超-1/2010審査用チェックリスト
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滝沢さんは、住宅設備メンテナンスの仕事をしている。 お客様から依頼を戴き、一軒家に設置されている色々な機器の修理や分解清掃作業に日夜追われていた。 担当地区はかなり広範囲に渡っていたので、都市部から田舎の地方まで様々な場所に行くという。 「ちょっと変わった家だったんですよ」と当時を振り返る。 五年前の事だった。ある家から暖房機器の点検の依頼を受ける。 初めて訪れる家だったので、約束の時間より早めに到着し、車の中で時間を潰していた。 「そろそろ時間だな…」と玄関の前まで行くと、待っていたかのように勢いよくドアが開いた。 「あっ、こんにちは。滝沢設備の…」と途中まで話したところで、「早く入ってください!」とキツイ口調で出迎えられた。 奥さんは落ち着きが無く、明らかに苛立っているように見える。 逆らわないようにしながら、作業手順と所要時間を説明するが、その間も奥さんは、周囲をキョロキョロと見回す仕草を繰り返していた。 暖房ボイラーの分解清掃を始めて二十分程経過した頃、急に奥さんが話し掛けてきた。 「あと、どれくらいですか?」 「え〜っと、ここは一時間くらいですかね。後は各お部屋のヒーターの点検ですから、一時間半もあれば、全部終わるでしょう」 そこまで訊くと、奥さんは機嫌悪そうに去っていったのだが、その去り際にブツブツと不平らしき言葉が微かに訊こえた。 滝沢さんが作業を再開していると、刺すような視線を感じる。何気なく振り向くと、ドアを開けた僅かな隙間から奥さんが見つめている。滝沢さんもどう反応していいのか分からず見つめ返すと、そこからスッと立ち去った。 これまでにも作業を見続ける人は居た。ただ、そういう人は作業に対しての興味心が見え見えなので、色々と会話を交わしながらの楽しい作業になる。 ――この奥さんは違った。 (そもそも依頼してきたのは、そっちなのに…。この雰囲気は何だ? 挙動不審なのも気になるし…) 苛つく気持ちを抑えながらとにかく早く終わらせようと、目の前の作業に集中した。 漸く、ボイラーの作業が終わる。 「奥様。こちらの作業が終わりましたので、お部屋の方にお邪魔したいんですが…」 声を掛けると奥さんは直ぐに飛んできた。 「それって絶対に必要なんですか?」不機嫌そうに眉間の皺が増えている。 「いや…。絶対ということはないんですが、お部屋のヒーターが暖まらない可能性もあるので、見させて戴いているんですよ。やめましょうか? そちらは保障の対象外になりますが?」 暫く考え込んだ後、「じゃあ、見てよ。その代わり、関係ないところは見ないでね!」と強い口調で言い放った。 結局、奥さんを同行して各部屋を回る。が、その中で一部屋だけ、入らない部屋があった。 そのことを口にして、奥さんと更に雰囲気が悪くなるのも厭なので、気付かない振りをしてやりすごす。 全ての作業が終了したので書類に記入し、作業工賃を戴く。 滝沢さんが「それでは…」と口にしたところで、「もう一部屋あったわ。気付かなかったの?」と切り出される。 ――例の部屋だと想像できた。 再度、部屋の前までいくが、これまでの部屋は率先して入り、作業を監視していた筈の奥さんが中に入ろうとしない。 「入らないのですか?」と訊ねるが、奥さんの挙動不審に拍車が掛ける。周囲にキョロキョロと視線を移し、落ち着きがない。 「ここは子供の部屋ですから入れないんです。見てもいけないんです。そういう約束なんです。ヒーター以外は触らないで下さいね。触ったら子供に怒られるのは私なんですから…」 「はい、分かりました」 ドアを開けて中に入ると、奥さんが外からドアを閉める。律儀に約束を守っているようだった。 その部屋の中は予想以上に散らかっていて、脱ぎ散らかした衣服やゴミが至るところに散乱している。中の様子から察するに、高校生位の女の子の部屋だと思えた。床に散らばっている物を踏み付けないように注意をしながら、ヒーターの所まで辿り着く。 異常が無いことを確認して部屋から出ようとした時、視界に毒々しい色の物が目に付いた。 (何だ? あれ?) 学習机にそれは置かれていた。近付いて良く見ると発泡スチロール製の人型の頭部だった。 マネキンの頭だけ、と言った方が分かりやすいかもしれない。 毒々しい色の正体は、油性ペンで書かれた文字だった。黒色、青色、茶色、黄色の文字が所狭しと書き散らされていた。 『正、蘇、佛、来、般、火、真…』と、意味は分からないが、漢字がまちまちの色で書かれている。 (学校の課題なのか? アートとか?)一瞬そう考えたが、直ぐに違うことが判った。 『呪、死ね、殺す』の言葉を見つけたからだ。その言葉だけ赤い文字で書かれていた。 (気もち悪い…。呪い? 精神的に病んでいるのか?) 直ぐに部屋を出ようとドアに向かったのだが、背後から異様な気配を感じる。 恐る恐る振り返ると、滝沢さん目線で一メートル位先の空中に、二十センチ程の真っ黒い靄が円状に浮かんでいた。 滝沢さんが驚きのあまり、ビクリと躰が硬直すると、靄は左右に素早く移動する。 何度も行ったり来たりする靄を眼で追っていると、その靄の中に白目の部分が真っ赤に充血した片眼が見えた。その眼には何故か瞼もしっかりと付いている。感情の無いその眼は、二、三度瞬きをすると靄の中に消えていった。 その靄自体は先ほどの頭部に、一瞬で吸い込まれる様に消えたという。 滝沢さんは挨拶もそこそこに、その家から離れた。 何か良からぬものに関わってしまったと本能的に感じたという。 「あの後ですね、例の奥さんから電話があったんですよ。『娘に怒られたって。何か触ったんじゃないか』ってね。僕はヒーター以外は一切触れていないんですよ。それで娘さんに説明するので代わってくださいと言うと、『娘は一からやり直すからいいって言ってます』だって…。何をやり直すつもりなんだか…。それと奥さんが怯えていた物って、あの靄じゃないかって思っているんです。靄が監視しているのなら色々と納得出来ますし…」 この市内にも、そんな家庭があるんですよ、と最後にそう付け加えて話を終えた。
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» [超−1]【+1】家庭の事情 [幽鬼の源から] × 純粋な超常現象であると言える怪異は確かに書かれているのであるが、メインとなる恐怖は母親の挙動不審な様子であったり、母子の異様な関係であったりする。 全編にわたってこのいびつな言動が続けられているために、結局のところ、本来メインとなるべき怪異が埋もれて .. ... 続きを読む
受信: 08:38, Thursday, Feb 18, 2010
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受信: 11:49, Saturday, Feb 20, 2010
■講評
奥さんの挙動が恐ろしさを増しているが、高校生の女の子は外ではどんな風に暮らしているのだろう。 普通に学校に行っているのか? まあ、最近ではこういう家庭があっても不思議は無いな、と思ったりもしないではありません。 そういう意味では現代風の怪談です。 |
名前: 捨て石 ¦ 13:57, Thursday, Feb 11, 2010 ×
文章力 +1 稀少度 0 怖さ 0 衝撃度 +1
精神的な怖さを感じた。現れるモノも不気味なのだが、それよりもその「家庭の事情」が相当病んでいるようだ。東京伝説心霊つき、という感じかな。 よその家に入って仕事をする人っていろいろなものを見たり聞いたりしているんでしょうね。 女の子が一切姿を見せないところがまた謎をあおる。 |
名前: つなき ¦ 15:00, Thursday, Feb 11, 2010 ×
これも文章に粗が目立ち、むやみに演出過剰であるため、読んでいて疲れました。 進行形で終わる文末や、ダッシュの使い方等、もう少し効果的に使える方法を学んで頂きたいところです。
内容の方ですが、これはどちらかというと、この家庭が妙に怖いですね。 奥さんが最初その部屋をスルーしたのに、去り際に改めて案内するところに何か奇妙な意図を感じるような気がします。 色々と投げっぱなし感のある要素は多いところですが、それがより不気味さを引き立てていますね。
文章:-1 希少性:1
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名前: ていさつUFO ¦ 19:31, Thursday, Feb 11, 2010 ×
呪い系の厭な話だ。 見られたら無効になるという呪詛の約束事や、母子の関係性の異常さ(現代ではこれが通常なのかと思うと一層嫌な気分になるが)もあり、話者の目撃した怪の薄気味悪さがより増していると思う。
ただ一箇所気になったのは、家屋内を一巡する際に娘の部屋を飛ばした時の記述。 ”入らない部屋があった。”よりも”奥さんが入ろうとしない部屋があった”の方がわかりやすいと思われる。 自然に部屋の前を通過したのか、逡巡があったのか、忌み嫌うように足早に通過したのか、そのあたりが描かれるだけでも随分と印象が変わってくるのではないだろうか。 文章にももたつきがあり、まだまだ整理の余地があるように感じた。 |
名前: amorphous ¦ 21:07, Thursday, Feb 11, 2010 ×
名前: ちうい ¦ 22:14, Thursday, Feb 11, 2010 ×
文章1 内容1 怖さ1 ネタ1
文章:母親の神経質な様子や、娘の部屋の異常な感じがよく伝わってくる。
内容:はじめは母親がおかしいのかと思ったが、実は……娘の部屋にあったもの、黒い靄、いったいなんだろう。
怖さ:読んでいて気分が悪くなる、いやな感じのする話だと思う。黒い靄の中に見えた目は娘のものなのだろうか。
ネタ:娘さん、なにを呪っていたんでしょう。 |
名前: ぬんた ¦ 22:41, Thursday, Feb 11, 2010 ×
この滝沢さんの暖房ボイラーの分解洗浄をしにいった家の娘は、一体なにをやっていたのか?さっぱりわからないし、学習机の上に置いてあった発砲スチロール製の人型の頭部はわからなくはないが、一メートル位先の空中に、二十センチ程の真っ黒い霞が、円状に浮かんでいたのは、理解に苦しむから。 |
名前: 天国 ¦ 22:45, Thursday, Feb 11, 2010 ×
この滝沢さんの暖房ボイラーの分解洗浄をしにいった家の娘は、一体何をしていたのか?さっぱりわからないし、学習机の上にあった発砲スチロール製の人型の頭部はわからなくはないが、一メートル位先の空中に、二十センチ程の真っ黒い霞が、円状に浮かんでいたのは、理解に苦しむから。 |
名前: 天国 ¦ 23:03, Thursday, Feb 11, 2010 ×
正、蘇、佛、来、般、火、真ねぇ… 真言密教か何かっすかね? いずれにせよ、それを成さんと試みるのが高校生っていうのが何ともはや居たたまれない気がします。どこでどう捻じ曲がってしまうんだろう。最初はみんな可愛らしい赤ちゃんなのに。って講評でも何でもないですね、これ。 ネタ・1 構成・0 文章・0 恐怖・0 |
名前: 一反木綿豆腐 ¦ 15:48, Friday, Feb 12, 2010 ×
二人の言動がどうにも噛み合わず、読み直しました。 「きっちり点検しないと」と強調したのに、一部屋をあっさりスルーして代金を請求する滝沢さん。その段階で「もう一部屋あったわ」と白々しく切り出す奥さん。 正直、この人たちは何がしたいんだ!?と。 これは書き方が原因なのではないでしょうか。常人のやり取りとしては不自然すぎます。 終わってみると、奥さんの挙動不審ぶりはここまで力を入れて書く必要があったのか?という疑問も。 娘さんの部屋以外でも異変が起きていて、それらがバレることを恐れているのかな?と思えないこともないですが、結局滝沢さんが何も感じていないので無駄に長いです。(-1)
上記の「思えないこともない」がビンゴだとしたら、原因はやっぱり娘さんの呪いの儀式(?)なんでしょうね。 何を企んでるんでしょうかこの娘さんは。人に見られたら台無しなのかな。でも一からやり直せばOKというお手軽さも気味が悪い。 娘さんが憎んでいる相手がこの奥さんで、呪いが通じてこんな様子に!?とか、実は意地悪な継母!?とか、レディースコミックのホラー特集にありそうな陳腐な想像もしてしまった…。 それらも含め、今後も何か起こりそうな、気になる内容でした。(+2) |
名前: 雨四光 ¦ 23:42, Friday, Feb 12, 2010 ×
いろいろと裏を想像させるお話ですね。真っ先に頭に浮かんだのは、この奥さんが殺人衝動の持ち主で、滝沢さんが襲われるというシチュエーションでした。(心霊的な意味で操られて…とかの理由で) しかしいい意味で裏切られました。最後まで油断できない雰囲気のまま、読了できました。
娘さんが高校生くらいに思えたということで思い付いたのが、「処女でないと達成できない呪詛を、お母さんに頼まれて娘さんが行っているのでは」という考えです。お母さんのあまりの挙動不審さに、何も知らないなんてありえないよなぁ…と思えてならないのです。「漢字がまちまちの色」というのが、大陸から渡ってきた術をイメージさせます。強烈に効きそうですね。
・臨場感+1 ・没入度+1 ・表現0 ・恐怖+1 |
名前: ダイタイダイダイ ¦ 20:43, Wednesday, Feb 17, 2010 ×
最悪な家庭の事情に遭遇してしまい 真面目そうな滝沢さんもお気のどくです。
瞬きする充血した眼も怖いが一番怖いのは 何と言っても生きているこの親子だ。 父親はいるのかいないのか解らないが 普段はどんな生活をしているのか。
暖房が壊れた訳ではなかろうに点検の為に呼びつけ そのくせいらいらしている。
見て欲しくない娘の部屋について もうひと部屋あったのに気がつかなかったのか、と 見ることを促すような口ぶり。 別に娘の部屋の暖房器具が壊れているわけでは なかったろうに。
呪いの不気味な正体?を見られても 一からやり直せばいいらしい?のに わざわざ電話をかけてきている。
何なのだ、この母親は。 娘の異常さと実際に呪いから 生まれてしまった黒い不気味な怪に 怯えつつも、もしや誰かに助けをもとめているのか。
実際に起こった[怪]よりもそれをおこし 飼っている人間のほうに恐怖を感じた。(+2)
とにかく真面目に仕事を終えて帰りたい 滝沢さんの心情と 異常な母親の行動に振りまわされている様子が よく書けていると思いました (+1)
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名前: RON ¦ 14:58, Thursday, Feb 18, 2010 ×
全てが謎のままで始まり、怪異に遭遇し、謎のままで終わっている、という印象です。
時系列や、その怪異に至るまでが順番に書かれていて、イメージしやすかったです。
これがただの「不気味なマネキン」を見ただけだったら、人間の怖さ、という別な恐怖になっていたのですが、靄が出現し、また靄だけではなく眼まで付いている、という何ともいえない不気味さを感じました。
そしてこれからも続いていくであろう、呪い?の儀式に、振り回される家族や滝沢さんの状況がよく書かれていたと思います。
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名前: 鶴斗 密喜 ¦ 22:42, Tuesday, Mar 02, 2010 ×
滝沢さんの行った家の娘がやっていたのはどう考えても誰かを呪っていたに違いないし、簡単に理解出来るような怪異は怪異と言わないし、なにも誰かに理解してもらおうと思って呪っているのではないと思うから。 |
名前: 極楽 ¦ 11:06, Thursday, Mar 04, 2010 ×
そのような仕事は、いろいろな家庭を経験するでしょうね。 家庭訪問の先生はもっと大変でしょう・・・。 呪いでしょうか、儀式でしょうか。不思議です。 そのお母さんも被害者っぽいですが挙動が怖かったです。 ちなみに、発泡スチロールに油性ペンで書くと溶けますよね。
文章=0 怪異=0 心情=+1 合計=+1 |
名前: 鏡餅 ¦ 11:55, Tuesday, Mar 09, 2010 ×
前編通して酷く不気味でした。何の儀式だったのでしょうかね。 この世のものではない(と思われる)黒い靄と目玉より、お母さんの怖さのほうが強烈なのが残念です。 部屋に入るまでの場面はもっと削っても良いと感じました。 後日譚は滝沢さんの台詞で豪快にまとめてしまうより、文章に起こして余韻を引っ張ったほうが、雰囲気を残せたのではと思います。
文章+1 構成‐1 不気味さ+1 |
名前: ランプ ¦ 11:30, Wednesday, Mar 10, 2010 ×
文章0 恐怖0 希少0 魅力1(期待度)
一気に読めました。一からやり直すって呪いかな。 若干飲み込みにくい表現などがありましたが、一見不要に思えるような前置きも、話に入り込みやすくさせる効果があり、回数を重ねれば素晴らしい作品を書かれる方になるのではないかと思いました。偉そうにすみません。
靄の中に瞼がありそれが瞬きをする様子はリアルに想像出来て、うまいなぁと思いました。 ただ怪そのものの靄よりもお母さんの不気味さの方が際立ってしまった。 でもお母さんの挙動不審も呪いの影響かもしれないし、立派な話の一部だと思います。 |
名前: 幻灯花 ¦ 05:57, Thursday, Mar 11, 2010 ×
気味の悪い話ですね。 が、文章が無駄に長い気がします。 |
名前: どくだみ茶 ¦ 22:20, Wednesday, Apr 07, 2010 ×
娘と母親の親密度がイマイチわかりにくい 母親が娘に対して神経過敏になっている理由がもっと書かれていればよかったと思います |
名前: ゼリコ ¦ 21:43, Thursday, Apr 08, 2010 ×
怪談点・・・2 文章点・・・1
怖いもの好きとしては、とても興味を掻き立てられる話でした 。 このような不気味な秘密を抱えた家が自分と地続きの世界に存在していると思わされる話は面白い。
文章は細かい点は置いておいて、全体的によくまとまっており、その異常な状況がとてもよく伝わってきました。 最後の一文を付け足したのは失敗だったように思いますが、それは大した問題ではないので点数には反映させませんでした。 |
名前: C班 山田 ¦ 19:19, Saturday, Apr 17, 2010 ×
奥さんの描写が個人的にはなかなか良かったです。体験者の方に何かしらの支障が出ていないのが恐怖感を削いでいるのですが、実話なんだから、本来は「良かったですね、何事も無くて」というところですかね。 |
名前: 丸野都 ¦ 20:19, Monday, Apr 26, 2010 ×
ネタ・恐怖度:0 文章・構成 :0
やや冗長にも思えたが、スムースな文体のお陰で最後まで読み通すことができた。 頭部模型と目、そして娘との三者間の接点が非常に気になる。頭部の表面に書かれた文字から察するに、良からぬことであることは間違いなさそうだ。 結びの段の話者の解釈は不要だったのでは。よほどの意外性が無い限り、ましてやピントがずれたような解釈は蛇足であるうように思う。
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名前: オーヴィル ¦ 23:02, Thursday, Apr 29, 2010 ×
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