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隠し部屋
三十年以上前の話になるが、神部さんはある温泉地で温泉旅館を経営していた。
古い旅館を買い取って、数年間はそのまま経営していたが、あまり客の入りが芳しくなかった。ここは一つ若者向けに改装しようということになった。古い旅館の風情もいいが、それでは若い観光客に売りが弱い。客間の内装を現代風にしようという策だった。
とりあえずは数日間休業し、神部さんは県内の業者に連絡を取った。旅館やホテルなどを専門に扱っている工務店だ。

翌日、見積もりを取るために、太田という担当者がやって来た。
太田さんはしばらく図面を見たり、部屋を巡ったりした後に、首を捻りながら、
「この作り、おかしいですね」
と指摘した。
どうも買った時に不動産屋からもらった図面と、実物が少しずつ食い違っているという。確かに指摘の通り、色々と図面と違っているようにも見えた。

二人して不思議だなあ、おかしいなあ、と図面をなぞりながら考えていると、
「今日、測量しちゃいますか?」と、太田さんが言った。
どうせ本格的にリフォームするなら、採寸を行う必要もあるということで、とりあえずその日は簡単に測量してみることになった。

翌日、出来上がって来た図面と、手元にある図面とを見比べて、神部さんは驚いた。確かにだいぶ食い違っている。

「ある客室と客室の間にね、細長い部屋というか、通路が作ってあったんですわ。人一人が通れるぐらいの隙間でね」
これくらいです、と両手を肩幅より少し広げて、神部さんは言った。

「でもね、外側から採寸しただけでは、入り方が分からないんですよね」
壁の中に何か空間がある。しかし、それが何のためのものかまるで分からない。
このままリフォームするのも出来ますよ、と太田さんは言ったが、それも気持ちが悪い。

――部屋の壁に大穴を開けるか?

うーんと唸って、神部さんは
「天井裏から入れませんか。そうすれば壁に穴を開けなくていいですよね」
と訊いた。
「ああ、出来ますけど…」と太田さんは言い淀むと、
「でもちょっと待っていてください。社長に電話して聞いてみます」
と言って席を外した。しばらく電話でやり取りをした後、
「社長から、開けると運気が悪くなるかもしれない、って言われましたけど――やります?」
「はあ」
「以前、そういうことがあってクレームが入ったことがあるそうなので」
と太田さんは言った。

――ばかばかしい

神部さんはそう思い、
「とりあえず、やっちゃって下さい」
と太田さんに依頼した。
「良いんですか?」
「中に何も無ければ、壁も取っ払って部屋広げちゃいましょう」
そう神部さんが言ったので、太田さんは気が進まなそうだったが、とりあえず脚立を持ってきて天井裏に潜り込んだ。

「ああ、やっぱり駄目ですねえ」
天井裏からも入れる場所は無かったようだ。
「やっぱり、やります?」
「お願いします」
太田さんが工具と延長ケーブルを持って再び天井裏に潜り込む。
電動工具の音がした。
しばらくすると、太田さんが天井裏から出て来て、
「ちょっと困ったことになりそうです。すいません、今日は戻らせてください」
また明日来ますと言って、作業途中で社に帰ってしまった。

――おいおい、こんないい加減なことあるかよ

夜、工務店にクレームを入れるために電話したが、そんなに遅い訳でもないのに誰も電話を取らない。神部さんは嫌な予感がした。休業中で従業員もいない旅館で、一人で過ごすのが嫌だったので、神部さんは市内にホテルを取った。

翌日、一日待ったが、結局太田さんは現れなかった。
工務店に電話も入れてみたが、誰も取らない。
これは何かおかしいと、車で直接行こうと準備をしていると、警察が来た。
太田さんについての事情聴取だった。太田さんは昨晩、峠で車ごと転落して亡くなったと聞かされた。そして工務店の社長も現在行方不明なのだという。

「また何かわかりましたら連絡しますから」
と、警察は帰った。

――こりゃ今回はキャンセルだな

神部さんは、俄然太田さんの見たものが気になってきた。見たい。でも何かあったら嫌だ。そこで昼間、旅館に勤める、宮田さんという若い板前に声を掛けた。

「すまない。休みだけど、ちょっと今日これから来てくれるかな」
「はあ、別にいいですよ。何でしょう」
「ちょっと工務店の担当者が天井裏に入って、何か見たらしいんだよ。一人じゃ俺も心細いから、ちょっと一緒に天井裏から入って、様子を見てくれないか」

普段から怖いもの知らずの宮田さんは、二つ返事で引き受けると、すぐにやってきた。

「おお済まない。変な話ですまんなあ」
「いえいえ、いいですよ。でも何があるんですか?」
「それを見に行こうってんだよ」

宮田さんが脚立を持ってきて、先に天井裏に潜り込んだ。
しばらくすると宮田さんは大声で神部さんを呼んだ。
神部さんは、少し躊躇いながらも天井裏に上がった。
天井裏は、四つん這いでかろうじて進めるぐらいの高さしかない。懐中電灯で宮田さんのことを照らした。宮田さんの脇に、太田さんが開けたであろう四角い穴が口を開いていた。

「お札! お札! 凄い数!」

宮田さんが小声で、慌てたような早口で言った。神部さんは最初は何の事か分からなかったが、宮田さんが懐中電灯で開口部から下を照らしているので、事情が飲み込めた。
そして、開口部にまで辿り着いて見た物は、

壁となく床となくびっしりとお札が貼られた空間。
床にはこけしや積み木、剣玉、カルタ、鞠などの子供が遊ぶものが散乱。
ただし、部屋の主はいない。

――こんなもんが壁の裏にあったのか

神部さんは、ごくりと唾を飲み込んだ。
天井裏から二人で戻った後に、神部さんと宮田さんは、
「明日からこりゃしばらく休業だわ」

ということで、二人して車に乗り込み、市内のホテルに宿を取った。
そしてその翌朝、地面が大きくぐらりと揺れて――
旅館は倒壊した。

その事後処理で神部さんは破産し、その土地も権利も全て人手に渡った。

「まさかね、地震と関係は無いと思っているんですが、あれを開けなかったら、今どうなっていたかと、今も少し考える時があるんです」
と、寂しそうに神部さんは言った。




10:24, Friday, Feb 19, 2010 ¦ 固定リンク ¦ 講評(19) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯


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■講評

太田さんは何か別のものを見てしまったんですかね?
見ただけで…ってのは怖いですね。
知らない空間が存在して、そこには不気味な部屋が…という話はよく耳にしますが、これはなかなか怖かったと思います。

文章の方ですが、概ね状況は解るものの、セリフ周りで少々テンポが崩される感がありました。
セリフ主をわざわざ1つずつ記さなくても、流れで大体解りますので、誰が何を言ったかという点が特に重要でない場面では、セリフだけで構成してみましょう。多少なり、流れがスムーズになるとは思います。
最後の「地面が大きくぐらりと揺れて」は、初見では旅館のみを襲うとんでもない怪異かと思ったのですが、地震と聞いてちょっと肩透かしを食らった気分でした。
ここはちょっと演出過剰のようにも思えます。
話としてはなかなか不気味ではあるので、もう少し文章の方を研磨出来てれば良かったかなぁと思います。

文章:0
希少性:1

名前: ていさつUFO ¦ 19:09, Friday, Feb 19, 2010 ×


定番ではあるがモチーフは好み

座敷わらしを閉じ込めて運気を良くする部屋ですね。
そういう風習の噂は以前耳にしたことあります。
とある地方の家々には神様の部屋として1畳程度の小さな隠し部屋を作る風習があったとか。
大抵、そういう部屋には子供の遊び道具であったり机と箪笥や食器などの生活の道具が置かれているそうです。

名前: 山猫 ¦ 21:27, Friday, Feb 19, 2010 ×


何で神部さん、地震が無くて、天井裏にびっしりと貼られたお札を、宮田さんが照らして、太田さんに発見されなくても、土地も権利も人出に渡るし、寂しく思うのかわからないから。

名前: 天国 ¦ 21:41, Friday, Feb 19, 2010 ×


座敷童もの。定番ですが、よくあることなのでしょうか。
これも中古物件ものということで、中古で何かを買ったりするのがが怖くなります。

30年以上前に温泉地で倒壊する程の地震というと、伊豆でしょうか。
この場合、きちんと「伊豆」と書いた方がイメージが変わったかと思います。
怪異は途中まではなかなか読ませるのですが、文章自体、少し煩わしい感じも受けました。

名前: 捨て石 ¦ 00:33, Saturday, Feb 20, 2010 ×


開けるまでは何か居たのでは、と思ったら俄然怖くなりました。ただ、そう思ったのは私の勝手な想像でして、この話からはそこまでは読み取るのは難しいかもしれません。最後の地震で崩壊したのも、事実でしょうが何となく御都合主義のような気がします。出入りの業者を殺しておいて、自分は破産だけというのも嫌な思いが残ります。何やかやで、あまり好きな話ではありません。
ネタ・0 構成・0 文章・0 恐怖・0

名前: 一反木綿豆腐 ¦ 11:32, Saturday, Feb 20, 2010 ×


文章力  +1
稀少度  +1
怖さ    +1
衝撃度   +1

その隠し部屋には子供の玩具が散乱していたというので、座敷童子的なモノを封じていたように思える。
太田さんの見たモノが最後まで謎のままなのが恐ろしい。御札よりも恐ろしいモノを見てしまったのではないか。それが生死を分けたのでは?

名前: つなき ¦ 21:19, Saturday, Feb 20, 2010 ×


 座敷童を封じ込めていたという事なのだろうか。
 藤田和日郎の漫画「うしおととら」で同様の話を読んだことがあるが、実際にそのような風習が現在もあると言うことなのか。
 興味深い事例である。

 文章で気になるのは、ダッシュ(―)で書かれた神部氏の心の声。
 「――ばかばかしい」と「こんなもんが壁の裏にあったのか」以外の箇所はあまり効果的でなく、地の文に盛り込んでしまうか削除しても良かったように思う。
 必要最低限の場所で用いることで、最大の効果をもたらす文章表現もある。
 ただしあくまで最低限であり、多すぎれば演出過剰になってしまうが。

名前: amorphous ¦ 21:23, Saturday, Feb 20, 2010 ×


旅館になる前はお屋敷で、何らかの事情を抱えた者を幽閉するための座敷牢だったスペースに子供の霊が出るようになり、お札と遊具で宥めて…というのは考えすぎか…。
一気に衰退するところを見ると、座敷童子か?とも。
正体はともかくとして、太田さんは封じ込めてあったものを出してしまったのだろうか。作業を中断して、説明もせずに帰っていくなんて怪しい。まるで何かに憑かれているような…って、これも考えすぎか…。なんだかモヤモヤしますねえ。(+2)
今年は良いモヤモヤ話に恵まれている。しかし、怪異と関係あるようなないような…とモヤモヤすることも。関係者が亡くなったのは偶然なんじゃないの?と思うことが多いのです。

こちらも同じ筆者さんかなあ。「〜と訊いた。」「〜と言った。」がどぉーにも気になってしまう。
ダッシュを用いている部分は、小括弧で良いような。
読みづらく感じるのは、台詞が絡む部分だけです。しかし台詞を多用しているので、読みづらい部分がそれだけ多いということにもなります。(-1)

名前: 雨四光 ¦ 04:20, Sunday, Feb 21, 2010 ×


最初、タイトルに惹かれて読み始め
お札・子供の玩具・入り口のない部屋・・と
何やら私の好きな古い因縁じみたどろりとした怪
なのかしら・・と思ったが
他の講評者の方のコメントを読んで
座敷わらしを閉じ込めて運気を良くする
という風習から作られた部屋だと思われるので
それはそれで興味がある話だが
少しがっかりしてしまった。

そうするとこの話から受ける印象は
それを知っているのと知らないのとでは
全く違うものになってしまう。
そして、少なくともこの著者と神部さんは
そのような明記も無いので知らないのではないか
と。

そして
知ってしまった今、
この話の怪は
その部屋を覗いたことが工務店の太田さんの事故と
行方不明の社長や地震とどう結びつくか・・ということだ。

確かに部屋の天井に穴を開けてしまった為に
座敷わらしと運が逃げ出してしまったとも
想像できるし、何かもっと忌々しいモノを見たのかも知れない。
しかし確証が無い為、やはりそれだけでは弱くなってしまった。


それにしても。
こういう話を聞いたら
昔の風習や忌習などもひもといて調べてみることも
大事なのですねー。
勉強になりました。














名前: RON ¦ 14:38, Monday, Feb 22, 2010 ×


そんな風習があるんですね。
それにしても外部の人間には死を、関係者は破産とは、なんとも。

名前: ぬんた ¦ 13:44, Tuesday, Feb 23, 2010 ×


もしもこの隠し部屋に座敷童的なものを、お札で封じて閉じ込めておいたのなら、なんて酷いことをしたのだろうと憤っています。いくらおもちゃをたくさん入れていたとはいえ、強制的に封じ、私欲を肥やそうとしていたのなら…。運が逃げたとかじゃなく、きっちり仕返しをされたのではないでしょうか。座敷童がその家を守ってあげたいと思うのなら、閉じ込める必要なんてないでしょう。むしろ出ていけと言っても出ていかないでしょうし。封じられ、福を授けるよう強制され、どれほど辛かったかと思うと胸が痛いです。

もちろん、これらの感想は私の勝手な憶測です。この旅館の方々が、そんなお考えではなかったのなら申し訳ありません。私の性癖の問題ですが、どうしてもこういう話では、霊的なものへの肩入れが激しいのです。
ただこの想像では、太田さんが亡くなったことに対する説明がつきにくいですね。出してくれてありがとうという流れになりそうなものですが。理性もなくなるほど怒り狂っていたのかなとも思います。
あと、その地震の目立った被害は、この旅館だけだったのかが気になっています。

・臨場感+1 ・没入度+1 ・表現0 ・恐怖0




名前: ダイタイダイダイ ¦ 23:47, Tuesday, Mar 02, 2010 ×


座敷わらしも人に仇為すことがあるんだと思うと怖くなるから。

名前: 極楽 ¦ 15:09, Tuesday, Mar 09, 2010 ×


大量の御札、そしてタイトルでもあるように隠し部屋。

これを見た時にはかなり驚かれた事と思います。
ただ、その緊張感や、恐怖感などが文章から伝わってこなかった、という感じを受けました。

人も亡くなったのに、随分のんびり…というか。
三十年以上も前の話なので、冷静に話せた、ということなのかな?
なので淡々と始まり、淡々と終わってしまった、という印象でした。

名前: 鶴斗 密喜 ¦ 23:12, Wednesday, Mar 17, 2010 ×


文章1 恐怖1 希少0 魅力0

何だかめまいがしました。
何でしょう私、タイトルを一度読んですぐに失念する悪い癖がありまして、予想も想像もつかないまま読み進めるので、隠し部屋の話だって忘れてました。
太田さんが天井から穴を開けようとしたところで(あー、あけないであけないで、絶対やばいってー)って本気で思ってたので、臨場感というか引き込ませる力というか、凄いなぁと思ったんですけど。
それにしても何故太田さんがお亡くなりに!?
災いが降りかかるなら言い出しっぺの神部さんじゃないんですか。
もしかしたら開けた直後に、太田さんだけが何か見たのではと思うと鳥肌が立ちました。
もう少し太田さんの様子や表情を書き添えてほしかったような気もします。

それにしても神部さんが始終他人事みたいで、そっちの方が不気味でした。
だからなのかな?
怪異自体の禍々しさは感じましたけど、怖いとはちょっと違う感じがしました。
いやでも充分怖かったです。

名前: 幻灯花 ¦ 03:26, Thursday, Mar 18, 2010 ×


最初の段階でオチが予想できたのでもう一ひねりあったらよかったかもしれません

名前: ゼリコ ¦ 18:26, Sunday, Apr 04, 2010 ×


何を封印していたのか気になる話ですね。
最近は日本でもあちこち揺れていますが、地震はどの地震なのでしょうか。
家を倒壊させる様な地震の原因が、その封印をといて(?)しまったためならどれだけキョーレツなモノをそこに封じ込めていたのか。凄い話ですね。


名前: どくだみ茶 ¦ 21:30, Thursday, Apr 08, 2010 ×


怪談点・・・1
文章点・・・1

類話は多いのですが、こういう話には弱くて。
途中からもうその部屋には何があるのかとワクワクしながら読みました。
類話以上のものは出てきませんでしたが、それでもこのワクワクを感じさせてくれたことに点を付けました。
ただ最後の「地面が大きくぐらりと揺れて」という表現は好きではありません。
地震なら地震と書いた方が直接的で効果的だったと思います。些細なことなので点数には反映してはおりません。

名前: C班 山田 ¦ 01:46, Monday, Apr 19, 2010 ×


定番の話なんですけど、ちょっと好きですね。隠し部屋の位置かな? それとも隠し部屋の中身の描写かな? 説明しにくいですが、ちょっと好きなので一点追加。

名前: 丸野都 ¦ 23:32, Monday, Apr 26, 2010 ×


ネタ・恐怖度:0
文章・構成 :1 

ネタそのものは個人的に好みである。最後まで引き込まれるように読み通せた。ただ、お札が貼られて玩具が収められているという光景は、心のどこかで想像していた通りのものだったこともまた事実である。
それに比して、関係者に振りかかる厄災が強烈だ。いや、強烈すぎる。部屋を覗き見ただけでここまで祟られるのは、怖いを通り越して理不尽さすら感じる。自らの拠り所となるはずの旅館まで破壊するか、と呆気に取られた。
このギャップがあったので、怪異に対する印象度は今ひとつだった。

名前: オーヴィル ¦ 21:28, Thursday, Apr 29, 2010 ×


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