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ワンピース
沙耶さんが梨花さんと初めて逢ったのは、高校入学してすぐのこと。
何かと気が合って意気投合した沙耶さん達が、お互いの家を行き来するようになるのにそう時間は掛からなかった。

当時から家庭の事情で一人暮らしをしていた梨花さんは、父が大手企業に勤務し、兄も既に社会人であった関係でお小遣いには困らなかった。
おかげで十分過ぎる程充実していたゲーム機や漫画を目当てに、沙耶さんは何度も梨花さんの部屋に泊まりに行った。
だが、そこは何となく落ち着かない所でもあった。
外で一緒に過ごす時間では決してそんな事はしないのに、沙耶さんが泊まりに行くと、梨花さんは人が変わったように白目を剥いて叫び、飛び掛かって来る事が少なくなかったからである。
沙耶さん一家は家族全員「見える」質であり、こういうものを目にするのは珍しい事ではなかったが、自分の家では日常的に出来る話でも他所では違う。
梨花さん本人から鬱病であると聞いてはいたものの、殊にその筋の方面から「預かって修行をさせたい」と言われた程勘が強い沙耶さんには、それが病の類でない事は一目瞭然であった。

――いきなり言っても信じては貰えないだろうな。

まだ付き合いだして日も浅く、子供の頃、そういう事で苛められた苦い経験を持つ沙耶さんはなかなか口に出せずにいた。
ただ、その都度梨花さんの背中を叩き、取り敢えずその時憑いている物を落とした。

そんな梅雨のある夜、沙耶さんの家に電話が掛かって来た。

「…雨が降ったから、手首切る。お気に入りのワンピースが濡れちゃうから…」

それだけ言って切れた電話に、雨の中、沙耶さんは慌てて自転車を飛ばした。
そうして梨花さんのマンションへ着くとすぐにエレベーターに飛び乗り、転がるように梨花さんの部屋の前へ行き、ドアノブに手を掛けた。
鍵は掛かっていなかった。
玄関から真っ直ぐ伸びた廊下を走り、左手前の部屋で倒れている梨花さんを見つけた。
血で真っ赤に染まる、梨花さんの右の手首を押さえて抱え起こす。
顔から血の気が失せる程の時間は、まだ経っていないようだ。
どうにか梨花さんを担いで部屋を出ようと立ち上がった、その途端。

空気が変わった。
部屋の周りを何かヒモのような物が巻き付き、部屋全体が縮んでキシッと音を立てて軋んだように思えた。
周りの壁という壁から、ガリガリ、ザリザリと音が響く。
誰かがザラザラの凹凸のある壁紙に爪を立てて歩き回っている。
聞こえてくる方向で、それがグルグルと部屋全体を回っているとわかった瞬間、ピタリと音が止まった。
一瞬の空白の後、突然嘲笑の響きを含んだ低い叫び声が部屋に響き渡った。
それに反応したかのように、「あぐっ」と喉の奥から詰まったような音を鳴らし、沙耶さんの肩にだらんと乗せていた梨花さんの頭が動いた。

「…ワンピース」

呻くようなその言葉が気にはなったが、今はとにかく傷の手当ての方が先と、すぐ近くにある救急指定病院へ連れて行った。

幸い傷は浅く、梨花さんはすぐに病室に移された。
病院着に着替えさせた梨花さんの脇で、沙耶さんは脱がせたワンピースを何気なく広げた。
奇妙な違和感。
大凡彼女の趣味らしからぬ、ピンクの小花柄のワンピース。
デザインも、風合いもどことなく古臭い。
世はバブル絶頂期であり、梨花さんは体のラインがはっきりしたボディコンシャスを好む。

――梨花は生理的に古着は受け付けないと言っていたのに。

スカートの裾部分までボタンの付いた前開きのワンピースは、所々薄い茶色の模様が入っている。
窓の外からの明かりに広げると、余計にその輪郭がはっきり見えた。
絵の具を右肩側からぶちまけたような、放射状に近いシミ。

――血だ。

驚いて思わず取り落とすと、床に落ちたそれはスルリとベッドの下へ滑って行く。

――ヤバイ。
――逃げられる。

とっさに床に落ちたワンピースの裾を掴み、ベッドの下を覗き込むと、出入り口に近く、本来ならそこから入る照明の光が反射して明るい筈の、その空間は黒く霞んでいた。
その霞の中に青白く濁った目の、表情のない女の顔があった。
髪も服も、顔以外の全てが黒い靄に溶け、対照的にクッキリと浮かび上がった細面。

――気力が勝れば今、一時だけは追い払える。

何故かそう思えた。

「てめぇ、コノヤロウ出てけっ!! 」

腹に力を溜め、気合いを入れてわざと乱暴に一喝する。
ニタリ、とバカにするような笑みを浮かべ、女は消えた。

ひとまず、安心。
そう感じてほっと息を吐くと、梨花さんが涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で沙耶さんを見上げた。

「まだ、たくさん居る…」

梨花さんのその言葉に応えるように、周囲の壁から「クスクス」と大勢の人の忍び笑いが聞こえてきた。
姿は見えないが、沢山の気配がこちらを窺っているのがわかる。
濃密なその空気に二人抱き合って震えていると、不意に突然一切の気配が消し飛んだ。
顔を上げると、梨花さんの兄、渉さんが病室に入って来たところだった。
沙耶さんが感じたところによると、渉さんは梨花さんと正反対で、本人の意志とは関係なくそういうものを一切寄せ付けない、寧ろ弾き返すような体質であるらしい。
これなら大丈夫とその場を渉さんに任せ、沙耶さんは自宅へ粗塩と清酒を取りに行った。
そうして病室に戻ると、一緒に持ってきた障子紙に粗塩を乗せたものを梨花さんに渡した。
ワンピースはコンビニ袋に入れ、中に粗塩と清酒を振り入れて口を固く結ぶと、手に持ったまま病院を出た。

――これをどうしよう。

そう思い悩みながら大通りを歩き、梨花さんの部屋のあるマンションまで来て、病院の方を振り返った。
マンションから2〜3軒しか離れていない病院の向こう、小さな川を渡ったその先に火葬場を併設した斎場が見えた。
今歩いてきたこの大通りは、梨花さんのマンションの所で大きくカーブしている。
遵って病院と斎場を結んだ直線上、オフィスビル以外で一番最初に突き当たり、人の住んでいる建物がこのマンションだけなのだ。
偶然かも知れない。
けれど気味が悪かった。

結局、ワンピースは帰りに河原で燃やした。
とにかく、手元に持っていたくなかったのだ。
後日聞いたところ、梨花さんはそのワンピースを知らなかった。
自分が身に着けていた事さえ覚えていなかったのである。

その後マンションを引っ越して間もなく、梨花さんは鬱病も治り、リストカットもしなくなった。




10:24, Friday, Feb 19, 2010 ¦ 固定リンク ¦ 講評(18) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯


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文章+1 怪異+1非常に整理されていて読みやすい文章でした。さらに霊的なものが現れたところでの緊迫感のあふれた描写によって、現蝣... ... 続きを読む

受信: 13:05, Friday, Apr 02, 2010

■講評

これはワンピースに何かがくっついてきていたのでしょうか。
梨花さんがそのワンピースを着ているところとか見た事はなかったんですかね?
どこで手に入れて、いつの間に着ていたのか、考えるとなかなか不気味な話でした。

さて、文章の方ですが、要素が盛りだくさんであるにも拘らず、それらが全て唐突に登場していて、その結び付きが見え難く思えました。
人物像や場面状況等、何かが起こってからその都度説明するのではなく、予めある程度の説明を置いておく方が、読み手を怪異に引き込みやすくなると思います。
これはなかなか難しい事ではありますが、まず何を見せるために何を準備し、静と動をどう置くか、という点を意識して文章を構成していってもらえれば、と思います。

話としてはなかなか興味深いものなので、もう少し文章が上手くまとまっていればな、と思います。

文章:-1
希少性:1

名前: ていさつUFO ¦ 19:24, Friday, Feb 19, 2010 ×


結局、梨花さんは、家族全員見える体質なので、自宅のマンションから2〜3軒しか離れていない所に病院があって魂を引き寄せるのに、川を渡った場所に火葬場を併設した斎場、早く引越せば良かったのに
そんな事件には、絶対に巻き込まれないから。

名前: 天国 ¦ 21:24, Friday, Feb 19, 2010 ×


「取り敢えずその時憑いている物を落と」せるのが凄いなあ。

小説かコミックを読んでいるように感じてしまいました。筆力もあるのですが、少し実話風味が薄れてしまったように感じます。
一つ違和感を感じたのは「体のラインがはっきりしたボディコンシャスを好む」高校生という部分。
バブルの頃ってそんなだったかなあと、少し違和感を覚えました。細かい部分ですが。

名前: 捨て石 ¦ 00:39, Saturday, Feb 20, 2010 ×


ワンピースが逃げる場面が明確に脳裏に浮かびました。これは怖いなぁ…その後に現れた女の描写もなかなかです。全体を通じて、高い文章力に裏づけられた話は読んでいて小気味良かったです。前半がややもたついたかもしれません。
ネタ・1 構成・0 文章・1 恐怖・1

名前: 一反木綿豆腐 ¦ 11:39, Saturday, Feb 20, 2010 ×


文章力  +1
稀少度   0
怖さ    +1
衝撃度   0

読み物的な感覚の作品だった。
霊的な物にやられてしまう妹に、霊を弾き返す兄、という取り合わせは面白い。
ワンピースの女を追い払った後に出てくる無数の霊達って何だろう。ワンピースに加勢に来たのか?



名前: つなき ¦ 21:30, Saturday, Feb 20, 2010 ×


「転がるもの」と同じ方だろうか。
 前回の話で少し触れられていた「引き当ての強さ」を証明するエピソードで、尚かつ単独で成立している。
 話としては部屋の主よりも話者である沙耶嬢の「見える人」故の苦悩がメインになっている印象である。
「見える人」の話は書き方が非常に難しく、ともすれば自分語りに陥ることも少なくない。
 特にこの話の場合、沙耶嬢とその兄である渉氏という、異なる性質の能力者が出てくることもあり、かなり苦心して客観性を保つよう書かれたことが文面からも伺い知れる。
 二人の能力について触れないと話が成立しない、しかし書きすぎると眉唾に取られかねない。
 かなり際どいラインを維持し、怪談として成立させていると思う。
 しかしまだ文章に贅肉が多く、それが「迷いながら書いている」と感じさせる一因となっている。

 沙耶嬢と梨花嬢のエピソードは他にもあるのではないだろうか。
 個々のエピソードで勝負する超−1形式ではなく、何らかの形で全エピソードを一気に通読出来る形態だと、総合評価が高くなるのではないだろうか。
 個人的には書籍で一気読みをしたいくらいだ。
 その為にも是非、全エピソードを放出して頂きたい。

名前: amorphous ¦ 21:49, Saturday, Feb 20, 2010 ×


おおー。沙耶さんと梨花さんだ。
前作と切り離して考えなければとは思っても、繋がってくる部分があるとニヤリとしてしまいます。

ワンピースの出所が気になるなあ。それ自体があやかしの一種なんだろうか。燃やしてもまた姿を現して、誰かの身に纏わりついてそう。何にせよ、持ち主と思われる女をどうにかしない限り解決しないような気がする。
梨花さんは、連れてきちゃうのか呼ばれているのか分からないけれど、怪しい場所、怪しいものに好かれすぎ。病室もかよ!と驚くのと同時に、かわいそうになってきた…。
渉さんと暮らしていた頃は、彼のお陰でどうにか難を逃れていたんでしょうね。
いやいや、こちらのお話も豪華でした。個人的な好みを含めて、(+3)で。

今回も贅沢を言わせてもらうと、沙耶さんが何を感じ取ってその判断や行動に至るのかという点を、掘り下げて書いてほしい。
彼女がそう言うのなら…と曖昧に納得しながらの流れだと、まあ特殊な能力を持つ人のお話だしね…と少しずつ冷めてきます。(-1)
彼女自身もそれらを具体的に説明するのは難しいのかもしれませんが、ここは怪異と同じくらい興味深いところなので。

名前: 雨四光 ¦ 05:23, Monday, Feb 22, 2010 ×


まさに後半はジェットコースターホラー
とも言うべき畳かけるような速度で
読んでいてドキドキしました。

つい前作とシリーズのようなつもりで
沙耶さんと梨花さんに愛着を持ってしまい
小説を読むように楽しめました。

常人には理解し難い凄まじい怪現象を
スピードと迫力のある文章で説得させる
力のある著者であると思います。
採話力もあり、細かい描写と沙耶さんの
心の動きなどをよく書き表していて
一番大切な著者と体験者との
信頼感を感じました。

怪:2
文章力:1
採話力:1












名前: RON ¦ 15:28, Monday, Feb 22, 2010 ×


沙耶さんのシリーズともいうべきでしょうか。
それにしても梨花さんは本当に呼ぶ体質なんですね。
ワンピースの描写といい、なんとも薄気味悪いものを感じる文章です。

名前: ぬんた ¦ 13:48, Tuesday, Feb 23, 2010 ×


梨花さんは沙耶さんに出会えて、本当によかったですね。そうでなかったならただの精神疾患扱いされて、取り返しのつかないことになっていたかもしれません。お兄さまの体質が梨花さんを守れるようなものであることから、梨花さんは「自分を守ってくれる人」を傍に置くことができる運をお持ちのようです。お兄さまが成人されて離れて暮らしているようですし、その代わりに沙耶さんに巡り合ったのかなとも思わせるお話でした。

梨花さんが手首を切る前に、沙耶さんに電話したことが、「悪霊たち?からの挑発」のような気がしてならないのです。あえて電話をさせて、沙耶さんの力を試そうとしたような。もちろん善意からではなく「梨花さんをどれだけ守れるかというゲーム」感覚で。

文章がとても読みやすく、状況描写も読むと同時に頭に浮かぶものでした。

・臨場感+1 ・没入度+1 ・表現+1 ・恐怖0


名前: ダイタイダイダイ ¦ 00:05, Wednesday, Mar 03, 2010 ×


そんな所に自分は絶対住みたくないと思うし、話を読んだだけで障りがありそうだと思ったくらい臨場感があったから。

名前: 極楽 ¦ 15:15, Tuesday, Mar 09, 2010 ×


沙耶さんシリーズでしょうか。 
なるべく先入観なしで単作で読もうと思っていますが、どうしても頭に残ってしまって。
これも作戦の一つなのかな?

後から後から畳み掛けるように訪れる怪異。
内容は盛りだくさんなのですが、伏線も何もない状態で訪れるのでごちゃごちゃと詰まってしまい慌しい印象が。

「預かって修行をさせたい」とまで言われたほどの霊感の持ち主でも、周囲の壁からたくさんの気配だけで姿は見えないものなんだな、と単純に思ってしまいました。

名前: 鶴斗 密喜 ¦ 00:29, Thursday, Mar 18, 2010 ×


文章0 恐怖0 希少1 魅力0

ああ、転がる…の二人かと思って、少し読むのに時間がかかりました。
沙耶さんて前大会の話にも出てきた方かなぁもしかして?
関係ないことを考えて集中力を乱してしまいました。

ひょっとしてこの話を書かれている方が沙耶さん本人なのではないかと思うほど、客観と主観が入り乱れた文章だったように思います。
客観に徹し切れていない部分と、本人でなければわからないのではないかという細かい心理描写が同時に存在していて、読んでいて不思議な印象を受けました。
勿論それが悪いと主張するものではありません。
ただ、個人的にはそこが気になり、客観的に文章を判断できなくなってしまいました。すみません。

余談ですが、いくら霊感が強くても、ちゃんと修行をしないと見る見ないの能力はうまくコントロールできないらしいですね。不思議な事に。

名前: 幻灯花 ¦ 04:10, Thursday, Mar 18, 2010 ×


ちょっと単調で長く感じられました
要所だけ抜き出して書き上げてもよかったかも?

名前: ゼリコ ¦ 18:25, Sunday, Apr 04, 2010 ×


内容は凄いと思います。
が、私には心霊もののアニメかドラマの様にしか思えませんでした。

名前: どくだみ茶 ¦ 21:36, Thursday, Apr 08, 2010 ×


怪談点・・・0
文章点・・・-1

なんだか派手な場面の連続でテレビの心霊再現ドラマのように思えてなりませんでした。
あまりに派手なため、途中思わずツッコミを入れてしまうところもあったほど。

そんな攻撃的な描写に溢れた返った最後に、ワンピースがどこから出てきたのか解らないという静かな恐怖で幕を閉じるのは好対照でその構成は良いと思いました。
ただやはり、「まだ、たくさん居る」のにワンピースを燃やしただけで全部消し飛んでしまったのは拍子抜けです。
それともお兄さんの強烈な体質にたくさん居る奴らも全部吹っ飛ばされてしまったってことでしょうか。
そこでもまたツッコミを入れてしまいました。
まあ実話なんでそう書かざるを得なかったんでしょうけど。

こういう話ってうまく書くのは難しいですね。

名前: C班 山田 ¦ 02:05, Monday, Apr 19, 2010 ×


個人的に霊能力者が活躍してすべてが解決してしまう話が苦手なので、この点数となりました。文章・怪異ともに悪くないとは思うのですが。

名前: 丸野都 ¦ 23:35, Monday, Apr 26, 2010 ×


ネタ・恐怖度:0
文章・構成 :1 

文章そのものは巧みであり読ませる力はあるが、一方でやや冗長にも思える。 丁寧に書こうという気持ちは伝わってくるが、伝えようとするあまり登場人物を取り巻く環境の説明が占めるウェイトが大きくなった印象を受ける。沙耶さんの出自も含め、ここまで事細かに書かなくともよかったのでは。

名前: オーヴィル ¦ 21:27, Thursday, Apr 29, 2010 ×


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