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猫塚
予備校に行っていた頃だから、もう二十年程も前のことになる。大学受験に失敗し、春から浪人生となった私は、神奈川県内の、あるターミナル駅のそばの予備校に通う事になった。そこでの新しい知り合いの一人にHがいた。Hは医学部を目指しているようで、仕送りで一人暮らしをしていた。そっけない雰囲気の男で、最初は声を掛けづらかったが、馴染んでくると、悪い奴ではないということがわかってきた。話によると八王子だか青梅だかの高校出身らしい。
ある時から、私はHのズボンの裾がいつもボロボロなのが気になって仕方なかった。他はきちんとしているのだが、ズボンの裾だけがなぜかいつもボロボロなのだ。
「気になってんだけどさ、そのズボン、猫でも飼ってるの?」
ある日、気になったのか一人の女生徒が尋ねた。
「ああ、そんな感じ」
とHは答えた。ああ、猫か。私は納得した。
ある日の午後、Hの靴下が赤黒くなっているのが目に入った。血が出て乾いた赤茶色だ。
「それ、どうしたんだ?」
と、声をかけると、Hは慌てて
「傷が開いた」
と鞄からバンドエイドを取り出し、ズボンの裾をまくった。そこにはバンドエイドがびっしり貼られていた。唖然とした私が、
「猫か?」
と言うと、Hは
「たぶん猫なんだろうな」
と言った。
「たぶんって…何だ?」
Hはしまったという顔をしたが、しばらく考えて、
「怖い話は好きか?」と尋ねてきた。どういう繋がりかは分からなかったが、「嫌いじゃないな。どっちかといえば好きな方」と答えた。Hはふーんと言うと、「本当に怖いことが起きる話なんだけど、聞くか?」と念を押した。
ばかばかしい。血気盛んだった私はそう思い、「何があるんだよ。話してみろよ」とHに言った。「ああ…じゃ話すけど、覚悟しとけ」とHは言った。

「そこは『猫塚』と呼ばれていた。別に目印とかがある訳じゃない。猫が塚になるほど埋まっているから猫塚」
Hはそう言うと、
「僕が埋めた訳じゃない」
と続けた。「僕の高校の同級生の仕業なんだ。名前はAとしておこうか」
「Aは猫を殺すのが趣味だった。猫だけじゃない。何か一杯色々殺してた。ハムスターとかもペットショップで買ってきては殺してたみたいだった」
「待ってくれ。それってバレないのか?」
いきなり異常な話になったので、私は慌ててHにそう尋ねた。
「バレなかった。『猫塚』はAの祖父が持ってる山の中にあるらしいんだ。それと猫が声を出したり暴れたりしないように、解剖する時には麻酔をするらしい。これもAがいうには練習なんだそうだ。あと僕だってそこに行ったことはない。ただ、Aから話を聞いただけだ」
「グロいのはやめてくれよ」
私は猫を飼っていたし、猫を殺す話を聞くのは嫌だったが、Hはぼそぼそと話し始めた。
「Aは医学部志望だったんだ。で、どうやら高校に入る前ぐらいから解剖の練習台として、猫とかを解剖していたらしい。たぶん奴は数十匹は殺してる。たぶん最初は本気で練習のつもりだったんだろうが、途中からはただの趣味だな」
そこまで話すと、Hは「ちょっと場所変えよう」と言った。
予備校を出て、喫茶店に移動した。喫茶店の一番奥に二人で陣取って、Hの話を聞くことになった。
喫茶店では、猫好きなら吐き気を催すようなAの非道が語られた。生きたまま皮を剥がれたり、それをホッチキスで止められたり、目玉に熱した針を刺されたり、肉を切り刻まれたり、耳の中に爆竹を詰め込まれたりした猫の話は、私には聞くに堪えなかった。
Hは、
「最後に切り取った舌をホルマリンに漬けるんだ」
と言った。猫が哀れで仕方なかった。そうやって殺された猫は、そのまま『猫塚』に捨てられたのだ。塚が出来るほどに。
「Aのことはもういい。で、Hのその足の傷とどう関係があるんだよ」
と私はHに詰め寄った。
「その話はもう少し先の話になる。順を追って話そう」
Hはそう言うと、前の年のことを話し始めた。

高校三年生の夏、Aの家族が交通事故で亡くなった。両親と妹。即死だった。道には急ブレーキの跡があった。何かを避けようとしてハンドルを切り、石壁に突っ込んだのだという。
「猫の仕業かもしれない」
葬儀の後学校に出てきて、AはHにぼそりと呟いたという。Hは「猫の仕業」と確信めいて言うAが不思議だった。その後、どうやらAは祖父の所に居候しながら登校しているようだったが、学校に出てくる回数が減った。だが、受験前ということもあって、余り気にする人もいなかった。
そして秋、親戚に子猫の里親を探してくれと頼まれたHは、クラスの友人数人にその話をした。すると、その日学校に来ていたAが、珍しく会話に参加し、「俺が飼うよ」と言い出した。
「Aに、明日にでもその猫を連れてきてくれと言われてね、なら一緒に行って選んだらどうだ? って誘ったのさ。Aと連れ立って親戚の家まで行ってね。親戚も喜んでたよ。かわいがってくれそうだってね」
Aはにこにこしながら「どれにしようかなぁ」などと言いながら子猫を撫でていたという。
それから一週間ぐらい経ち、Hが、
「この間の子猫、見に行ってもいいかい」
と聞くと、Aは口ごもった。どうしたんだと詰め寄ると、
「もうあの猫はいないよ」
と言う。
「何があったんだ」
とHが尋ねると、
「『猫塚』行きにしたんだ」
と、先ほどの話をHにしたという。
話を聞き終えると、HはAを殴った。殴って殴って、両の拳が痛くなる程殴って、そしてAは次の日から学校に来なくなった。
「そして去年の十二月の頭に、Aから手紙が届いたんだ」
Hはそう言った。
それは短い手紙だった。Hに詫びる内容の後に、『猫塚』のことはお前しか知らないから黙っていてくれ、と書いてあった。だが最後の文面を見て、嫌な気分になった。
「俺がもらった猫が、ずっとお前を恨んでる。安易に俺に差し出したお前のことを」
と結ばれていた。Aの意図が掴めずに、ただ嫌な気分だけが残った。
冬休みを挟んで三学期が始まった。Hはセンター試験も受けたが、二学期末からがそんな感じで集中できなかったこともあり、結果は散々だった。
卒業式の日、クラスメイトからAが年末に両目を失明したと聞いた。両方の目に猫の爪のようなもので引っ掻かれた痕があったそうだ。それからおかしくなって、今は精神病院に入っているのだという。『猫塚』の話を知らないはずの友人からそんな話を聞かされて、Hはぞっとしたのだという。
「そして僕は浪人が確定し、君とここにいるという訳さ」
Hはそう言うと、冷え切ったコーヒーを飲み干した。
だが、『猫塚』の話はそれだけで終わらなかった。
「僕の両足に引っかき傷ができるのは、今から思えばその手紙が来てからだったんだ」
Hはそう言うと、
「最初は何かに引っ掛けたかなと思ったんだけど、原因もよくわからない。どうしようもないんだ。そしてどんどんと酷くなる。毎日のように傷が増えるんだよ」
ズボンも気がついたらぼろぼろになっているのだという。猫が爪を研ぐように、ズボンの裾をバリバリと引っ掻いているんだろうと、Hは言った。一人暮らしでペットも飼っていないのに、ズボンの裾だけがボロボロになるなんてことがあるだろうか。
「アレルギーじゃないかって両親からは言われているけどね。靴下とかの化繊や綿が駄目なんじゃないかって。そうかもしれない。でも、僕はあの猫がやってるんだと思う。病院にも行ったけど原因不明だって」
Hはそういうと、
「それで、だ。何で僕が最初に念を押したかわかるか?」
と尋ねた。
「悪いけど、次は君の番だ。この話をした人の所には、必ず見えない猫が来て、足を引っ掻くようになる。今まで二人に話して、二人とも僕と同じ足になってる。みんな猫のせいだって言う。すまんが、そういうことなんだよ」
今度はお前の番、そう言ったHの目は、本気だった。
疲れ切って予備校を終え、家に帰ってみて驚いた。足首に2本の傷が付いていた。尖った爪で引っ掻いたような傷だ。与太や冗談じゃないというのが信じられなかった。話の内容を思い出して、ぞっとした。
風呂上がりに傷に軟膏を塗っていると、家の猫が近づいてきて、うなり声を上げた。尻尾を太くして私の足に噛み付いた。
「痛い!何すんだ!」と声を上げたが、すぐに猫は私の足から飛び上がると、今度は部屋の角に向かってうなり声を上げ始めた。尾がこれ以上無いというほどに膨らんでいた。
--何かいるのか?
僕は気分が悪くなったので、猫をそのままに、寝室に行って横になった。すぐに意識が途切れた。
翌朝、居間には猫の血しぶきが飛んでいた。障子にも襖にも、血が飛び散っていた。家の猫の首からは血が流れていた。早朝にも関わらずに獣医に連れて行き、事無きを得た。獣医も家族も、猫が何でそんな怪我をしたのか不思議がった。Hのいう見えない猫のことが頭にあったが、家族に言っても信じないだろうし、そのまま放っておくことにした。猫にはそれからしばらく、ちょっと良い猫缶を与えることにした。私なりの誠意だ。
ついに私の足には、最初のもの以外、引っ掻き傷は付かなかった。
予備校では、Hとは疎遠になった。居づらくなったのか、6月の末頃には彼は予備校に来なくなった。予備校に来なくなる前に、一度Hの方から寄ってきて、「傷はどうだ」と尋ねてきた。私は「この通りだ」と、傷一つないくるぶしを見せた。Hは驚いたようだが、「残念だったな」とぼそっと呟いた。
なお、家の猫は二十三年生き、「化け猫」と呼ばれながら数年前に大往生した。今でも私は彼女に大変感謝している。




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■講評

最後のHさんの「残念だったな」が意味不明ですが,おそらく書き手は「Aさん=Hさん」を匂わせたかったのかなと思いました。そう思って読むと,それはそれで話が通じるのが面白い。
文章はかなり書き慣れた感じですが,情景描写よりもストーリーの進展に重きを置いたようで,もっと描写をしっかりと書いたものも読みたいところです。猫の虐待のところは少し力が入ってるのでしょうか。
体験者さんもそうですが,体験者さんの猫が長生きしたのが良かったです。
大変楽しませて頂きました。

名前: 捨て石 ¦ 15:47, Tuesday, Feb 02, 2010 ×


全体的に読み辛く、筋が解り難かったように思えます。
改行や空行で見易さを工夫し、語り視点や場面の変更をもう少しスムーズになるように構成すれば、より良くなったんじゃないかなぁと思います。

話としては割とよく聞く部類かとは思いますが、なかなか気味が悪く、怪談としては充分なようにも思えました。
いや、ホント頼りになる猫がいて羨ましい限りです。

文章:0
希少性:1

名前: ていさつUFO ¦ 19:54, Tuesday, Feb 02, 2010 ×


 ここまで非道な話ですら類話が多い現代に若干嫌気がさすくらいだ。
 Hの大仰な前振りと伝搬怪談としての後振りに厭な予感がしたが、明確な理由があることと聞き手への伝搬の実証で辛うじて帳消しになっている。
 ただ、文章としてはかなり回りくどく飲み込みづらい為、大幅な減量と整理を望みたい。
 また、文末を愛猫への哀悼で締めた点に、多少のあざとさを感じた。

名前: amorphous ¦ 22:43, Tuesday, Feb 02, 2010 ×


怪談好きには猫好きが多いですね。頑張った愛猫に、まずは一点差し上げる。ただ、文章自体はもう少し刈り込まれた方が良かったかもしれません。やや冗長・饒舌な感が否めません。伝播する怪異を伝えたかったのなら、猫に対する残虐行為にこれほどの行を割く必要は無いのでは。また、最後の締め方も、そうくるだろうなと先読みできました。
ネタ・1 構成・0 文章・0 恐怖・0

名前: 一反木綿豆腐 ¦ 13:22, Wednesday, Feb 03, 2010 ×


事の発端であるAさんは自業自得としても(いや十分恐ろしいですが)、周りにまで及ぶとは。やっぱり動物の怨念は侮れない。(+1)

新たなエピソードが出てくるたびに、「うえ、まだあるのかよ!」とイヤな気分にさせてくれますねこれは…。
「私」さんはたまたま愛猫がいて難を免れたわけですが、他の方はどうなってしまうんでしょう。
Hさんの「残念だったな」が、「お前だけ助かりやがって」という僻みにも見えて、
この先も被害が続くことを連想させます。(+1)

他人の日記帳を開いてしまった、読んではいけないと思いつつ続きが気になって閉じられない。そんな感覚に陥りました。
淡々と綴ってあるだけなのに引き込まれる、不思議な魅力があります。
時折芝居じみた言い回しが出てくるのが玉に瑕。(±0)

名前: 雨四光 ¦ 17:34, Thursday, Feb 04, 2010 ×


文章-1 内容1 怖さ1 ネタ1

文章:構成が悪くて、話の魅力が半減している。猫塚の話(A)中心なのか、足を引っ掻かれるHの話中心なのか、私が家の猫に守られた話がしたいのか、もう一度練り直したほうがいい。

内容:猫塚のくだりは十分気味が悪い。また、Aだけじゃなく、Hの人物描写も気持ち悪い。

怖さ:猫塚の話、Hの話、どちらも怖い話だと思うが、書き込まれ過ぎて、怖さが紛れてしまっている。

ネタ:子猫をAに渡しただけでここまで怨まれるHは本当に何もしていないのか、反対に勘ぐりたくなる。何かあるような含みで終わるため、なおさらそのように思ってしまう。推測で怖さを感じさせるたぐいの話ではないので消化不良に感じる。

名前: ぬんた ¦ 18:32, Friday, Feb 05, 2010 ×


文章力  0
稀少度  0
怖さ  +1
衝撃度  0

読みづらい。ところどころ行間を空けてスッキリさせてほしい。
前半部分の時系列がややこしい。
伝染する祟りの話は恐ろしかったが、Hの話が冗長でだれてしまう。
「残念だったな」の意味がよくわからない。話者に呪いをうつせなかった事が残念だったのか。詳細な叙述がある反面、「残念だったな」のように説明不足な部分があり、非常に残念。

名前: つなき ¦ 22:35, Friday, Feb 05, 2010 ×


文章1 恐怖1 希少0 魅力0

文章間が詰まっているので、改行やスペースですっきりさせればもっと印象は違ったと思います。
長いお話だからこそそのような工夫は必要かと思いますが、表現などで理解し難い箇所は特に無く、割とすんなり読むことが出来ました。
Hさんが何故Aなんかに子猫を譲ったのかは理解できませんが。

Hの「残念だったな」の一言でかなりイヤな気分になりましたが、個人的には飼われていた猫ちゃんへの思いで締めていただいて、少しホッと出来ました。
それが無いと本当にただ後味の悪いだけの救いの無い話になってしまうので。

名前: 幻灯花 ¦ 20:25, Tuesday, Feb 09, 2010 ×


猫への虐待行為への嫌悪と憎しみを脊髄反射で感じてしまいましたので、Aへの祟り方がまだまだ甘いというのが初読時の感想です。(ご家族へ祟るのではなく、Aをダイレクトに同じ目に遭わせればいいのです)

頭を冷やして再読しましたが、やはりAには一切同情は感じません。HもHで、なんでまたAに猫を任せたのか歯がゆくてたまりません。しかし、Aに殺されて憑いていたであろう猫たち(あるいはもう変質してしまって、別のモノになっている)が呼んだのだとも解釈できるし、ここは読んでいてとても辛かったです。ラストの「残念だったな」は、もしかしてHに憑いているモノへの言葉だったのかもしれないとも思えます。Aから移ってきた(かもしれない)モノが、Hを通じて次の犠牲者へという連鎖が断ち切られたことへ対する言葉だと、私は解釈しました。
語り手さんの猫は、大事にならずに済んで本当によかった。普段からの飼い主さんとの絆を感じられて、、胸が熱くなりました。「良い猫缶」のくだりで不覚にも涙が出ました。プラスにもマイナスにも気持ちが激しく揺さぶられるお話でした。

・臨場感+1 ・没入度+1 ・表現0 ・恐怖0

名前: ダイタイダイダイ ¦ 01:08, Thursday, Feb 11, 2010 ×


しかし、このH君は、A君の事を知っていて子猫を安易に差出たのか?猫は、親子七代にわたって祟るということも知らないで、アウシュビッツ強制収容所のような事をやれば、医学部受験に失敗して両目を失明し精神病院送りも仕方ないし、又自分の家族に交通事故で即死が起きても致し方ない、むしろ、これ位で済むなら軽い方かもしれないから。

名前: 天国 ¦ 23:49, Thursday, Feb 11, 2010 ×


聞くだけで伝染する祟りというのは本当に恐ろしいですね。
我々も気をつけないといけないかも。
長期にわたるエピソードを丁寧に書ききった手腕は賞賛に値すると思います。
欲を言えば著者様ご自身の体験をもう少し詳細に描写していただきたかった。
前半部のインパクトが強すぎて、やや竜頭蛇尾に感じました。

文章+2 取材力+1 構成-1 

名前: ランプ ¦ 02:09, Friday, Feb 12, 2010 ×


聞くだけで伝染する祟りというのは本当に恐ろしいですね。
我々も気をつけないといけないかも。
長期にわたるエピソードを丁寧に書ききった手腕は賞賛に値すると思います。
欲を言えば著者様ご自身の体験をもう少し詳細に描写していただきたかった。
前半部のインパクトが強すぎて、やや竜頭蛇尾に感じました。

文章+2 取材力+1 構成-1

名前: ランプ ¦ 02:11, Friday, Feb 12, 2010 ×


これが本当に実話怪談なら
読んでしまった私を含む読者は大丈夫だろうか。
愛猫ちゃんが退治してくれて(怪我で終わってよかった;;)
これで全てが終わったことを願うばかりです。

改行の少ない長い文章なので読みにくいかな。。と
最初思いましたが、案外すらすらと読めたのは
著者の筆力があるからかも。(+2)
虐待のところの描写がやけに具体的で気持ち悪く
猫達が憐れでした。





・・・・・・
あれ?
いつの間に足首に傷が・・?

名前: RON ¦ 19:31, Friday, Feb 12, 2010 ×


ウチの猫はこの話を読んでるときでもモニタの横で寝そべっているので、危険はないものと思っていいんですよね?
伝染系怪談は少しビビります。

名前: b ¦ 16:02, Saturday, Feb 13, 2010 ×


読まされる内容でした。
店を変えたのがちょっと変でしたが、じっくり話そうということなんでしょう。
Aが失明して病院送りが当然の報いですが、Hの残念だったなは嫌ですが、彼の被害者ですからかわいそうです。

家の猫は化け猫昇格の大活躍ですが、例えばタマとか名前で語って欲しかったです。彼女と呼ぶくらい愛着があるなら。

文章=0  怪異=+2 心情=+0 合計=+2

名前: 鏡餅 ¦ 15:52, Monday, Feb 15, 2010 ×


伝播系の作品ですか…。
もう、読んでいるだけで別な意味での嫌悪感が残る作品でした。

何だか実話怪談というよりも、小説を読んでいる気分にもなりました。
人物をアルファベットで書いていたり、セリフが妙に硬い、というのも原因だったのかもしれません。

色んなことを織り交ぜすぎてどこに重点を置きたかったのか、もう少し整理されたらもっと良くなったと思います。

名前: 鶴斗 密喜 ¦ 19:21, Thursday, Feb 25, 2010 ×


因果応報だから。

名前: 極楽 ¦ 11:35, Wednesday, Mar 03, 2010 ×


猫好きにとっては凄く厭な話ですが。
しかし内容がわかりにくく、猫殺しにたいする報いの話なのか、愛猫に助けられた話なのかブレてごっちゃになってしまいましたね。
読んだあと、心霊ドラマの失敗作を見た様な気がしました。



名前: どくだみ茶 ¦ 22:32, Wednesday, Mar 03, 2010 ×


猫は可愛いけど、恨んだら怖いです。

名前: 梅子 ¦ 00:35, Wednesday, Mar 10, 2010 ×


H君は何かをたくらんでいたのかと
最後まで嫌な感じのする話でした

希少+1

名前: 205 ¦ 01:16, Thursday, Apr 01, 2010 ×


怪談点…1
文章点…0

とにかく長いが冗長さはあまり感じない。
しかし気になったのは台詞の応酬。
台詞ではなく説明文にまとめて書いた方がすっきりすることもあります。
一貫性のある怪異には、祟りが実際に起こっており、受け継がれていることを暗示しています。
そこが怖い。
まあ猫が執念深いというのは昔から決まっていることですからね。
無闇に殺生しては駄目ですね。

名前: C班 山田 ¦ 03:56, Tuesday, Apr 06, 2010 ×


興味深い話なのですが、もう少し短かったら読みやすかったと思います。

名前: ゼリコ ¦ 23:27, Monday, Apr 12, 2010 ×


「因果応報話」が、「伝染する怖い話」になり、「動物ちょっといい話」で解決する……てんこもりのお話でしたね。ただ、猫塚をつくっているような奴に子猫を渡すという判断はどうなのかと思わないでもありませんが、この辺の「もう正気になったろう」と考えてしまう甘い判断がリアルなのかもしれません。

名前: 丸野都 ¦ 04:29, Monday, Apr 19, 2010 ×


ネタ・恐怖度:0
文章・構成 :0

因果応報に怪異の伝播、果ては飼猫の異変と、一話によくここまで怪異を詰め込めたものだと感心する。
それ故か、話全体がまとまりを失っているように思える。文章にもところどころ粗さが目立ち、「ここまで細かく書かなくても」と思うような描写まで登場する。
確かに一連の出来事はつながっている。だからといって、全てを同等に並べる必要性もない。後半など、猫塚と離れたところで怪異が展開されている。
あれもこれもと欲張りすぎた、といった印象である。

名前: オーヴィル ¦ 01:29, Friday, Apr 30, 2010 ×


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