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妄執
 始まりは『井戸』だったと中井さんは言う。

 中井さんが小学校の時に、よく遊びにいっていた佐々木さんという一軒家があった。その家はどこにでもあるような古い木造二階建てで、庭も広く草木もたくさん生えており、かくれんぼ等には最適だったという。
「何にもない田舎町でしたからね。遊ぶといったら山とか海とか…。あとはよく遊びに行く家の庭だったり…。」


 ある日、いつものように佐々木さんの家に遊びに行くと、庭から奥さんの怒鳴り声が聞こえた。
「確かに気の強い人だと父親がポソッと言っていたのを耳にしたことはあったんですが、俺たちにはそんな態度は見せたことは無かったのでビックリしたのを覚えてます」

 こっそりと様子を窺って見ているとどうやら『井戸』について土建屋と揉めているらしかった。土建屋、といっても所詮田舎町。左官から大工仕事まで殆んど何でも請け負っているような業者だった。
「佐々木さんの広大な庭の一角には古い井戸があったんですよ。もういつからあったのか分からないほどの古いやつ。もう使っていないので井戸の上に木の板で蓋をしてただけなんですが、そこに近付くのは危ないから、とそれだけはきつく言われてた場所だったんです」
その井戸はコンクリートで形作られた丸い井戸だった。

 話を聞く限りでは、佐々木さんはその井戸を壊し、埋め立てて花壇か何かを作ろうと思っていたらしかったが、土建屋の方は昔気質で「そんなことをするもんじゃない」などと憤怒の形相で怒っている。
「要は空気入れの穴を作らないと、とか井戸の神様がどうとか…そんな話をしていました」

 しかしこればかりは佐々木さんも譲らない。
「そんなものやらなくたって大丈夫」の一点張りである。
 中井さんたちは息を潜めながら、土建屋が「俺はやらない」と怒って帰るまでの一部始終を黙って見ていた。
中井さんたちも結局その日は未だ怒っている佐々木さんの家で遊ぶことは躊躇われ、隙を見て各々の家へと帰っていった。

 その後も佐々木さんは井戸を埋め立てるのをどうしても諦めきれなかったらしく、あちこちに声を掛け、やっと自分の出した条件にそって作業をしてくれる業者を見つけた。
「で、その時にはもう近所でも話の種になっていたから、俺たちも見に行ったんですよ。佐々木さんも何も言わずに自慢気にその作業を見せてくれましたし」

 三人で来たその業者はどんどんと井戸の中に土を入れ、入りきらなくなると最後は土饅頭のように盛り上げてその日は様子を見ることになった。
「どうやら土を入れたは良いけれど、また湿気やら何やらの関係で土が下がってくるだろう、と。…で、その時にまた土を足しに来るから、と言ってました。周りのコンクリートも土がしっかりと落ち着いてから壊しにかかるって説明してましたね。何でそんな順番になってるのかそこまでは分かりませんけど」


 しかしそれから災難は始まった。
まず一週間も経たない内にその工事を請け負った三人が亡くなる。
一人は交通事故。他の二人は倒れてきた材木の下敷きになって亡くなった。
 狭い町のこと。そんなことはあっという間に他の住民に知れ渡ることとなった。
そうなるともう佐々木さんの井戸を請け負おうとする業者などどこにもいない。
中井さんたちも次第に佐々木さんの家には近付かないようになったし、親にも行くことを止められた。

 そして佐々木さんの旦那さんは腕の良い漁師だったのだが、井戸の件があって一ヶ月も経たないうちに一人だけ転覆した舟と共に帰らぬ人となる。
だがそれだけでは終わらない。
佐々木さんには中学に入るか入らないかの子供もいたのだが、その子も父親が亡くなってすぐに車に轢かれて亡くなってしまった。
 結局、井戸に手を付けてから一ヶ月も経たない内に、関係した5人の人がこの世を去ったことになる。

「その頃から変わり始めました」
佐々木さんは部屋に篭るようになり、たまに見かけることがあっても幽鬼を思わせるようにふらりふらりと歩いている。眼が合うと相手が誰であろうが文字通り般若のような顔で睨み付けてきた。
結果、中井さんも、町の住民も佐々木さんとは係わり合いを持つことがなくなってしまった。
 しかし唯一、昔ながらの特に仲の良かった関さんという主婦だけは、そんな佐々木さんを放っておけずに度々顔を出していたようだったし、佐々木さんも関さんだけには心を許していた様子だった。

 井戸の件があり佐々木さんが変わり始めて一年も経たない頃。
「佐々木さんの体調が思わしくないそうだ」という噂が町に広まった。関さんも決しておしゃべりではない人だったのだが、他の主婦たちに佐々木さんのことを聞かれると、言葉を濁しながらも状況を説明していた所為だった。
小さい町だったので、見知った人が病院に行くだけで「どうしたの?」となる。
その病院で最近よく佐々木さんを見かけていたのも噂が広まった一因だった。

「誰か御家族の方か、御親戚の方にもお話させていただきたいのですが…」
 医者のその言葉に佐々木さんには既にある程度の覚悟が決まっていた様子だった。
しかし、家族ももう誰もいなければ、佐々木さんの御両親を含め、旦那さんの御両親も既に他界し親戚付き合いもしていなかったらしく、連れてくる人などいなかった。

「そこで関さんに付いてきてもらったそうなんですよ」
 佐々木さんが頼れる人はもう関さんしかいなかった。
関さんと共に病院を訪れ、医者の話を聞く限り、『乳がん』という診断結果を聞かされる。
既に手の施しようも無いほど進行していたにも関わらず、佐々木さんは医者や関さんの説得に応じる事無く頑なに入院を拒否し、自宅療養の道を選んだ。

「そのあともどんどん『あちこち痛い、具合が悪い』と言い出してきて…」
 今までどんなに話し掛けても無視してばかりだった佐々木さんは、自分がガンに冒されていると知った途端、人が変わったように近所の住民を見かける度、話し掛けてきては自分の症状が如何に辛いものなのかを言うようになっていった。

「当時の医療ではたいした治療も受けてはいなかったし、そうこうしているうちにもガンは既に全身に広まっていったんですよ」
 医者からは「もって半年」と診断されていたにも関わらず、一年、二年と月日が経ち、誤診ではないかともっと都会の病院に行って検査をしたが、診断の結果はすべて同じだった。
医者自体からも「何で生きていられるのか不思議でならない」とまで言われていた。
佐々木さんはどんどんと痩せこけ、血色も悪く目だけが異様にギョロギョロとしている様は、子供心にも怖くて近寄る事は出来ないほど変わってしまった。


「いいわね〜。幸せそうで」
 佐々木さんが他の人と話をする時に必ずといっていいほど、その言葉が出てきたのもその頃からだという。

 そしてその頃から「別な佐々木さんを見かける人」が増えてきた。
誰かが家の前や近所のスーパーなどで佐々木さんと話をする。
しかし、その時間には佐々木さんは病院にいる時間帯だったりする。
これは他の人も、もちろん関さんも一緒に病院に行っていたのを見ている為間違いではないし、一緒に話をした、という人も他にも目撃情報があり、どちらも実際に起こった出来事であったといえる。
車も運転できないはずなのに、夜中に隣町をふらふらと歩いていたけれど無視された、という人も日増しに増えていった。
そして目撃した皆に共通していた事は佐々木さんに「いいわねぇ〜、御宅は…」と羨ましそうな眼で話し掛けられた人達だった。

「そうなると皆今まで以上に佐々木さんと係わり合いを持つことを嫌がるようになったんですよ」
 生きる執念がそうさせているのか、何なのかは分からない。
ただ、佐々木さんがどこに、誰の家に出没してくるのか、それが「本当の佐々木さんなのか」皆、分からなくなっていた。
 多少霊感がある、という人は「壁から佐々木さんの首や身体半分が出てきてジッと見ている」という場面を何度も目撃している、といったことまで起きてきた。
皆は「全ては井戸から始まっているんだ」と口々に語り合った。

「関さんや俺の母親が何とかならないかと霊能者を頼ることを勧めたり、一度病院に入院して体調を整えた方がいいんじゃないか、などと色々な案を出したそうなんですが、そんな気持ちもお構いなく一切聞く耳を持たなかったそうなんです」
とうとう見るに見かねた関さんは、佐々木さんが病院に行く、と言った時間帯にこっそりと家に行き、問題の発端となった井戸を見に行ってみた。…すると…。

 井戸の周り一メートル四方だけが草木の一本も生えていない状態で放置されており、佐々木さんが自分で壊そうと思ったのか、コンクリートはハンマーのようなもので叩かれたような跡があった。
土饅頭のように盛り上がっていた土も数年の間にすっかりと見る影も失せ、かなり下に沈んでしまっていたようだった。
関さんは恐る恐る蓋も何もしていない井戸の中を覗いてみると、真っ暗な井戸の中に琥珀色に光る二つの眼と目が合った。
その眼はとても人間のようには見えず、二・三度瞬きをしたようにも見えた。
動物の目なら多少立体感を感じるはずなのだが、その琥珀色の眼は平面的で、親指と人差し指で輪を作ったくらいの大きさだったという。
その光景があまりにも恐ろしく、慌てて家に戻った関さんは「何も見なかった」と自分に言い聞かせ、佐々木さんに言う事もなかった。

 しかし、その日の夜。
関さんの元へ佐々木さんから電話が来た。
知らないフリをする関さんに「今日、家に来たでしょ?」としつこく食い下がってくる。
それでもシラを突き通す関さんに佐々木さんは一言呟いて電話を切った。

「だって、私井戸から見てたもの」と。


「…それからは関さんもこれ以上付き合っていられないと、佐々木さんから距離を起き、連絡を取り合うこともなくなったそうです。もちろん、俺の実家も会ったら軽く会釈をするくらいで話なんてしませんけどね」

 井戸の件から、ガンが発見され、既に20年以上経った今でも、佐々木さんは生きている。
もちろん、あちこちに出没する頻度も変わっていないそうである。





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■講評

井戸の怪自体は,良く聞く話なんですが,生霊にもなっていそうな,ドッペルゲンガー的なものもありのと,嫌な気分一杯の話です。
しかも怪異の大本はまだ存命。ぜひ遠目から見てみたい。でも関わりたくない。そんなもやもやした感じを持ちながら読了しました。

名前: 捨て石 ¦ 11:30, Saturday, Feb 06, 2010 ×


ああいかんいかん。これはいかんです。近寄らない方がいいですし、これ以上の話を採取しない方がいいと思います。ぬめぬめした悪意が見え隠れします。人をそこまで変えてしまう、そもそもの原因は井戸の中の何だったんでしょうか。
ネタ・1 構成・0 文章・0 恐怖・1

名前: 一反木綿豆腐 ¦ 11:47, Saturday, Feb 06, 2010 ×


 感想を一言で言うなら「絶句」である。
 単純な井戸の触りではなく、発端が井戸の側にあるのかどうかすら疑わしいくらいに、佐々木という女性そのものが怪と化してしまっている。
 しかも現状では村八分状態のため生死を確認するものが存在せず、それが生身なのかどうかすら疑わしい。
 文章や構成にも際だった問題点は見られず、ただ圧倒された。

名前: amorphous ¦ 15:12, Saturday, Feb 06, 2010 ×


怪異としては申し分ありませんが、如何せん、怪談としては惜しいところです。
中盤以降から、状況描写がその時その時唐突だったり、視点がいつの間にか関さんに変わってしまったりと、妙にまとまりに欠け、文章が粗くなった印象でした。
例を挙げるならば、井戸で見た目、「琥珀色」を続けて表現したり、「とても人間のようには見えず」という表現が、目の詳細描写より前に来ていたりといったところですね。
構成面で気になるところが多々あり、全体的に読み難い印象を受けました。

内容としては、ガンの症状も良くならないまま、未だご存命である佐々木さんに恐怖を覚えますね。
そして明らかにおかしい遭遇率。井戸に関わる何らかの力で、人をやめてしまったのでしょうか?
非常に興味深い話かと思います。

文章:-1
希少性:2


名前: ていさつUFO ¦ 17:45, Saturday, Feb 06, 2010 ×


これは、佐々木さんが、いけないといはれる井戸を埋め立てようとした罰がくだったのでは?しかしガンが発見されて20年以上も生きているなんて化け物のような人である。

名前: 天国 ¦ 20:17, Sunday, Feb 07, 2010 ×


文章力  +1
稀少度  +1
怖さ    +1
衝撃度  +1

これは厭な話だ。
佐々木さんはもう執念で生きているのだろう、正に妄執だ。
関わると災いが飛び火してくるようで、近隣の住人達も関わりを絶たずにはいられまい。
井戸の中から見つめる眼というのが衝撃的だ。「見てたもの」なんて言われた日にはいくら面倒見のいい関さんだってもう関われないだろう。
全身病とも言われる乳癌を患いながら二十年も生きているなんて、実は本体(肉体)はとっくに…
 

名前: つなき ¦ 23:01, Sunday, Feb 07, 2010 ×


ドッペルゲンガーかあ、井戸は関係あるのかなあ、なんて、のほほ〜んと読んでたら。
「だって、私井戸から見てたもの」
ここで鳥肌。(+2)

ご家族も含めて五人も亡くなっているのに、佐々木さんだけ生きながらえることができるのだろうか。
今もなおあちこちに出現する佐々木さん、その中にもう本人はいないのかもしれませんね。(+2)
ネタそのものは文句なしの満点です。

文章は粗が目立って、マイナス要素が多いです。
状況説明のみの部分で中井さんの台詞がやたらと割り込んでくるので、ペースを乱されて読みづらい。
地の文は言い回しがおかしかったりしつこかったりで、そこでも何度かつまづきました。「佐々木さんという一軒家」「その時間には〜時間帯だったりする」など。(-1)
あと、「土建屋」は差別用語です。(-1)

名前: 雨四光 ¦ 03:12, Monday, Feb 08, 2010 ×


文章0 内容1 怖さ1 ネタ1

聞いたことをすべて文章にしようとしておかしくなっていく佐々木さんの描写がくどくなっている気がする。
しかし、内容的にも、活きている井戸を埋め立てるとここまで恐ろしいことが起こる、という怖さに加え、佐々木さんが生きたまま幽鬼のように変わり果ててしまった様が恐ろしい。
続行中の話ではあるが、佐々木さんが存命中であることを考慮し、ここで取材は終わりにしたほうがいいような気もする

名前: ぬんた ¦ 18:28, Tuesday, Feb 09, 2010 ×


読み終わってからタイトルを見て、「ああ」と納得しました。

医療関係の端っこに居座ってる者として「ガンの末期状態で20年以上生存している」という事実は驚嘆ものですが、そこまで行くと普通学会あたりに報告されているような気もしないでもないですが。
事実とは違う致命的な病気という意味でガンとしたならそれはそれでいいんですけど。

名前: b ¦ 23:24, Saturday, Feb 13, 2010 ×


タイトルの意味が何重にも含まれた本文に、激しく魅力を感じております。
素直に読むと、井戸を埋めたことによる怪異と読みとれますが、そうではないのかもしれないという選択肢も見えますよね。「なぜ井戸を埋めなければならなかったのか」。ガーデニングは表向きの理由で、ひょっとすると佐々木さん本人にもうまく説明のできない衝動にかられて…とか、不謹慎な言い方ですが面白い想像がいろいろと出来るところに、大きな魅力を感じます。

関さんはなぜ、佐々木さんにとって特別だったんでしょうか。昔馴染みということ以外にも、なにか理由がありそうな感じもします。憶測のし甲斐がたくさんあって、じっくりと恐怖を楽しむことができました。

・臨場感+1 ・没入度+1 ・表現0 ・恐怖+1


名前: ダイタイダイダイ ¦ 23:09, Sunday, Feb 14, 2010 ×


「だって、私井戸から見てたもの」の一文が強烈にインパクトがあるだけに、文章の書き方がもったいない!
そこで中井さんの言葉を挟まなくとも・・と思われる部分が多いことや
[隙を見て各々の家へと帰っていった。]など不要な文があったり
佐々木さんのドッぺルゲンガーぶり?を説明する場面で
[車も運転できないはずなのに、夜中に隣町をふらふらと歩いていたけれど無視された]と、何か舌足らずな部分など。
でも、それを補って余りあるほどの怪異のある内容で
これ、綺麗に整理して書いたらすさまじい怪談になるのではないか・・と。
医学的に説明出来ない[何か]になってしまっている佐々木さんが
怖いです!

怪異:+4
文章:-1





名前: RON ¦ 14:42, Monday, Feb 15, 2010 ×


文章0 恐怖1 希少1 魅力0

状況が理解しやすく詰まることなく読むことが出来ました。
ただそれでも少し長いと感じたかな。

佐々木さんは不幸なまま無理矢理生かされているのでしょうか。
しかもとり憑かれて……いや、もはや一体化している?
結局その井戸にはどんな秘密があったんだろう。

もしかして佐々木さんの本体て、実は既に死んでいる、なんてことはないですか?
ひょっとしたら井戸の中に……。

名前: 幻灯花 ¦ 05:31, Tuesday, Feb 16, 2010 ×


町ぐるみ、しかも長期にわたる事件ということで、かなり希少な体験談だと思われます。
真相に迫っていく構成もスリリングで、井戸の中の存在、後日談に至るまで実に不気味でした。
一文の中での視点変更、および、単語が重複している箇所が多く、中盤からかなり読みづらくなったのが残念でした。

構成+1 希少性+1 恐怖+1 文章-1

名前: ランプ ¦ 01:52, Sunday, Feb 21, 2010 ×


あぁ…凄く厭な話です。
そしてまだ続いているという現実。これが大きい。
終わってしまった話だったら多分三点でした。
読み終えて、「中井さん、もう近寄らない方がいいよ」と強く思ってしまいました。

でもご実家があるからそういう訳にもいかないでしょうし…。
会いたくない…これが一人に絞られた怪異ではなく、会う人会う人に撒き散らしているような感じだから尚更嫌だ。

題名の通り「妄執」以外の何ものでもないと思います。

名前: 鶴斗 密喜 ¦ 20:56, Saturday, Feb 27, 2010 ×


化け物のようなではなくて化け物に違いないから。

名前: 極楽 ¦ 14:42, Wednesday, Mar 03, 2010 ×


強烈でした。
井戸にかかわる話は多いですがこういうこともあるんですね。

文章+1 希少+2

名前: 205 ¦ 23:05, Saturday, Apr 03, 2010 ×


無造作に井戸を埋めると祟りが、という話は昔からよく聞き、このお話の内容も不気味で厭なものだとは思います。
しかし起こった出来事が井戸を埋めた事によるものなのかどうかはよくわからず、佐々木さんの様子も精神的な病なのかもしれません。
怪異が起こっている様な起こっていない様な…難しいですね。

名前: どくだみ茶 ¦ 16:57, Wednesday, Apr 07, 2010 ×


井戸の中にいた動物のようなものが別な佐々木さんに化けているのでしょうか
ガンは井戸の呪いのせいかどうかは信憑性に乏しいと思います

名前: ゼリコ ¦ 22:33, Saturday, Apr 10, 2010 ×


怪談点…2
文章点…1

井戸を発端にした怪異が長期間に亘って起こっており、なかなか怖い話でした。
特に佐々木さんが様々な場所に同時に姿を現す件と、井戸から見ていたと語る件は恐ろしい。
奇行を繰り返す明らかにおかしな人というのは探せばどこにでもいるでしょうが、そこに怪異が伴うと本当に気味が悪いですね。

佐々木さんは井戸に取り込まれてしまったんでしょうか。
井戸を埋めると良くないというのは昔から言われており、それに纏わる話も多く聞かれますが、取り殺される訳でもなく、生きたまま怪異と一体になっているようで、そこが恐ろしく、また希少な話だと思います。

名前: C班 山田 ¦ 16:08, Sunday, Apr 11, 2010 ×


佐々木さんの一言でビビッたので(笑)この点数です。序盤は中岡俊哉先生ばりの怨念譚ですけど、生き残った人間が、怪異そのものになっていくとは……。厭ですねぇ。怖がらせて頂きました。

名前: 丸野都 ¦ 22:06, Sunday, Apr 25, 2010 ×


ネタ・恐怖度:2
文章・構成 :1 
井戸を埋め立てるくだりで後に訪れる怪異の予感はしたが、この結末までは予想がつかなかった。
後半の佐々木さんのくだりが長いようにも思えたが、読了後に合点がいった。確かに、力点をおくべきはこちらである。
そういった意味でも、起きた怪異の軸となる部分を的確に見据え、それに見合った文章に仕上げる力量は大きい。

名前: オーヴィル ¦ 00:15, Friday, Apr 30, 2010 ×


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