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場外
数年前の夏、高橋君は友人たちと遊園地のお化け屋敷に入った。
とはいってもみな二十歳を過ぎた野郎どもばかりで、
「女の子の一人もいたらいいのに」
などとふざけながら入って行った。中は小学生なら怖がる程度のものだった。
まぁこの歳にもなればこんなの怖くもなんともないよな、などと笑っていると
「でも、さらし首のとこは気持ち悪かったよな。あれ、すっごくよく出来てて」
と高橋君は言った。
「え?」
「ほら、最後あたりのやつ。建物の中じゃなくて外になっててさ。木の台の上にすっげーリアルな生首がひとつだけ置いてあったやつ。生魚みたいな臭いまでさせてさぁ」
「…建物の外?生首?」
高橋君以外の者は互いに顔を見合わせ、首を傾げた。
高橋君が言うには、お化け屋敷の最後あたりに、展示場が建物の中ではなく一部が外になっているところがあり、そこは雑草がボサボサと生えている荒れた空き地の様なところで、古ぼけた木の台の上にやけにリアルな坊主頭の生首が置いてあったという。
さらし台の周りは他の展示場の様に柵などで囲われてはおらず、ただそのままポンと生首を乗せた台が土の地面の上に置いてあり、すぐそばまで近寄って見る事が出来た。
薄目を開け、口をへの字に結んだ表情も、生首全体の作りも、首の切り口もやたらリアルで、更に周りには気分の悪くなる様な臭いまで漂っていた。
高橋君は生首に触ってみたかったが、臭いがついてはいやなので間近でしばらく眺めるだけにしたという。
が、他の者たちは、そんなところを通った覚えが無かった。
「あったっけ?そんなとこ?」
あったと言う高橋君も、覚えが無い他の者たちも、お互い狐につままれた様な顔になった。
好奇心に駆られた何人かがとりあえずは確かめよう、とまた入場料を払ってお化け屋敷に入ったが。
建物の外にある展示物やリアルな生首は、見つける事はできなかった。




18:43, Thursday, Apr 01, 2010 ¦ 固定リンク ¦ 講評(18) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯


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文章0 怪異+1文章は概ねすっきりと読みやすいのですが、気になったのは生首の描写のところです。「とてもリアル」と体験者は語って縺... ... 続きを読む

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■講評

おばけ屋敷という場所は、決まって身に覚えのない傷や感触、はたまた見たこともないような光景を映す事もあるので、罰が当たったとしか思えないから。

名前: 天国 ¦ 20:30, Thursday, Apr 01, 2010 ×


聞きなれた感があるのが残念★
目新しさが欲しかったです

名前: ゼリコ ¦ 22:36, Thursday, Apr 01, 2010 ×


お化け屋敷に本物が出たとの話は定番故、場外
ホームランとまではいかなかったかなぁ・・
体験者にとってはとんでも無く恐いのだが。
ただ、実際に確かめに再び入場料を払って見に行った
のは偉い!?
  
小学生が怖がる程度のおばけ屋敷というそんな
所に何故現れたのか。さらし首のような状態だったら
かなりの恨みを持っているだろうに。
しかも遠慮がちに場外に。
そして怖がってはいない高橋君の目の前に。

話の展開が読めながらも、何かわくわく感があり
つまらない話では無かった。

文章の解り易さ:+1

名前: RON ¦ 16:26, Friday, Apr 02, 2010 ×


これはまた定番というか、非常によくある話かと思います。
これ、他の方は生首を見ている高橋君を見てはなかったんでしょうかね。
この辺が解ればまた違った味があったかもしれませんが、これだけだとどうにも物足りないように思えました。

文章の方ですが、割とスムーズに読めはしますが、生首の説明を一文に詰め込みすぎた感があり、ちょっと間延びした感がありました。
もう少しコンパクトにまとめられるかなぁと思います。

文章:0
希少性:0

名前: ていさつUFO ¦ 18:53, Saturday, Apr 03, 2010 ×


文章力  +1
稀少度   0
怖さ    +1
衝撃度   0

お化け屋敷の中で本当のお化けに出会ってしまった、という話はよく聞く。が、本作はなかなか味がある。若者達の行動もリアルだし、なにしろもう一度入場料を払ってまで確かめに行く熱意がイイ。

名前: つなき ¦ 20:55, Tuesday, Apr 06, 2010 ×


お化け屋敷に本物が現われるというパターンは数多く見られます。場外、場内の違いはあれど基本は同じかなと思います。
ネタ・0 構成・0 文章・0 恐怖・0

名前: 一反木綿豆腐 ¦ 16:48, Saturday, Apr 10, 2010 ×


行動力あるな〜確認しちゃったら怖いと思うのに。
ただ、さらし台は屋外のどの辺りにあったんでしょう。
空き地と言えばそこそこの広さがあると思うのですが、お化け屋敷の途中、吹き抜けみたいにしてあっても子供向けの物はそんな広さは無いでしょうし、他の人もコースから外れる事も無いだろうし。
外からの確認はしなかったのでしょうか、でもひょっとしたら、高橋君はさらし首をしていた時代に迷い込んだのでは?と思ってしまいました。もう少し周りの位置関係も書いてあったら面白かったんですが。(高橋君が生首に夢中で周りを見ていなかった可能性もありますが)

触らなくて良かったですよね +2

名前: ume ¦ 23:50, Monday, Apr 12, 2010 ×


 お化け屋敷の怪談としては類話が多く、特に目新しい要素もない。
 文章面でもラスト近くまではまあまあ気になるところもなく読めたが、最後の二行を分ける意味は全くないように思う。
 入り直しても何もない事は誰でも予測が付く。
 その程度のことに溜めを作り、何を狙ったのかわからない。

名前: amorphous ¦ 01:51, Tuesday, Apr 13, 2010 ×


お化け屋敷にホンモノ。
よく聞く話ですが、ホンモノに出くわさないかと期待していると見られず、何も意識していないと見てしまっている事が多い?
生首となるとなかなかに怨念がこもっていそうで、怖いですね。

名前: どくだみ茶 ¦ 22:58, Tuesday, Apr 13, 2010 ×


文章は読みやすかったと思います。

ただ如何せん、類話が多すぎるというか定番になってしまっているというか。

ただ、その生首の描写がとてもリアルに書かれていて、しっかりと細かい所まで取材されたんだな、という印象で好感が持てました。

名前: 鶴斗 密喜 ¦ 23:22, Saturday, Apr 17, 2010 ×


お化け屋敷を出てからの会話は、全て後に回した方が良かったのでは。晒し首の様子をあらかた明かしてしまっているし、目撃者は彼だけなのだと見当がつくしで、メリットがありません。
再入場して確認するオチが、「まあ、そうだろうねえ」程度の印象になってしまいました。
「すっげーリアル」「やけにリアル」「やたらリアル」と連呼されても、どれほどリアルだったのかが伝わってきません。せっかく高橋君が間近で眺めてきたのですから、肌の質感など、もっと詳しくお話を聞いておいてほしかったです。(-1)

とはいえ、異空間ネタがまだあったのはちょっと嬉しい。
迷路仕立ての巨大なホラーハウスなどもありますが、一旦外に出るという構造はなさそうですよね。
お化け屋敷と関係がなさそうなものが現れたのなら、高橋君も驚いたはず。違和感がないせいで、演出の一つとして楽しんでしまっているのが面白い。とぼけた味わいのあるお話でした。(+1)

名前: 雨四光 ¦ 13:11, Thursday, Apr 22, 2010 ×


大勢の中で、なぜ高橋君だけが?という疑問が残ります。霊感の有無等もあるでしょうが、一番気になることが
>生首に触ってみたかったが
という部分です。なにやら魅入られたのでは…と思わせられました。ただ、直後に「臭いがついてはいや」と非常に理性的な態度を貫かれているので、見当違いかなとも思わせられて、座りが悪い読後感を味わっております。こういう感覚はとても好きです。

怪異の描写がとても細かく、読んでいて嫌でも目に浮かんでくるのが素敵でした。

・臨場感0 ・没入度0 ・表現+1 ・恐怖+1

名前: ダイタイダイダイ ¦ 21:38, Sunday, Apr 25, 2010 ×


お化け屋敷話の定番、とも思ったのですが、これって空間が浸食されているパターンでしょうかね。
そうなると結構な怪異だと思うのですが。そのまま高橋君が連れ去られなくて良かったです。

名前: 捨て石 ¦ 10:39, Monday, Apr 26, 2010 ×


文章0 恐怖0 希少0 魅力0

お化け屋敷は色々ありますよー。
小ネタで良いならお化け屋敷だけでもかなりのストックがあります。
うん、そういうのかなり多いんでしょうね。
お客さんでも、変なものを目撃してもそれが演出の一部だと思って気付かないパターンがかなりあると思いますよ。

名前: 幻灯花 ¦ 16:48, Tuesday, Apr 27, 2010 ×


ネタ・恐怖度:0
文章・構成 :0 

坊さんの生首の描写が不気味だが、お化け屋敷で「そこにあるはずがないもの」を目撃、というパターンは類型が多いネタでもある。 その点で、衝撃度という面では今一歩という印象が拭えない。
それより、このグループはどういう風にしてお化け屋敷巡りをしたのだろう。一人ずつ肝試しの要領で回ったのだろうか。 でなければ、体験者だけがこの奇妙な光景を目撃したという事実が腑に落ちないのだが……。

名前: オーヴィル ¦ 19:15, Wednesday, Apr 28, 2010 ×


怪談点…1
文章点…0

お化け屋敷の中に異世界出現といったところですか。
お化け屋敷の中で怪異に遭遇するというのも一つのパターンなのですが、それが晒し首の風景というのが良い。

その時、体験者は生首のことしか見えていなかったようですが、他の友人に話しかけたりはしなかったんでしょうか。
お化け屋敷にはふざけながら入ったということですし、「すっげーリアルだな」とかお互いに話したくなりそうなものなんですが。

文章は細かい部分で少し整理が必要と思いました。

ところでこれは講評とは関係ないのですが、そういう光景というのは明らかに過去のものですよね。
昔の風俗は、当時の文献などに書かれていることしか解っていません。
しかし、こういった怪異は当時の光景が目の前に直に現れていると考えられます。
現在では忘れ去られ、各種文献にも記述がない、その当時ならではの風俗や慣習に繋がる光景が見えたというのはないのでしょうか。
それとも現在の人の記憶にイメージとしてのみある光景しか怪異として現出してこないのでしょうか。
以前からそんな疑問がずっとあったので、ついでに書いてみました。

名前: C班 山田 ¦ 18:24, Thursday, Apr 29, 2010 ×


事細かな描写が、必ずしもリアリティを生むわけではないのかな……と考えさせらました。逆に、もっと簡潔に、不可解なポイントだけを的確に描写できれば評価も変わったかと。

名前: 丸野都 ¦ 22:28, Thursday, Apr 29, 2010 ×


お化け屋敷から何処に繋がっていたんでしょう。
江戸時代の刑場を想像してしまいました。

名前: 極楽 ¦ 11:52, Friday, Apr 30, 2010 ×


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