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おまじない
 今から7年前、里絵さんが二十歳の時のこと。
 付き合い始めて3ヶ月ほどになる彼氏と喧嘩した。
 里絵さんは友人達にどうしたものかと相談したが、誰が喧嘩の内容を聞いても、里絵さんには落ち度が無い彼の一方的な八つ当たりだったそうた。

 彼女はその時まで、おまじないに凝っていた。
 おまじないと言っても、10歳の時に地方の海で拾った、5cmほどの流木の欠片を握り締めて祈るだけだそうだ。
 流木は下部に年輪のような模様があり平らだが、上部は丸く、ずん胴な親指のようだ。
 左右には、横に突き出て途中から上を向いた枝があり、まるで万歳をしているはにわのようだと思った。
 全体的に丸みを帯びていて、つるつるとした感触が心地良くすぐに気に入った。
 持ち帰った後は中央に空いた丸い穴の部分に紐を通し、自室のコルクボードにピンで留めてぶら下げていたそうだ。
 眠る前にそれを握ると、どんな時も心が落ち着きすやすやと眠れた。

 流木のまじない効果に気付いたのは中学生になったばかりの頃だ。
 体育の時に転んだ里絵さんを笑ってバカにした男子に対して(酷い目にあえばいいのに)と願い続けた。
 するとそれから3日目の体育の時間、例の男子は同じように転んで怪我をした。 
 もしかして、と考えた彼女は、それから度々独自の"まじない"を行った。

「3日念じると、4日目には嫌いな相手がちょっとした怪我をしたり、好きな相手と両思いになりたいみたいに祈ると良いハプニングが起きたりするから、そういう力があると思ったんだよね」

 そんな簡単に思い通りになるのでは、彼女の周りは怪我人ばかりだったのではないかと心配したが、どうも心から願ったこと以外は叶わないそうで、彼女が少しでも悪かったり自責の念がある場合は不発に終わるのだそうだ。

「それで今回の喧嘩の話なんだけど」

 喧嘩をしてから数日は、どうして自分が彼に理不尽に責められなければいけないのかと憤った。
 だがいつまで経っても謝らない彼女に対し、彼はついにメールで別れ話を切り出した。
 途端に不安になった彼女は、自分は悪くないが大好きな彼と別れるよりはマシと、謝罪のメールを返した。
 すると彼は「心がこもってない」と言う。
 じゃぁどうすれば良いんだと、里絵さんはまじないに縋ることにした。
 (好き、大好き。こんなに愛してるの、わかって)
 彼のことを思いながら里絵さんは眠りに落ちた。
 するとその2日後の夜、見覚えのある部屋に自分が浮いている夢を見た。
 部屋は暗いが何故か細部まではっきり見える。
 そこは8畳ほどの和室で、部屋に入ってすぐ左の壁際に布団が敷いてあり、その右側に押入れ、足元が窓となっている。
 間違いない、何度か泊まったことがある彼の部屋だった。
 里絵さんはどうやら窓の上の天井付近から部屋を見下ろしていることに気付いた。
 布団には彼が眠っている。
 自分が彼を思うあまり、魂が体を抜け出して彼の元へ飛んできたのだと思った。
 もっと近づきたい、彼に触れたい。
 しかしそこで里絵さんは自分の体が見えないことに気付く。
 というよりも、何も無かった。自分の体があるような感じはするのだが、動かしたい部分の感覚が掴めない。
 視界の鮮明さとは対照的に、それ以外は全て本体に置いてきてしまったような変な感じだったと言う。
 それでも里絵さんは彼の近くに行きたいと必死でもがくイメージをした。
 すると徐々にだが、里絵さんは下に降りて彼の枕元までたどり着くことが出来た。
 驚いたことにいつの間にか彼は起きて、首だけを起こしてこちらを見ていた。
 無我夢中で降りてきたから、いつから起きていたのか気付かなかったが嬉しくなった里絵さんは、彼に向かって囁いた。
 
 「大好き、本当に愛してるよ。ごめんね」

 自分ではそう発音したつもりだが、口も無かったのか、声にならない。
 悲しくなった里絵さんは彼を見つめながら心の中で(愛してる)と(ごめんね)を何度も繰り返した。
 始終ポカンとした表情で見ていた彼は、持ち上げていた頭をカクンと枕に沈めて再び眠ってしまった。
 とりあえず満足した里絵さんは、瞼を閉じるイメージをする。
 目を覚ますと翌朝になっていた。
 変わった夢だったが、それでも彼に会えたことが嬉しかった。
 枕元にあった携帯を開くと彼からメールが届いている。
『急にごめん。今からすぐ会えないかな?』
 里絵さんは喜び勇んで、最高のお洒落をして出かけた。
 
 待ち合わせ場所のファミレスに着くと、ジャージ姿の彼が待っていた。
 (ジャージって……)とガッカリしつつも、開口一番里絵さんは彼に謝り、また会ってくれて嬉しいと笑顔を見せた。
 だが彼は眉間にしわを寄せて、怒ってはいないが笑顔を作りたくても出来ないような複雑そうな表情で「いや、いいんだ…。俺が悪かったんだから」と言ってくれた。
 どうかしたの?と尋ねる里絵さんに、彼は部屋に来て欲しいと懇願した。
 勿論と頷いて部屋に行くと、彼はずっと黙り込んでいる。
 どうしたのと何度も話しかけると、彼は漸く口を開いた。

「今から変な話をするから聞いてくれる?いや、ただの夢だと思うんだけど」

 彼は昨夜、部屋の布団でいつも通り眠っていた。
 すると上の方からミシミシ…と床板を踏んだ時のような、木が軋むような音が聞こえた。
 家鳴りだろうと気にしなかったが、その音は徐々に大きくなり近づいてくるように思えた。
 意を決し、首だけを起こして音のほうを見ると、そこにはまん丸の顔があった。
 顔は茶色で木目調、大きさは人の顔の4倍ほどで、上に掌大の丸い穴が2つ、下には上の穴を両方合わせた位の大きな穴が1つ空いている。
 それはところてんが押し出されるように、にゅるぅと天井から伸びてきていた。
 そいつの顔と胴体はずん胴で丸太のようであるが、くねくねと蛇のようにのたくりながら迫ってくる。
(何故暗いのにそいつだけはっきり見えるのだろう)
 気持ち悪い、怖いと全身が警鐘を鳴らすのに、頭のどこかではそんなことを考えていた。
 不器用そうに宙を這いながら、とうとう顔が自分の眼前までたどり着く。
 近くで見ると目と口のような丸い穴は真っ黒い空洞のようになっていて、金太郎飴のようにソレの体の中まで続いているような気がした。
 口らしき空洞からコスー、コスーと生ぬるい風が大量に吐き出され顔にかかる。
 無臭だが、非常にイヤな感じだ。
 逃げたいし叫びたかったが、動いたり喋ったりしたら殺されそうな禍々しさを感じて動けない。
 ぶぶぶ……と虫の羽音のような音を出して、顔が小刻みにぶれだした。
 全身が粟立つような音と光景に恐怖が限界に達した時、意識が途切れた。
 気付いたら朝になっていて、パジャマ変わりのジャージのまま、携帯と財布だけ持って部屋を飛び出した。
 それからずっと里絵さんが来るまで、待ち合わせたファミレスに一人でいたそうだ。
 
「気持ち悪いから帰るとか言わないでくれよ。今日は泊まっていってくれるよな?」

 と里絵さんの手を握り締める彼の両手は、異様に冷たかった。
 あまりにも必死な彼に複雑な思いで頷き、二人はこうして仲直りした。

 ただ里絵さんは、その日を境に自己流のおまじないを二度とやらなくなった。




13:12, Tuesday, Mar 16, 2010 ¦ 固定リンク ¦ 講評(16) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(5) ¦ 携帯


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■講評

現在彼とはどうなのか分かりませんが
もしその先、再び里絵さんの彼氏が理不尽な
ことで里絵さんを責めたり、謝られても「心がこもって
ない」と言って別れ話を切り出したとしても
やはりその埴輪のような木片に頼るのは危険
かも。

里絵さんが、おまじないを二度とやらなくなったのは
賢明だと、そう思った程何か不穏な気がしました。

最初は可愛い感じがしましたが彼の部屋に現れた
様子や彼に恐怖を抱かせた程の禍々しさ、
里絵さんの夢、または幽体離脱かと思いきや
彼の目には里絵さんではなかったこと・・などから
何か終いには、主人?の願い以上のことをする
のではないかという何か呪いの人形のような
怖さを感じました。

恐怖:2
希少:1

名前: RON ¦ 17:33, Tuesday, Mar 16, 2010 ×


こんなおまじないができたら、私も是非ともやってはみたいものであるから。

名前: 天国 ¦ 19:30, Tuesday, Mar 16, 2010 ×


なかなか不気味なものですね。
流木の欠片自体に何かがあったのか、それとも里絵さんには元々そういう才能があって、流木が触媒になって事を起こしていたのか、なかなか興味深いところです。個人的には後者の方が魔法使いみたいでロマンがあるように思えます。
ただ、中学生時代のおまじないエピソードは条件とか効果を見る限り、思い込みであるとも言い切れません。ここはちょっと細かな説明が仇となったようにも思えました。
しかしこのところてん、特に何かをしたわけではありませんが、その存在だけでインパクトはあります。
意識を失ってなかったらどうなっていたのか、あまり考えたくはありませんね……。
因果のありそうな里絵さん自身に悪意はないにしろ、怖さは充分かと思います。

文章の方ですが、全体的に読み易く、大きな問題は見られませんでした。
少し気になったのは、里絵さんが彼氏の部屋を見た時や、ところてんが現れた時の描写が後追いになっているため、怪異に入ってから細かく躓くところがありました。
状況描写をもうちょっとだけスムーズに出来ていれば良かったかなぁと思います。

文章:1
希少性:2


名前: ていさつUFO ¦ 19:49, Tuesday, Mar 16, 2010 ×


 前半の体験談だけだったならば、思いが募るあまりに見た夢とも、思いだけを飛ばした、その時限りの生き霊飛ばしとも解釈できる。
 しかし、後半に彼氏側の体験が明かされたことで、上記の疑念が払拭されるだけではなく、木片との関連性まで裏打ちされる形となった。
 そうなると、木片の由来が非常に気がかりである。
 何の対価もなく願いを成就させるとは考えづらい。
 祈るのはやめたが手放したとは言っていない。
 そこに危うさを感じる。

 話者視点と彼視点での、怪の対比がなかなか面白い。
 特に謝罪の言葉が不気味な風音にしかなっていないあたりがリアルである。

 怪とは関係ない話だが、復縁したことが良いことかどうかはかなり微妙である。
 癇癪持ちは内弁慶の傾向も強く、何処かで釘を刺さないとそれはエスカレートする。
 話者は早めに手綱を握っておいた方が良い。
 それこそ、木片に彼の死を願うような悲劇が起きる前に。

名前: amorphous ¦ 20:52, Tuesday, Mar 16, 2010 ×


怪異とは、ままならないものである。
そういう感想になりました。これはたぶん理不尽なことではなくて、木片に思いを乗せて独自の呪法(おまじないとは呪法の一種ですわなあ)を行った以上、当然考えられることだったのかも。ただ、過去の実績があるからと、安易に使ってしまうと大変なことになるという訳ですね。
その木片がどんな由来のものかは分かりませんが、余りよろしいものでは無さそうです。
ちゃんと破棄されたのかが気になります。

名前: 捨て石 ¦ 00:33, Wednesday, Mar 17, 2010 ×


木片の描写が後から後から継ぎ足されていく為、やや想像し難いです。木片に願いをかけ、それが思わぬ結果を招くという話は何処かで読んだような気がしますが…。
彼と復縁したのが良かったかどうか、取材を続けると木片の本当の狙いが判るかもしれませんね。
ネタ・0 構成・0 文章・0 恐怖・0

名前: 一反木綿豆腐 ¦ 11:13, Wednesday, Mar 17, 2010 ×


彼の元へ行けたものの、意識は里絵さんで体ははにわ流木。
彼女の姿そのままで現れていたら、こうは上手くいかなかったと思う。生霊に愛を囁かれても、彼はドン引きするだけだったでしょう。
これを機におまじないをやめたのか。偉い。私は悪用し続けてしまいそうだ…。

里絵さんがこうしている(つもりだった)とき、はにわ流木の動きはこうだったんだな、というのがしっかりと繋がります。どちらも想像しやすかった。この整合性が不明瞭だったら、面白味が半減していたかもしれません。
「うん、ジャージはないよね…」と思っていたのに、それさえも後で繋がってきて参りました。細部まで仕組まれていて痛快です。
楽しませていただきました。ごちそうさまでした。(+4)

名前: 雨四光 ¦ 11:53, Wednesday, Mar 17, 2010 ×


文章力  +1
稀少度  +1
怖さ     0
衝撃度   0

前半と後半とが、里絵さんの体験と彼氏の体験で対比されていて面白い。
里絵さんの可愛らしい生き霊が現れていたかと思っていたら、彼氏の見たモノは全然そういうものではなかったという。
もしかしたら流木は大事にお祀りして?貰っているお礼に、里絵さんに彼氏の部屋まで飛んでいく力を貸してくれたのかも、と思った。ただその時の里絵さんの「姿」までは配慮出来なかった、とか…??

名前: つなき ¦ 23:09, Friday, Mar 19, 2010 ×


化け物? の描写が秀逸
おまじないについての裏づけもきちんと書かれていてわかりやすい

名前: ゼリコ ¦ 20:57, Sunday, Mar 21, 2010 ×


全体に長々として読みづらい。

「3日念じると、4日目には嫌いな相手がちょっとした怪我をしたり、好きな相手と両思いになりたいみたいに祈ると良いハプニングが起きたりするから、そういう力があると思ったんだよね」

という里絵さんに共感も出来なかった。
相手が怪我をするのを喜ぶような文章になってしまっていると思うので、こういう所は里絵さんの性格について、もう少し保護するような文章があったらまだ違っていたと思う。

別れのメールを送った後の行動も理解出来ない。
あくまで「自分が悪くない」というのを前面に押し出してしまっている印象を受けてしまったので、個人的にこの手の話は好まない。

名前: 鶴斗 密喜 ¦ 00:04, Sunday, Apr 11, 2010 ×


とても丁寧で的確な描写がなされていると感じました。特に木片や怪異の詳細などの描写が素晴らしく、読むと同時に情景が目に浮かびました。

怪異の内容から察するに、里絵さんがおまじないを封印したことは賢明だと思います。今までに願いが叶ったときも、里絵さんの耳に入らなかっただけで同じような事象が起こっていたのかが気になりますね。

彼氏さんの八つ当たり的なケンカ、その後似たようなことがないのかが気がかりです。この事件を境に、お互いを思いやれる関係に落ち付いていらっしゃることを祈っています。おまじないの出番が二度と訪れませんように。

・臨場感+1 ・没入度0 ・表現+1 ・恐怖0


名前: ダイタイダイダイ ¦ 00:55, Sunday, Apr 11, 2010 ×


それから二人はどうなったのでしょうか?
彼氏にはおまじない、というよりも何か呪いをかけてしまった様な。
もしかすればお守り(と言えるのかな)が彼氏にやきもちを妬いているのかもしれませんね+1
だったら後日、もっと恐ろしい事が起こりそうな。

文章は半分くらいの長さにできるのでは。
不要な部分が多く、煩わしいところがありました−1



名前: どくだみ茶 ¦ 15:11, Monday, Apr 12, 2010 ×


文章0 恐怖1 希少1 魅力1

描写説明が多く読んでいて若干疲れるが、里絵さん視点と彼の視点が後々繋がってくるところは面白い。
果たしてこの木片自体に何らかの力があったのか、それとも里絵さん自身にそういった力があって木片が媒介になったのか、結論が出ないだけにもどかしくも不気味でもある。
文章に整理の余地はあるが、薄気味悪さは充分表現出来ているように思います。

名前: 幻灯花 ¦ 06:36, Friday, Apr 23, 2010 ×


怪談点…2
文章点…0

全体的に少し冗長ではありますが、しっかりと細かいところまで描写することに徹しているということで気にしない事にします。

幽体離脱のバリエーションということになるのでしょうが、それだけでは終わらない展開が良い。
体験者の行いと彼の感じ方にズレを生じさせつつも、結果的に体験者の思惑通りに事が運ぶというのが妙に可笑しかった。
書き手がそれを狙っていたのかどうかは判然としませんが、もし狙っていたのなら、もう少しオチは笑いに走っても良かったように思います。

名前: C班 山田 ¦ 18:12, Sunday, Apr 25, 2010 ×


展開は面白かったですが、文章をもう少しテンポ良く切り詰めたら「実は呪具的なアイテムでした」という怖さがもっと伝わったかな、と。

名前: 丸野都 ¦ 01:28, Wednesday, Apr 28, 2010 ×


ネタ・恐怖度:1
文章・構成 :1 

やや描写が過剰にも思えるが、全体的によくまとまった文章になっている。長いながらも、最後まで読ませる筆力は評価したい。
怪異もそれに劣ることのない、類稀な内容である。まじないの成就率はさておき、この話の主題となる現象について、里絵さんのイメージと彼氏の目撃した怪異との乖離が面白い。
仲直りに至った心境が読み取れないのが、少々残念なところである。

名前: オーヴィル ¦ 17:35, Thursday, Apr 29, 2010 ×


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