこれだけは譲れなかった。 そして休みの日がやってきた。 加島君と西君を含めた同僚二人は一台の車に乗り込み、意気揚々と楽しげにその場所へと向かった。勿論、加島君以外は、だが。 車で一時間半の所にあるその観光地は、着いてみると確かに人っ子一人いなく何とも寂しい印象を受ける。 そこは崖に面した展望台で、2、30m下は荒波が打ち寄せてきて潮風が冷たく感じた。 人が賑わっていた時に流行っていたであろう茶屋もすっかりと寂れてしまい、当時の面影は微塵も見えなかった。 茶屋の前には自販機が置いてあったが、既に中身の交換などしていないのか、ぼろぼろに錆びて半ば打ち捨てられたようになっていた。 「じゃ、ちょっと探索でもしてみっか」 西君の言葉に従って崖下に向かって歩き始めたのだが、数分も経たない内に加島くんはぐらりとよろめき、躓きそうになった。 それを見て「何やってんだよ」と笑う西君を余所に、加島くんはムキになって反論する。 「誰かに足首掴まれたんだって!」 実際、加島君の左足首には薄紫色の指の跡が掴まれたようにしっかりと残っていた。 「こんな短時間で痣になるわけ無いだろ?お前、用意周到だな」などと言われ、尚更ムキになって反論するも「それか足元の岩に躓いただけだろうが」と言って聞かない同僚に加島くんは気のせいだと無理矢理自分に言い聞かせるように、また歩き出した。 三十分も歩いたであろうか…。特に何もないまま崖下の探索はあっけなく終わってしまった。 茶屋の近くにある寂れたベンチに腰掛け、それぞれ話をする。 「何にも起きなかったな」 「やっぱ昼間に来てもダメなのかな」 そう話す西君達だったが加島君にしてみたら先程の足首の件もあり、とにかく早く帰りたいという思いでいっぱいだった。 「何か喉渇いたな」 一人の同僚が近くにあった自販機に目を配る。 しかし、どう考えても中身の補充などしているようにも見えない。第一潮風やら波やらで錆び付いてしまい、今にも倒れそうになっている。 「まぁ、ものは試しってことで」 一人の同僚が自販機に近付き、お金を入れようとするが中が既に詰まってしまっているのか、10円たりとも入らない。 「やっぱダメだわ」 そう言いながら、またベンチに腰掛けた途端。 ゴトッ 突然先程の自販機から何か大きい音がした。 皆一瞬、びくりとなったが、気のせいだと思い、特に振り向きもしないまま世間話などを続けていた。 ゴトゴトッ! またもや大きな音が自販機から聞こえてくる。 こうなるとさすがに黙っていられない。西君が自販機に向かって歩いていくが、特に見た目は先程と変わりない。 「もしかして何かの拍子にジュースが落ちてきたのかも」 西君はラッキーとばかりに、取り出し口に手を入れると「ん?」という顔をした。 西君が次々と取り出したものはジュースではなく、ごつごつとした握り拳大の石が三個。 その後も取り出し口を弄っていたようだが、石以外何も入ってはいなかった。 「誰か悪戯して入れたんだな、きっと」 ベンチに戻り、そう言って笑う西君と同僚だった…が。 ゴトゴトッ またもや自販機から「あの音」が聞こえる。 今度はもう一人の同僚が確かめに行くと、またもや取り出し口から石を三つ取り出してきた。 「お前、さっき取り忘れたんだろ」 そう言って笑う同僚に、今度は西君がムキになって「絶対に全部取った」と言い張る。 しかしそれからもそんな事が二度、三度と続いた。 「まぁ、もう帰ろうや」 加島君は二人を宥めるように、ベンチを立った。 加島君にしてみれば、行く度に石が三つ出てくるなんて、まるで自分達の人数に合わせているかのようでとにかく気持ち悪いだけだった。 「いってーな! 何だよ!」 駐車場に向かおうと歩き出した途端、一番後ろにいた西君が突然怒り出し、自分が最後尾だと気付くと「あれ?」という顔をした。 訳を聞くとどうやら後頭部をゴツンと殴られたような感触があったらしい。 訳の分からないまま、また歩き出すと一人の同僚があさっての方向を向いたまま、「あれ、何だ?」と指を差した。 同僚の指差した方を見ると、そこには小さな祠がぽつん、と祀ってある。 展望台の陰に隠れて見えなかったのか、加島君たちは誰一人としてその存在にまったく気付かなかった。 好奇心さながら見に行くが、それはどこにでもあるような祠で、特に花なども供えられておらず、今は誰も世話などしていないように見えた。 ふぅん、といった感じで中を一通り見た後、また三人は駐車場へと向かうため踵を返す。 「いてっ!」 今度は同僚の一人が声をあげた。 どうやら後頭部に何かぶつかってきたらしい、と言うが、やはり周囲には誰もいない。 ――と、その時。 「危ないっ!」 西君が大声を出して、腰を落とし何かを避ける動作を見せた。 瞬間、西君の上を握り拳大の大きさの石がひゅん、と通り過ぎ、加島君の耳すれすれを掠めていった。 「な、何だよ、あれ」 呆然としている三人に、またもや石が次々と飛んでくる。 「どっから飛んできてんだよっ!!」 半ば怒った西君が辺りを見渡すと、石は祠から飛んできていることに気付いた。 しかし祠には、握り拳大の石など見当たらなかった。 なのに石は祠から三人目掛けて飛んでくる。 祠の中からフッ、と石が現れたかと思うと、それが三人に向かって一直線に飛んでくるのだ。 加島君始め、他の二人も逃げるように駐車場へと走り、何とか事なきを得た。 既に何が起きているのか分からなかったが、とにかく早くこの場を立ち去らなければ、という思いがあったのだ。 慌てて車の鍵を開け、みんな我先にと乗り込むが車は発車しない。 運転席に座る西君の小さな悲鳴のようなものが聞こえ、他の二人が目にしたもの。 それは、アクセルとブレーキの下にある拳大の石、だった。 その石はアクセルやブレーキを踏めないようにしっかりと床に刺さるように置いてあった。 「どうやって入れれるんだよ、こんなの…」 西君がポツリと呟いた。 それ以降、二度とその場所へは近付いてない。
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受信: 22:38, Tuesday, Feb 02, 2010
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受信: 01:12, Wednesday, Feb 03, 2010
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受信: 11:24, Wednesday, Feb 03, 2010
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受信: 13:50, Wednesday, Feb 03, 2010
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受信: 00:32, Friday, Feb 05, 2010
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受信: 14:02, Friday, Feb 05, 2010
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■講評
ネタ的には充分なんですが、『それ』『その』『そこ』などの代名詞が多用されている為に、文章がスッキリせず、情景が浮かび難くなっているのでは?書き方次第で、怖さも増したと思います。 ネタ・1 構成・0 文章・0 恐怖・0 |
名前: 一反木綿豆腐 ¦ 12:00, Monday, Feb 01, 2010 ×
最後の方で、加島君らと祠の位置関係というか距離感がもうひとつ掴めませんでした。
そのせいでしょうか、西君の後頭部に当たった石が「いってーな! 何だよ!」程度だったのに対し、実は拳大で、加島君めがけて飛んできた石が「ひゅん、と通り過ぎ」ていったという部分、その力加減というか状況を俯瞰的に想像する事が難しかったです。
でもラストの、アクセルの下に置かれた石、というのは嫌すぎる……。
◇ 文章:-1、希少度:+1。 |
名前: かつお梅 ¦ 14:57, Monday, Feb 01, 2010 ×
非常に惜しい、といったところでしょうか。 怪異としては申し分ないのですが、如何せん、読み難い。 一文一文が妙に長い所為か、状況描写、特に場面の位置関係が解り辛く、何度も読み返す必要がありました。 このため、話自体の勢いが殺されており、動きの多い話の本質を見え辛くしてしまったような印象でした。 体験者様に場面の見取り図を描いてもらう等して、一旦状況を整頓してから起こした方が良かったかもしれませんね。
これは完璧な状態で読みたくなる、なかなかの怪異でした。
文章:-1 希少性:2
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名前: ていさつUFO ¦ 20:30, Monday, Feb 01, 2010 ×
出来事は希少ではないが詳細がはっきりしており、複数の体験者も存在する為に信憑性も高い。 問題は文章で、文体が定まっておらず描写が回りくどい箇所がある為、実際の文字の量よりも長く感じた。 全体的に描写を簡潔にし文章のテンポを作り出すことで、追い立てられる危機感をより強調できたと思われる。
他に気になった点としては、加島君と西君の仲が非常に悪い、あるいは西君が加島君よりも優位な位置にいて、主従関係に近いように見えてしまうこと。 主に西君の口調と加島君の態度から受ける印象なのだが、もし違うのであれば書き方に難があったのではないかと思われる。
また、話を締める箇所が少し早いように感じた。 石を取り除いて逃げ出すまで、或いは逃げてから三人がどんな話をしたかまでを書いて欲しかったところだ。 |
名前: amorphous ¦ 00:46, Tuesday, Feb 02, 2010 ×
途中,文章が読み辛いので,少し減点させて頂きました。 王道的な怪異譚ですが,王道的過ぎて安心感を感じさせてしまっているきらいがあります。あとひと捻りあると良いのかもしれません。ただ,実話怪談ですから,捻るにも限界がありますが。しかし,ネタは面白いです。石が絡む怪異関係で,ブレーキの下に石,というのは初めて聞きました。 |
名前: 捨て石 ¦ 12:16, Tuesday, Feb 02, 2010 ×
怪異は面白く、畳みかけるようでいいのだが、それを文章が生かし切れていないのが残念。もう少し1文を短く簡潔にしたほうが頭に入ってくる。型に入れすぎかもしれないが、出だしは 加島君が仕事仲間と飲んでいた時のこと。 「なぁなぁ、あの場所知ってるか」 同僚の西君が思い出したように言い出した。 ぐらいのほうがわかりやすいのではないか。それと同じことが全体に見受けられた。文章として破たんはしていないが、一文が長いのは集中して読まないとすんなりとは頭に入ってこない。 後は後半せっかく盛り上がり、加島君だけでなく全員がパニックに陥っていくわけであるから、そのあたりの緊迫感をもっと出せると良かったと思う。 例えば、我先に車に乗り込むという辺り。ここはパニックのあまり焦ってうまく鍵が開けられない西君の様子、「早く! 早く!」「なにやってんだ!」と急かす他の二人の台詞などでじりじりとした切迫感やクライマックスへの一山が作れたのではないかと思った。(内容+2、文章−1) |
名前: サルゥ ¦ 16:12, Tuesday, Feb 02, 2010 ×
自販機から石、頭にゴツンの時点で怯えましょうよ、西君…。
その後もひたすら石での攻撃が続くのが凄い。 追い出したいような素振りを見せておきながら、ペダルに石をかませて「そう簡単に帰すものか」と嫌がらせ。その執念にゾワッときます。(+3)
わかりづらい部分が数箇所あり、途中で何度か遡って読み返しました。 「あれ?加島君は車に残っていたのでは?」と思ったり、「頭に当たった石もそんなにデカいの!?」と驚いたり。 言い回しがおかしい部分も多々あります。 あと少しだけ整理してあれば、ぐいぐい引き込まれる流れになりそう。(-1) |
名前: 雨四光 ¦ 18:36, Tuesday, Feb 02, 2010 ×
文章-2 内容1 怖さ2 ネタ1
文章:非常に長く文節をつなげてしまっていて、よみづらい。しかも句読点の打ち方がおかしいため、内容が分かりづらい。加島君、西君のどちらに主体を置いた文章にしているのかわからない。やっつけで書きなぐった文章のようで非常に粗造り。人物の立ち位置、ものの配置、状況をよく整理して、推敲しなおしたほうがよい。
内容:複数人が体験した話として非常に信ぴょう性が上がり、説得力も増す気がする。しかし、文章の推敲ができていないため、内容の良さが目減りしている気がする。
怖さ:動いていない自販機(電源がつながっていないとか)から石が出てくるなど、丁寧に描写されているとなおよかった。立ち去る寸前まで気づかなかった祠など、もっと克明な描写がほしい。石が飛んできて頭に当たる描写と握りこぶし大の石がかすめて飛んで行った描写、身の危険度をもっと克明に描写してほしい。最後にアクセルの下に石がはまっていた点は怖い。車に鍵の掛っていたなどの描写があった後ならさらに怖さが増す。
ネタ:描写と説明の整理がもっとなされていれば、内容とネタもよくなるだろうと思う。余人もの人間が同じ体験をしてしかも昼間だという点が面白い。 |
名前: ぬんた ¦ 21:59, Wednesday, Feb 03, 2010 ×
文章力 0 稀少度 +1 怖さ 0 衝撃度 +1
所々読みづらいところがある。 たとえば「加島君と西君を含めた同僚二人」というのは、単に「加島君たち3人」と書いてしまってもいいのではないか。 3人目の登場人物だけが「同僚」というのも何だかドラマのエンドロールの「若い男 その1」みたいで、気の毒に思ってしまう。たった3人の話なのだから3人目にも名前を与えていいと思う。 最後のアクセルとブレーキの下にも石、というのにはまいってしまう。これほどまで偏執的に石でせめてくる祠に祀られている主はいったいどういうモノなのだろうかと気になる。 昼間からこういう有様では、日が暮れたら… |
名前: つなき ¦ 22:54, Wednesday, Feb 03, 2010 ×
文章0 恐怖1 希少1 魅力0
ところどころ文章に躓くような箇所がありますが、不気味さは充分伝わってきました。 自動販売機から彼らの人数に合わせたように3つの石が出てくるというのは、かなり気持ち悪いですよね。 石だけで済んで良かったと言っていいのかどうか……。 夜も是非行ってみてほしいですけど、当事者としては怖いですよね。 |
名前: 幻灯花 ¦ 00:43, Sunday, Feb 07, 2010 ×
直接打撃を加えられる、というのは、珍しい体験ですね。 ラストのペダル下に挟まれる石も恐ろしく、底知れない悪意にゾッとしました。 それだけにやはり、読みにくさが勿体無い。 推敲で直せるレベルの瑕疵は、可能な限り排除していただきたかったです。
希少性+1 構成+1 文章-1 |
名前: ランプ ¦ 02:52, Tuesday, Feb 09, 2010 ×
怖かったです。 冒頭触れられている、この場所での「噂」が読後、とても気になっています。
朽ちかけた自販機にお金を入れる場面で、ああ、この人はすでに獲り込まれてないか?という恐怖が湧いてきました。さらにダメ押しのように西くんが「ラッキー」という流れが怖かったです。ラッキーじゃないよと。例えジュースでも、そんな自販機から出てきたものを飲むのかと。先ほどの同僚さんに続いて、彼も緩やかに獲り込まれたような感じがして、実に厭でした。後日、彼らに何も起きてないことを祈ります。
・臨場感+1 ・没入度0 ・表現0 ・恐怖+1 |
名前: ダイタイダイダイ ¦ 20:18, Wednesday, Feb 10, 2010 ×
[面白半分で行った霊スポットでの恐怖体験」という まさに王道的なお話ですが、その場にいた全員が同じ体験をした ということで、リアルで説得力があって良かったと思います。
[ナニか得体の知れないモノ]の強い執念と怒りが文章に出ていて コワイ反面、とにかく何でも[石]なのが妙に可笑しく(私だけか?) 最後のポツリと言った西君のつぶやきがナイススパイスで 文章をひきしめている気がします。
・・・ 今ふと思いましたが、ブレーキの下だけにこっそり石が置いてあったら事故ってたかも@@
まあ、最初だからそれでカンベンしてやろう的な? 霊の計らいに1点。 なんだそれ。
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名前: RON ¦ 22:38, Thursday, Feb 11, 2010 ×
いくら酔った勢いとはいえ、肝試しに何かを体験したいがため興味本位に訪れれば、足首を掴まれたり、そいつらめがけて石が飛んできても仕方がないし、そんな場所へは、二度と近ずいてはいけないという戒めともとれるから。 |
名前: 天国 ¦ 02:01, Saturday, Feb 13, 2010 ×
1人が足を掴まれてアザまで出来ているのに、何も起こらないなと休憩するシーンは何とも違和感が。 心霊系が通用しないと物理攻撃に出てきたのでしょうか? 自販機から石。そして祠から飛んでくる石!アクセルとブレーキの下にある石!! 直接は特に罰当たりな事をしていないのに行くだけでこんな目にあったらたまりませんね。 ちょっと長く感じました。
文章=−1 怪異=+2 心情=0 合計=+1 |
名前: 鏡餅 ¦ 14:29, Monday, Feb 15, 2010 ×
王道の怪異に【+1】 複数人の同様の証言が得られる事で信憑性に【+1】希少性【0】
起こっている事象には恐怖するので、文章を練る事でもっと恐怖を与える事が出来ると思うのが少々残念に感じられる。 怪異が小粒に散在してしまっている印象だった。
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名前: 市 ¦ 19:24, Wednesday, Feb 24, 2010 ×
こんなことあるんだ!という印象です。
足を掴まれて指の跡が残るだけだったら、類話が多くここまでの点には至りませんが、人数に合わせたかのように出てくる石。祠から飛んでくるのも一人ではなく皆が見ている。そして最後の車の中の石。
これが一人の体験ではなく、三人も同時に、それも昼間に起こった出来事、というのにとても珍しさを感じました。
起こった怪異は十分だったので、もう少し整理されて書いたなら、初の満点だったのに…と思うと残念です。 |
名前: 鶴斗 密喜 ¦ 01:20, Thursday, Feb 25, 2010 ×
起こった怪異は盛り沢山で、怖いと思います。 ただ、文章が長いです。 怪異の内容にしてはこれだけの長文にする必要があるのかな、とも思えます。 サクっとした短い怪談が好き、長文は苦手、という読者もいると思うので、そのあたりも少しお考えになっては。
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名前: どくだみ茶 ¦ 22:27, Tuesday, Mar 02, 2010 ×
名前: 極楽 ¦ 11:02, Wednesday, Mar 03, 2010 ×
所謂’名所’での石の攻撃は二つの意味で恐かったです。 (何故?こんなものが飛んでくるのか)と(当たったらどうしよう)・・・ 最後の車の中の石は’トドメ’ですね。 |
名前: 梅子 ¦ 23:06, Monday, Mar 08, 2010 ×
怪談点・・・1 文章点・・・0
石の怪異炸裂ですね。 どこからともなく石が飛んでくるといえば「天狗つぶて」が思い浮かびますが、わざわざアクセルペダルの下に石が置かれているという展開が面白い。 なんだか悪意が感じられます。
文章については途中の台詞の応酬は読みにくいと思いましたが、それ以外は可も無く不可も無しといったところでしょうか。 |
名前: C班 山田 ¦ 18:02, Wednesday, Mar 10, 2010 ×
石尽くしの怪異現象てんこもり。石の飛び方(飛んでき方?)も「こーゆー風に飛んでくるのかもなぁ」とリアルに感じられる。これが現実に起きた出来事の強みか。 |
名前: 丸野都 ¦ 16:50, Wednesday, Mar 24, 2010 ×
場所と石には何の関係があるのか気になりますが
拳大の石が飛んでくる恐怖に 何故かアクセルとブレーキの下にある石の恐怖と 違う種類の怖さが感じられる話でした
文章+1 希少+1 |
名前: 205 ¦ 23:42, Wednesday, Mar 31, 2010 ×
車の下から手が出て運転の邪魔を……という話は定番ですが、わざわざ石を置くというのは新しいですね |
名前: ゼリコ ¦ 23:43, Monday, Apr 12, 2010 ×
ネタ・恐怖度:0 文章・構成 :0
飛礫という物理的な現象を伴う怪異に、強い拒絶の意志を感じ取れる。ここまでして人を近づけたくない理由は何なのであろうか。 寂れた観光名所とあるが、そこに至るまでの経緯を知りたかった。攻撃的な怪異の本質が見えるための鍵が、そこに隠されているように思う。
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名前: オーヴィル ¦ 23:04, Friday, Apr 30, 2010 ×
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