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どっきりカメラじゃないよね?
 仕事帰り、垣沼さんは書店に寄った。
 新刊を数冊買い、自転車に跨る。彼女は大通りから暗い路地に入り、また別の大通りに出た。
 ショーウインドウの前に女がいる。
 痩身。長い茶髪。白いアウターに花柄のワンピースを合わせている。ワンピースの下は黒のスキニーとライトブラウンのブーツだ。
 女はじっとショーウインドウの中を見詰めている。
 何故か目を惹かれる。彼女を横目に通り過ぎた。
 
 数メートル先。ファーストフード店に入ろうとする女がいた。
「あれ? さっきの」
 茶髪、白いアウター、花柄のワンピ。先ほど見た女と同一人物のように思えた。
 通り過ぎるとき、確かめようとブレーキを軽く握った。だが、すでに女は店内に入ってしまったあとだった。
(まあ、単なる偶然かな? わざわざ入って確認するまでもないか……)
 ペダルを踏み、大通りからまた路地に入る。
「えっ!?」
 街灯の下に、女の姿が浮かび上がっている。
 茶髪に白いアウターと花柄のワンピだ。
 ただ、その人数は四人に増えていた。どれも同じ髪型、同じ服、似た背格好だった。
 全員、こちらに背中を向けたまま俯いている。
 血の気が引く。声を上げそうになったとき、女達が一斉にこちらを振り向こうとした。
 見たらマズイ。
 直感が走る。目を伏せ、全力で無視をし、そのまま家まで一直線に逃げ帰った。
(まさか、後を追いかけてくるなんて、ないよね……?)
 部屋に入った後も、なかなか落ち着く事が出来なかった。
 お茶を飲み、ようやく人心地が付く。もう怪しい事は起こらないようだ。
 買ってきた新刊の事を思い出し、袋を開ける。
「えー……何これ?」
 ハードカバーの背が取れて、ページが全てバラバラになっていた。
 店頭で見たときには、別段異常はなかった。
 そればかりか、机の上で調べるとページの何箇所かが落丁までしていた。
 袋の中の中を確かめたが、何も残っていなかった。




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文章0 怪異+1文章は概ねすっきりとして読みやすかったのですが、女性が増えていく怪異と本に纏わる怪異の関係性が書かれていないこと�... ... 続きを読む

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■講評

垣沼さんが書店で購入した新刊から、茶髪、白いアウター、花柄のワンピの女がたくさん出てきたとでも言うのだろうか?ありえんから。

名前: 天国 ¦ 20:46, Thursday, Apr 01, 2010 ×


文章が読みやすいです
女を目にするたびに焦ってゆく気持ちが端的に表されている!

名前: ゼリコ ¦ 22:41, Thursday, Apr 01, 2010 ×


6人全員が上から下まで同じだったと言うことか。
制服とも考えられないし流行りだとしてもなぁ・・

街灯の下で4人がお揃いの服を着て俯いている様は
意味も解らず異様。
ただその街灯の周りは住宅街だったのかどうか。
俯いていた人達は突っ立っていただけなのか。
その辺も明らかに記述してあるとより意味不明さが
増したと思う。

ページがバラバラになっていた本との関連は解らないが
体験者が買った何冊かの新刊の種類は何だったのか。
それがファッション雑誌の[春のワンピ特集]か何かで
まったく同じ着こなしをしていた人の写真のページが
抜けていた・・と言うなら納得がいく。
いや、いく訳じゃないけれど。

ある意味投げっぱなしの怪の面白さが出ているので
体験者の「えー……何これ?」などの呟きは書かない
方が、読み手に不思議がる間を与えられる効果が
あると思う。

文章も読みやすく怪も解り易かった。

希少:1
文章:1

名前: RON ¦ 14:20, Friday, Apr 02, 2010 ×


なるほど。
さすがにここまでくるとドッキリを疑いたくもなりますね。
しかし、本に起こった怪は何だったのでしょう?
落丁したページがワンピの女性になったとか…?
なかなか興味深い話かと思います。

文章の方ですが、読み易くて状況も解りやすいのですが、ワンピの女性と落丁した新刊の関連性が解らず、ちょっとまとまりに欠ける印象でした。
買った新刊がどういう本であったかが解ると、もしかすると見えてくるものもあったかもしれませんね。

文章:1
希少性:1

名前: ていさつUFO ¦ 22:02, Friday, Apr 02, 2010 ×


ワンピの女は何でしょうね。
2人位なら、流行りもので済ませるのでしょうが、4人となると流石に。
普通にしていたら中の良い4つ子?とか思うのでしょうが街灯下で俯いていたら怖い。
ある意味ストーカー?垣沼さん、目を付けられなくて良かったですね。
本との関連性はあるのでしょうかね、どんな本だったか聞ければ良かったんでしょうね。

女達が不気味 +1

名前: ume ¦ 01:42, Saturday, Apr 03, 2010 ×


文章力  +1
稀少度  +1
怖さ     0
衝撃度  +1

とても臨場感がある描写だ。
童謡のように一人ずつ増えるのではなくて、一挙に4人に増えるところは誰が体験しても取り乱す事だろう。
それにしてもこの怪異、恨み辛みというよりも垣沼さんをおちょくっているように見えてしまう。実は狐狸の類のいたずらだったのか?

名前: つなき ¦ 20:41, Tuesday, Apr 06, 2010 ×


アウターとスキニーが判らなくて調べましたw 我が身に置き換えたら確かに不気味でしょうね。ハードカバーだと結構な値段だと思うのですが、これはあとから交換してもらったのでしょうか。んなことどうでもいいかw
ネタ・0 構成・0 文章・0 恐怖・0

名前: 一反木綿豆腐 ¦ 17:00, Saturday, Apr 10, 2010 ×


 実に奇妙である。
 増殖する女たちの狙いが全く見えない。

 気になったのは犠牲になった本。
 恐らくは買い直しまたは交換をしてもらっているかと思うのだが、その本そのものに、何かあやかしを呼び込むような題材が使われていたのだろうか。
 落丁部分にも何らかの意味があったのではないだろうか。
 本の名前を是非とも知りたいところだが、それは各方面に迷惑がかかると思われるので我慢したいと思う。

名前: amorphous ¦ 02:16, Tuesday, Apr 13, 2010 ×


わけのわからない怪異ですね。
バラバラになった本と花柄ワンピの女性は何か関係があるのでしょうか。
最後の“袋の中の中”の部分は、袋の中、の間違いですか?

名前: どくだみ茶 ¦ 22:37, Tuesday, Apr 13, 2010 ×


服に詳しくない自分は、どんな感じなのか分からずに調べてしまった。
そこでまた新たに再読。

その女の人がついて来なくて良かったというべきか、本で済んで良かったと思うべきか。
その本が何かを呼び寄せるようなものだったのかがとても気になった。
「袋の中の中」ということは袋とじまでも調べた、という事なのかな?

名前: 鶴斗 密喜 ¦ 22:59, Saturday, Apr 17, 2010 ×


二人でお揃いの服を着る「双子ファッション」なんてのもありますが、4人(計6人?)はちょっと…。
骨格などの違いもありますから、同じ服装をしているだけなら、血の気が引くほどの気味悪さはないと思うんです。でもやっぱり、「似た背格好」ということで、数パーセントながらも生身の人間である可能性を疑ってしまう。それこそどっきりカメラ的な。
服装以外がどれだけ似通っていたのか、もう一声ほしいところです。まじまじと見たわけではないので仕方がないんですけども。
それ以外は気になる箇所もなく、垣沼さんの視点でまとめられていて、スイスイと読ませていただきました。(+1)

本はえらいことになっちゃいましたね。バラされるわページは抜かれるわ。女達の仕業なんだろうか。
女達との関係の有無は別としても、連チャンで怪現象に遭遇した垣沼さんはツイてない。返品できそうにないし…。(+1)

名前: 雨四光 ¦ 00:04, Thursday, Apr 22, 2010 ×


文章表現が非常に判り易いです。ともすれば読みながら混乱するような状況を、さらっと巧く描き出していらっしゃると感じました。

怪異そのものも非常に薄気味悪いもので、しかも説明不能というあたりに逃げ場のない怖さを感じます。
>ペダルを踏み、大通りからまた路地に入る。
特にここから先、描き方が実に怖かったです。徹底的に削ぎ落した文章が、的確に怪異を際立たせています。垣沼さんが感じただろう恐怖が、リアルにこちらに伝わってきました。

本が「身代わり」になってくれたとも思えるお話ですね。タイトルや内容、ひょっとしたら著者になにかヒントがあるのかもしれません。そこを想像することも、このお話の楽しみ方の一つだと思いました。

・臨場感+1 ・没入度+1 ・表現+1 ・恐怖+1

名前: ダイタイダイダイ ¦ 10:29, Sunday, Apr 25, 2010 ×


本の内容との関連性などはあったのでしょうかね。

怪異自体と本のページがバラバラになったこと、落丁に関しては、もしかしたら慌てて逃げ帰った時に起きたことかもしれません。落丁は気づかなかっただけかも。

そこよりも6人が同じ服装、街灯の下で同じ姿の4人が出現、というのは珍しいですね。しかもぞっとするような気味の悪さが良かったです。

名前: 捨て石 ¦ 10:54, Monday, Apr 26, 2010 ×


文章1 恐怖1 希少0 魅力0

四人もいたら怖い、ごまかしようがないじゃないか!
しかも折角買った本までバラバラにしおってー!
恐怖と怒りが同時に湧きました。
ひょっとしたら買った本に原因があって、落丁したページにヒントがあったりするのでは、と思うのは考えすぎでしょうか。
文章は読みやすく臨場感がありました。

名前: 幻灯花 ¦ 16:33, Tuesday, Apr 27, 2010 ×


ネタ・恐怖度:1
文章・構成 :0 

2回目までならインパクトは弱かったが、3回目でやられた。増えるなよ。 本題のネタが強いので、ラストの本のくだりは、1〜2行程度にさらっとまとめたほうが余韻を残せたのでは。

名前: オーヴィル ¦ 20:16, Wednesday, Apr 28, 2010 ×


怪談点…0.5
文章点…0.5

繰り返しの怪ですね。
しかも最後は4人に増えているとは、尋常ではありません。
本がバラバラになっていたのも謎ですが、こちらはそれほどのインパクトはありません。

最初に見たときに気になったから標的にされたのか、標的にされたから気になったのか、どちらとも言えませんが、なんだか妖怪っぽくてこういう話は結構好きです。
ただし題名だけはいただけない。
点数には反映しませんでしたが、もっとちゃんとした題名にすべきです。

名前: C班 山田 ¦ 17:56, Thursday, Apr 29, 2010 ×


きちんと「怖い」小ネタだと感じました。ので、プラス一点です。

名前: 丸野都 ¦ 22:17, Thursday, Apr 29, 2010 ×


何でしょう。
化かされたんでしょうか。

名前: 極楽 ¦ 05:58, Friday, Apr 30, 2010 ×


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