超-1/2010審査用チェックリスト
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間山の話。 眠っていると卓上の携帯電話がブルブルと震えた。 無視を決め込もうとしたが、なかなかどうして、しつこく机の上で震えている。 根負けして出てみると、隣の部屋で寝ているはずの妹(高校生)である。 「なんだよ」 「すぐ来て! 早く! 怖い!」 電話は一方的に切られた。
寝ぼけ眼で妹の部屋に行くと、彼女はベッドの上で布団に包まってガタガタと震えていた。 「どうしたんだよ」 妹の尋常ではない怯え方に、間山の眠気はあっという間に吹き飛んだ。 「寝てたら……どうも足元に違和感があって。最初は、クッションでも入り込んだのかな、とか思っていたの。そうしたら、誰かの冷たい足に、触っちゃってさ。ハッ、て起き上がったら、見たこと無い女の子が、私の足元で体育座りしてたの!」 そんなバカな。しかし、今までそんな話などしたことも無いこのお転婆娘が、本気で怖がっているのだから、この部屋で、何かが起きたのは間違いない。 間山は、努めて冷静に、「その子ってのは……この辺に座っていたのか?」と、ベッドの足元に腰掛けた。 「うん、その辺り」 「……で、体育座りを?」 「うん。やってみて」 試しに妹の足元で座ってみたら、突然、彼女が目を見開いて、 「何してんの!? お兄ちゃん、あいつと重なったよ! 信じられない! 重なるなんて!!」 金切り声を上げて、こちらに色んな小物を投げつけてきた。 「やれって言ったのはお前じゃないか! 落ち着けよ!」と、諭そうとしたが、 妹は、「重なるなんてひど過ぎる!」と喚き散らかし、最終的には間山を部屋から追い出した。 ……なんなんだ。 どちらかというと、妹の方が怖かった。 翌朝。 自分に全く非は無い気がするが、そこは大人の対応をするべきだろう。 食卓でパンをくわえた妹に、 「昨晩はすまなかったな」と頭を下げると、 「え? 何かあったっけ?」 ポカンとした顔をされた。 「どうも何も覚えていないようなんだな。まぁ、それから何も起きていないから、いいんだけれど」 間山は、ちょっと困ったような顔で話を締めくくった。
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受信: 01:37, Saturday, Apr 10, 2010
» 【−2】重なってスマン [闇夜に紛れて覗く者から] × なんとも、判断に迷う話である。妹さんの記憶が抜けているのは恐怖の所為か、とも考えたが、理不尽な行動をしていることに重点が置かれている為、判断する材料が見当たらない。取り憑かれていると判断するのも、微妙といえる。普段の妹さんの性格や、見える人などが明記さ ... 続きを読む
受信: 18:16, Thursday, Apr 15, 2010
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受信: 12:06, Wednesday, Apr 21, 2010
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受信: 17:01, Sunday, Apr 25, 2010
■講評
とどのつまり、間山さんは、誰と重なったのか?妹の見た体育座りした女の子とは?又そのことを忘れているとは?幽霊にでも憑かれているような文だから。 |
名前: 天国 ¦ 14:18, Friday, Apr 02, 2010 ×
とどのつまり、間山さんは、誰とかさなったのか?妹の見た体育座りした女の子とは?又そのことを忘れているとは?幽霊にでも憑かれているような文だから。 |
名前: 天国 ¦ 14:22, Friday, Apr 02, 2010 ×
何だったんでしょうね 文章が軽快でサクサクと読めました タイトルも乙 |
名前: ゼリコ ¦ 22:27, Friday, Apr 02, 2010 ×
読点が少々くどい気もするが、内容は解り易かった。 最後で妹が何も覚えていないことが意外。 ただ、それが却って[寝ぼけていたのかも]という 疑念にもなってしまった。
兄がベッドの上で再現してみるまではその女の子は 消えていたと思われる。そして再び現れ兄と重なった 時の「重なるなんてひどすぎる」の意味も不明瞭な為に 余計そう思われる。
やはり覚えていない故に、寝ぼけていたことを覆す 何かの事象でも無ければ手放しで不思議がるには 弱いかも知れない。
兄の立場でのタイトルは面白い(+1) |
名前: RON ¦ 11:18, Saturday, Apr 03, 2010 ×
話中にある通り、妹さんが怖いですね。 ただ、やはり怪異かどうか……と言われると、少々微妙な感がありました。 こんな事を書くのは非常に申し訳ないのですが、極度の酒やある種のクスリで似たような状態に陥る人がいるため、これだけの情報ではどうしてもその線を疑ってしまします。 間山さん自身が何かしらを感じ取り、怪異である事を証明、または予感させる事が出来れば、話として面白くなったとは思うのですが、これだけだと怪談としては微妙かなぁと思いました。
文章:0 希少性:0
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名前: ていさつUFO ¦ 20:59, Saturday, Apr 03, 2010 ×
文章力 +1 稀少度 +1 怖さ −1 衝撃度 0
妹がワガママw お兄ちゃんが助けに来てくれたのに。 体育座りしてたの、この辺に座っていたのか?ともう既に消えてしまったような書き方なのに、間山氏がためしにすわってみたら「重なる」と責められ、その辺が少女の再出現なのか似すぎていて錯乱したのか迷う。 異常な取り乱し方をしたのに記憶にないというところも取り憑かれていたように読める。 |
名前: つなき ¦ 21:37, Wednesday, Apr 07, 2010 ×
電話じゃなくて叫んだ方が早いんじゃないのかと。どんだけ防音完備の部屋なんでしょう。結局、妹さんの証言だけなので、なんとも講評し難い話ではあります。 ネタ・0 構成・0 文章・0 恐怖・0 |
名前: 一反木綿豆腐 ¦ 14:02, Saturday, Apr 10, 2010 ×
見事に謎でとばっちりな話である。 話者には霊の姿が見えず、重なる事でとばっちりを喰らうくだりは、話者には気の毒だが面白かった。 更にそれだけ大騒ぎした当の本人が何一つ覚えていないというのも興味深い。 妹が寝惚けたのではないかという疑いはあるがどちらとも言えず、素直にあったこととして捉えて楽しんでもいいような気にさせる展開とテンポの良さである。
所謂「妹属性」がある人には喜ばれる話ではないだろうか。 |
名前: amorphous ¦ 22:28, Monday, Apr 12, 2010 ×
体験者さんも面食らっておられますが、妹さんの言動の意味がわからない。どうして“重なる”のが酷い事なのか。 謎は残りますがわけがわからないばかりで怖くはないです。
最後に“〜と話を締めくくった”という様な表記は蛇足的だと思います。 著者さんはどの話でもこんな終わりかたをしておられるのですか? 本の中で、こんな終わりかたをする話が何話も続いたら、おかしいと思いませんか?
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名前: どくだみ茶 ¦ 11:46, Wednesday, Apr 14, 2010 ×
これは何と言ったら良いのか判断に困ってしまいまいした。
妹さんが普段から「見える人」とでも書かれていたなら、その行動や言動にも納得がいくような気もするのですが、あの脅え方や「やってみて」というセリフからも、普段は見えていないのだろうな、と。
結局のところ、間山君自体が何の怪異も体験していなく、妹さんの話だけによる伝え聞きになってしまっていると思いました。 |
名前: 鶴斗 密喜 ¦ 00:28, Sunday, Apr 18, 2010 ×
妹さんには体育座りの女が見えていて、そこに間山さんがぴったりと重なっている。そういうことなんだろうなーと思いたいのですが、何かと引っ掛かってしまいました。 部屋を出ずに電話で呼び出し、怪に遭遇したベッドで布団に包まっている。これは、動揺のあまりに至った行為なのでしょうか。見ようによってはやけに冷静です。 朝には全て忘れているのも、記憶を消されたのか、とぼけているのか、どっちなんだろう…と。 怪としても妹さんの悪戯としても辻褄が合ってしまって、判断しがたいです。(±0)
笑えるお話は、小気味良い文章でポンポン読ませてもらえると更に楽しい。 残念ながら、ちょっとテンポが悪かったです。台詞と地の文が交互に長く繋がっていたり、こまめな読点でぶつぶつと途切れ気味だったり。 我儘な妹さん、寛大な間山さんの関係はすごく良く出てると思います。典型的な兄妹ですね。(±0) |
名前: 雨四光 ¦ 03:42, Friday, Apr 23, 2010 ×
間山さんには大変申し訳ありませんが、ものすごく下品な想像をしてしまいました。その、申し上げにくいことですが、重なり方に問題があったんではないかと…。妹さんの反応から、間山さんが体育座りをする寸前までは、その「女の子」は見えていなかったと判断しました。そして急に現れた、と。そのときの位置関係、もしくはポーズが妹さんの目から見てヤバかったのではないかなと、想像してしまったのです。
>「え? 何かあったっけ?」 本当に憶えてないともとれますし、もしも上記のようなことがあったとしたなら、そうトボケたくなるのも判る気がします。…すみません。憶測がすぎたかもしれません。
・臨場感0 ・没入度+1 ・表現0 ・恐怖0
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名前: ダイタイダイダイ ¦ 21:53, Monday, Apr 26, 2010 ×
文章0 恐怖0 希少0 魅力0
覚えてないってそんなああああ。 それは寝ぼけていたのでは……と突っ込まれてしまうんだろうなぁ。 私もちょっと思ってしまった。 あいつと重なったよ!って、面白いのに…。 いや怖くはないか。 でも重なったよってことは、妹さんは間山さんが再現してみせてる間もずっと見えてたんですよね。 それとも急にまた現れて重なったってことなのかな。 どっちにしろ妹さんの証言が色々と危うい感じで、配点も微妙になってしまいました。 サクサク読めて、楽しかったんですけど。 |
名前: 幻灯花 ¦ 17:55, Tuesday, Apr 27, 2010 ×
ネタ・恐怖度:0 文章・構成 :0
なんとも狐に摘まれたような気分になるが、感情移入し辛い。 思うに、霊体を見たのが妹だけ、という点が、この話から客観性を奪っているためではなかろうか。 確かに、起きたことを起きたまま過不足なく書くというのは実話怪談の掟ではあるけれども、決定打に欠ける話に感じられる。
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名前: オーヴィル ¦ 17:55, Wednesday, Apr 28, 2010 ×
うーん。小物を投げつけた以上は、何らかの証拠があるということで、妹さんはそこに違和感を覚えなかったのかしら。 記憶が飛んでいたとしても、片付けてから記憶が飛んだ? 不思議に思ったところです。 もう一つは間山さんが夢を見ていたという解釈。 「眠っていると卓上の携帯電話がブルブルと震えた」というところから、そもそも寝ていた訳で、全部が夢だったということも考えられる。この記述が無ければ、より怪談としては良かったのですが、残念ながら怪異の発生自体が疑われてしまいました。 |
名前: 捨て石 ¦ 19:21, Wednesday, Apr 28, 2010 ×
怪談点…-0.5 文章点…-0.5
確かに妹さんの言動は理解に苦しみます。 自分で呼び出し、そこに座れと言ってそれに従ったら重なったと言って怒る。 そもそも重なるということはそこにまだ女の子の姿を見ているということで、そうなるとそれまでの行動にも違和感が出てしまいます。 それにそこにまだ女の子がいるにも関わらず助けに来てくれた兄を追い出してしまうとは、違和感どころではありません。 しかも翌朝は知らないと言い張る。 実に非論理的です。 これは妹さんにからかわれたのか、もしくは妹さんが寝ぼけていたのか、体験者の夢だったとも考えられます。 体験者が直接その怪異を目撃したり感じたりしていないこともこの話を怪談とする根拠を弱くしています。 |
名前: C班 山田 ¦ 19:47, Thursday, Apr 29, 2010 ×
妹さんが寝ぼけていた可能性を払拭出来ていないのが残念です。 |
名前: 丸野都 ¦ 22:53, Thursday, Apr 29, 2010 ×
理不尽ですね、妹さんが。 間山さん、お疲れさまでした。 |
名前: 極楽 ¦ 12:57, Friday, Apr 30, 2010 ×
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