超-1/2010審査用チェックリスト
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久遠さんは【J】という飲み屋の常連だった。 20人も入れば一杯になるくらいのこぢんまりとした店だったが、マスターの人柄や雰囲気が好きだったという。 暇さえあれば【J】に行き、そんな久遠さんをマスターは快く迎えてくれ、ある程度個人的な付き合いまでするようになっていた。 「その日は俺の他に、仲の良い常連さんが三人ほど集まってまして…」 たまたま新規のお客さんもいなかったこともあり内輪の話で盛り上がっていたところ、夏という季節柄、次第に怪談話になっていった。 その中でも武さん、というお調子者で通っている40代半ばの人が「百物語をしよう」と言い出してきた。 酒の勢いもあり皆乗り気で、週末にでも早速実行する事となった。 「さすがにお客さんのいる前でそんな事は出来ないので、週末は俺や他の常連さんの貸しきりで、ということになったんですよ」 そしていざ週末になり、マスター、久遠さん、武さんをはじめ女の子も含め全部で15人ほどが集まった。 武さんは余程楽しみにしていたのか、わざわざローソクまでも用意し、カウンターの上に乗せ火を点け始める。 しかし、いざ始めようと思っても、出席した人達は殆んどといって良いほど「その手の話」を知らないか、「誰でも知っているような話」しかなかった。 そこで久遠さんに白羽の矢が立った。 「そんなにしょっちゅうとかじゃないですけど、不思議な体験とか、幽霊みたいなものは子供の頃から見てたこともあって…それをマスターは知っていて…」 結局、久遠さんが一人語りをする羽目になってしまった。 久遠さんが一話話すごとに武さんが火を点けたローソクを一本ずつ消していく、という形で時間は過ぎていった。 10話程話し終えた時、突然キーンという大音量のハウリング音が聞こえてきた。 マスターに訊ねても、カラオケの電源は切っているという。 皆が強張った表情をしている中、武さんだけは笑いながら「こういう話をしてると色々寄ってくる、っていうよな」などと他人事のように言っている。 それでもまだ話を続けていると、またもや大音量のハウリング音。 そろそろヤバいんじゃないか、とざわついて来た瞬間。 「知ってるよ」 天井の方から突然若い女の声が聞こえた。 皆が一斉に頭上を見上げるが、そこにはもちろん誰もいない。 武さんは「スピーカーの故障だろ?」などと言っていたが、スピーカーは店の角にぽつんとあるだけで、皆が座っているカウンターの上には無い。 「それに皆がみんな、自分の真上から声が聞こえたって言うんですよ。そこにいた全員が聞こえたと言うし、もちろん俺も自分の頭上から聞こえました。ただ、その時は声だけで俺には何も見えなかったんですよ」 そうなると女の子たちは怖がってしまい、他の人たちも「そろそろ帰るわ」などと言いながら皆ぞろぞろと潮が引くように人数が減っていった。 残ったのは、いつも最後までいる特に仲の良い常連メンバーの久遠さん、武さん、そしてもう一人の男性。 マスターも「もうやめようか」と言ったものの、武さんはまだ聞き足りなかったようで、「大丈夫、大丈夫」とあっけらかんと笑っていた。 結局、話はマスターを含め4人だけで続けることとなり、またもや久遠さんが数話ほど話し終えた頃。 「だから知ってるってば!」 半ば怒り口調で、先程と同じ女の声がまた頭上から聞こえてきた。 さすがにここまでくると武さんも何かを感じ取ったのか、話を続けようと促すこともなく、シンと静まり返った店内で皆どうしたら良いのか分からず、無言の時間が過ぎていった。 「なぁ、これってやばいんじゃないか?」 そう言いだしたのは一番乗り気だった武さんだった。 「久遠さんさぁ、何か出来ないの? お祓いとかさ」 「いや、俺は時たま見えるってだけで、何もできないですよ」 「じゃあ、塩とか良いって聞くし…盛り塩とかで様子を見たらどうだ?」 そんな会話がされ、マスターも「そうしよう」とばかりに盛り塩をのせた小皿を持ってくる。 いそいそと三カ所の角に盛り塩を置き、四ヵ所目の出入り口の所は「店から出て行ってもらうように」と敢えて置かなかった。 念の為、久遠さんたちにもお店の外でお塩をかけた方が良いんじゃないかということになり、マスターが出入り口のドアを開けたと思った途端。 バタン! と大きな音を立て、硬直した顔で口を半分開けながら店へと戻って来た。 聞くと、「女が立っていた」という。 それもまるで妖怪の一旦木綿のように真っ白で、顔も身体も1.5倍くらいに横にびよ〜んと伸び、ふにふにと揺られながら立っていた、と説明した。 「あれって、絶対さっきの声の女だと思う…」 マスターがぽつりと呟く。 25〜30歳くらいで髪の長い無表情な女だったらしい。 「で、もう俺たちも帰ろうか、となっていたんですが、そうなるとあの女がいるかもしれない。かといって他に裏口とかなかったんで、皆帰るに帰れなくなっちゃったんですよ。それにマスターも怖がってしまって朝まで一緒にいてくれと言われまして…。その分の飲み代もいらないからと言われて…。で、朝まで飲み明かそう、ということになったんです」 飲み代はタダ、と言われても皆すでに飲む気もおきなく、今までのことを忘れるように、怖い話には触れないよう職場の話や世間話などをぽつりぽつりと話していた。 そして夜も白々と明けて来た頃、「もういいんじゃないか」ということになり、皆で覗きながら出入り口のドアを開ける。 周り中を見渡したが、女の姿も何も見えなかった。 マスターも安心し、「引き止めてごめんね」と何度も謝りながら見送ってくれたその時。 武さんが思い切り前へと躓き、顔面をしこたま床に強打した。 運の悪いことに武さんは分厚い眼鏡をかけており、その眼鏡が何故か粉々になって破片が武さんの顔中に突き刺さった為、首から上が血だらけとなってしまった。 慌ててタオルを持ってくるマスターに 「床が沈んで、足が泥の中に入るようにのめり込んだんだ」としきりに訴えている。 「でも、武さんも含めて俺たちも飲む気なんて無かったから、全然お酒なんて飲んでないんですよ。ジュースを飲みながらつまみに手を出してたくらいで、とても酒に酔って足元がふらついた、とは考えられないんです。かといって何か躓くようなものもありませんでしたし」 とにかく一刻も早く病院へ、いや救急車か、と皆が話していると武さんはスックと立ち上がり、「一人でタクシーに乗って病院へ行くから大丈夫」と絶え絶えに話す。 マスターは店の片付けもある為、久遠さんともう一人の常連の男の人が付いていく、と言ったが聞く耳も持たずに、一人で店の前に止まっていたタクシーへと乗り込んでしまった。 「でね、その時、俺も、もう一人の常連もマスターも皆はっきりと見たんです」 タクシーに乗っていたもう一人。 「それ」は薄っぺらく真っ白な髪の長い女だった。 女は武さんの横にぴったりと寄り添うようにして、遠ざかっていった。 「あの時の女だ…」 マスターが低い声でぽそりと言った。 それから週に2〜3度は【J】に通っていた武さんの姿が見えなくなる。 久遠さんも、他の常連も「どうしたんだろう」とは思いつつも、誰もその後の武さんを知る人はいなかった。 マスターは武さんが病院へ行った日の晩に、心配で電話をしたそうだが繋がらず、それから何度かけても武さんと話すことも会うことも無いと心配そうに言った。 それから1ヵ月程経った頃。 武さんと同じ会社に勤務し、時折一緒に飲みに来ていた人が久しぶりに【J】に訪れた。 皆、こぞって武さんはどうしたんだ、と聞くが何とも要領を得ない。 どうやらその友人も武さんの行方が分からないという。 怪我をして病院へ行った日の翌日、会社に「体調が悪いので入院します」とだけ言うと、それ以降音沙汰が無くなってしまった、との事だった。 どこに、何で入院するかも一切言わないまま。 勿論、会社側としてはそれでは済まない。身元保証人である親の元に連絡をするが親すらも連絡が取れなくて捜索願を出していると泣きながら訴えたそうだった。 それ以降、武さんを見た人は誰もいない。
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» [超−1]【0】ターゲット [幽鬼の源から] × 怪異の全体像は明瞭に見えているのであるが、どうも雰囲気の統一感というものをあまり感じない。 軽い気持ちで始めた百物語の会がどんどんあらぬ雰囲気に変化していく展開は、それなりの効果もあるし、少々まどろっこしい流れではあるものの緊迫感が高まっていく様子が .. ... 続きを読む
受信: 06:33, Tuesday, Feb 23, 2010
» 【0】ターゲット [【超-1】講評専用ブログ 〜闇夜に烏がにゃあと啼く〜から] × 百物語が怪を呼び寄せるという、ある意味定番な話。途中まではなかなか面白い流れだったのだが、「びよ〜ん」「ふにふに」で力が抜けた。一度興が削がれると、なかなか気持ちを戻す事が出来ず、行方不明だ捜索願だと言われても、結局白けたままで終わってしまった。要す .. ... 続きを読む
受信: 00:08, Wednesday, Feb 24, 2010
» 【+1】ターゲット [闇夜に紛れて覗く者から] × 怪異の、「知ってるよ」が気になる。何について、どのような意味で言っているのか。話が盛り上がっていく中で気になったのは、びょ〜ん、ふにふにの表現。ここは別な表現で書かれないと、作品の雰囲気を壊してしまう。ただ、百物語から始まり、怪異、失踪と繋がる流れが ... 続きを読む
受信: 23:14, Wednesday, Feb 24, 2010
» 【0】ターゲット [2010超−1 講評から] × 文章0 怪異0多少まどろっこしい表現があるためか百物語をしている時に徐々に増してくるはずの緊迫感をあまり感じ取ることができません�... ... 続きを読む
受信: 10:42, Sunday, Feb 28, 2010
■講評
百物語の後に起きるもの、というのは割と洒落にならないものが多いようです。 これはなぜ「知ってるよ」なのか分からないのが一番不気味です。 捜索願が出ている話も色々出てきました。 それも怖い話をした後に失踪というのは、既に定番的なものなのでしょうか。 恐ろしいことです。 |
名前: 捨て石 ¦ 12:52, Monday, Feb 15, 2010 ×
百物語をやろうといった超本人が、行きつけ店Jで顔面を躓いて顔面を殴打し、おまけに変な声の主の薄っぺらいまっ白な25〜35才位の髪の長い無表情の女性につきまとわれ、「体調が悪いので入院します」がどこに、なんで入院するのかも?親すら連絡が取れなくて捜索願をだしているとは?この人に罰でも当たったとしか言えないから。それにあまり理屈の通じない文ともとれるから。 |
名前: 天国 ¦ 17:56, Monday, Feb 15, 2010 ×
知ってるよ、ですか。他の方も書かれてましたが、そんな話は全部知ってるよとでもいうことでしょうか。どちらにせよ、そんな事ぐらいで連れ去るとは…。怪異の後で消息を絶つというのは、よくある話ですが、この場合は理不尽な怖さがありました。 ネタ・0 構成・0 文章・0 恐怖・1 |
名前: 一反木綿豆腐 ¦ 20:28, Monday, Feb 15, 2010 ×
文章力 +1 稀少度 0 怖さ +1 衝撃度 0
よく素人が百物語に手を出す物ではないといいますが、正に武さんは怪しいモノに憑かれてしまったのでしょう。 武さんが怪異現象に対してヘラヘラせずに怖がっていたら、また違った展開になっていたかも知れない。ちっとも凹まないので、物の怪の方も「生意気な」と思って段々攻撃がエスカレートしたのでは? 『「あの時の女だ…」 マスターが低い声でぽそりと言った。』 ここで終わりにした方が余韻があって良かったのではないか。
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名前: つなき ¦ 21:13, Monday, Feb 15, 2010 ×
思わず、「田部君、連絡下さい」と繋がりのある話かと思ってしまった。 超−1では、極偶にこういうことがある。それが偶然か、狙って並べられたのかは不明だが。
さて、こちらも怪談語りに纏わる怪であるが、事の始まりから終わりまでがきちんと書かれておりわかりやすい。 盛り塩の下りまでは臨場感もあり、次はどう出てくるのかと期待しながら読み進めた。 そして期待通り、怪そのものの登場となるのだが、その表現に腰が砕けた。 まるで怖くないのだ。 一反木綿のように、びよ〜ん、ふにふに。 これらの比喩と擬音が、これまで構築してきた怪談を粉みじんに破壊してしまった。 仮にその女がふざけているような仕草や顔つきをしていたとしても、ライトな表現を選ぶべきではなかったのではないだろうか。
最後の一行は余韻を残す為のものと思われるが、念の押しすぎである。 それよりも気を回すべき箇所があったことに、投稿する前に気づいて欲しかった所だ。 |
名前: amorphous ¦ 22:39, Monday, Feb 15, 2010 ×
失礼。途中まで笑い話と思って読んでいました。 これ、声の主は何を知ってたんでしょうね……。 「その話は知ってる」という意味でしょうか? とすると、実はその女はめちゃくちゃ怪談好きで、知ってる話が多くなってきたからちょっとイライラしだしたところに、武さんが手のひら返して止めようなんて言い出したもんだから、怒っちゃった……と考えると、なんとなく繋がってくるような気もしますね。
さて、文章の方ですが、状況はそれなりに解りやすくはあるものの、全体的に落ち着きがない、という印象でした。 妙にポップな表現が目立ち、加えてその場の雰囲気にミスマッチな過剰演出から、先述の通り、漫談であると思い込んでしまったくらいです。 細かいところでも粗が目に付くので、全体的に話に合った文章研磨が必要だったんじゃないかと思います。
文章:-1 希少性:1
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名前: ていさつUFO ¦ 19:49, Tuesday, Feb 16, 2010 ×
武さんは憑かれてしまったんですかね… 怖い話です。 しかも行方不明…怪談ジャンキーとしては他人事とは思えませんでした。 |
名前: しゅん ¦ 22:58, Wednesday, Feb 17, 2010 ×
「知ってるよ」の女は、何を知っていて、何にキレてるんだろう? 久遠さんが披露した話のどれかについて、続きを知っているとか真相を知っているとか? 武さんはその話を茶化したせいでロックオンされてしまったんだろうか。眼鏡の破損は失明の恐れがあるし、出てくるまで待っているという執念からも、相手がかなりお怒りであることが伺えます。 狙われている武さんだけは女の姿が見えない、というのも気味が悪い。
皆さんが目撃した女が声の主であるならば、そんな想像も浮かんできます。 あるならば、としたのは、マスターの「絶対さっきの声の女だと思う」でかろうじて成り立っているような気もするからです。失踪との関連性は微妙だなあ。 ひとつひとつが「美味しいけど物足りない」といった感じなので、バラの詰め合わせだとしても合計(+1)で。
後半から急にぐだぐだになったような? 「びよ〜ん」と「ふにふに」は、マスターがそう表現したのなら台詞にしてほしかった。ちょっと間の抜けた響きです。
明確にしておくべき部分が後回しになっていて、文章に振り回されてしまったな…という疲労感が残ります。 マスターが女と遭遇したときには、体が薄いのだとわからず、「白い」を表すために一反木綿?と思っていました。 武さんが素面であることも、転ぶ前に書いておけばスムーズに進んだのでは。食いついていたのに、久遠さんの冷静なフォローに突き放されました。 大袈裟な表現がやけに多いのも、疲れを感じる一因かと。(-1) |
名前: 雨四光 ¦ 04:35, Thursday, Feb 18, 2010 ×
「知ってるよ」と何故言ったのか知らないが その直前にどんな怪談話をしていたのかも 知りたかった。 タイトルからお調子者の武さんが [横にびよ〜んと伸びてふにふに揺れている霊] のターゲットに選ばれ 大怪我をして病院にも付き添われてしまった?という コミカルな怪談話なのかな・と思いきや 最後の数行で親が泣きながら行方不明を訴えているという ところで、著者がこの話をどう伝えたいのかが 解らなくなってしまった。 投げっぱなしでもそれなりの味わいがあるが 何か著者の、この怪談に対しての伝えたい核が 定まってないようなちぐはぐな気がした。
大勢が同じ声を聞き、3人が同じ霊を見ているという 信憑性に1点入れました。
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名前: RON ¦ 10:20, Saturday, Feb 20, 2010 ×
女のお化けは何を知っていたんでしょうね…… はじめは久遠さんに関連しているお化けかと思いきや…… 見入られてしまったんですね。 |
名前: ぬんた ¦ 13:12, Tuesday, Feb 23, 2010 ×
途中までは、久遠さんがお話してることに対しての「知ってる」という返答だったと読みましたが、実害に遭ったのは武さんなんですね。不謹慎な言い方で失礼しますが、非常に興味深いです。言いだしっぺだったからか、ロウソクがいけなかったのか、なぜなんだろうという疑問が厭な読後感となって残りました。 タイトルの意味深さも手伝って、なんだかべたっとした雰囲気の不条理さが気になります。
声を聞いたのも複数人で、女を見たのも複数人だということがすごく魅力的です。
・臨場感0 ・没入度0 ・表現+1 ・恐怖+1
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名前: ダイタイダイダイ ¦ 16:20, Sunday, Feb 28, 2010 ×
突然聞こえた声や横に広い女がいただけでも十分怖いし、その上行方不明にまでなっているのは気味が悪いとしか言いようがないから。 |
名前: 極楽 ¦ 13:16, Friday, Mar 05, 2010 ×
長文に入る部類だったのですが読みやすかったです。
女の声がその場にいた全員に聞こえた、というのも希少性が高いと思いました。 そして全てが自分の真上から聞こえる、というのもまた気味が悪い。
久遠さんに何か起きるのかと思ったら、一番乗り気だった武さんに怪異が起きてしまったのですね。
女の描写も見たまま、感じたままを聞き、敢えて怖がらせよう、という意識がない素直な書き方に個人的に好感が持てました。 |
名前: 鶴斗 密喜 ¦ 01:21, Monday, Mar 08, 2010 ×
文章0 恐怖0 希少1 魅力0
あの、これ前作の田部君の話とは何も関係ないですよね? 偶然ですよね? 違う意味で鳥肌が立ったんですけど……。 うーん、これも怪のなせる業か!?
それは置いといて。 女の描写の「一反木綿のようににびよ〜んと伸び、ふにふにと」が全然解らなかったです。 私の中では、ギャグマンガのキャラが引っ張られて顔が伸びた間抜けな絵を想像してしまったんですが、多分違いますよね? なかなか珍しい現れ方をしたと思うので、もっと詳しく描かれていたらと残念でなりません。 個人的にはびよーんでふにふには好きな表現ですけど、それどころじゃない事態になってしまっているから、緊張感みたいなものはそこで一気に崩れてしまうかなぁ。 でもマスター以外は見ていなくて、マスターがそうとしか表現出来ないなら、しょうがないですよね。 田部君も武さんも、早く見つかってくれると良いのですが。 |
名前: 幻灯花 ¦ 14:30, Saturday, Mar 13, 2010 ×
「知ってるよ」という部分までならどこかで聞いたことある話ですが その後の部分がミステリアスでリアル |
名前: ゼリコ ¦ 22:55, Sunday, Apr 04, 2010 ×
魔を呼んで取り憑かれて、連れて行かれたのでしょうか。 パターンとしてはよくある話だと思いますが、気味の悪い話ですね。 文章はもう少し短くまとめられそうですね。 |
名前: どくだみ茶 ¦ 17:01, Thursday, Apr 08, 2010 ×
怪談点・・・0 文章点・・・-1
なんだか文章に緊張感がない。 怪談会の最中に怪異が起こり始め、参加者は皆恐怖に慄いているという状況にも関わらず、語りに緩急がないため、全くその場の雰囲気が伝わってきません。 そのため、一人が怪我をしてもみなのんびりとその対応をしているようにしか感じられず、そうなると話自体も胡乱なものに思えてしまいます。 メリハリのある文章で、一気に読ませて欲しいものです。 |
名前: C班 山田 ¦ 17:21, Sunday, Apr 18, 2010 ×
百物語で霊が来てしまった話として結構好きなんですが、霊の描写で「ふにふに」とか使ってしまったのが講評者の皆さんにギャグっぽい印象を与えてしまったのかな、とも思いました。普通に考えたらメチャ怖いですからね、そんな女見たら。 |
名前: 丸野都 ¦ 21:20, Monday, Apr 26, 2010 ×
ネタ・恐怖度:0 文章・構成 :1
長いは長いが読み物としては面白い。タイトルで大凡の見当がついてしまうのはいただけないが。 天井から聞こえた声の内容の掴みどころのなさをはじめ、怪異としての水準は一定以上に達しているように思われる。 それだけに、現れた女性の容姿が把握しづらい。白さを一反木綿に例えたり、「びょ〜ん」や「ふにふに」では漠然としすぎているように思える。 臨場感を出すためにマスターの言をそのまま借りたのかもしれないが、整理された文の中でここだけ何故?という感が湧いてくる。
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名前: オーヴィル ¦ 21:50, Thursday, Apr 29, 2010 ×
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