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| 抽斗より |
| ある夜、岡田君がふと目を覚ますと、ベッドの足元から右斜め向こうにあるテレビ台の抽斗から、だらりと腕がはみ出していた。 それは肩口あたりからの白く細い女性の右腕で、抽斗の中から腕を伸ばし、１０センチほど下の床をペタペタと触っていた。 「う、うぇ」 思わず悲鳴とも何ともつかない声をあげると、その声に気づいたのか腕はピタリと動きを止め、するすると抽斗の中へと入って行った。 翌朝、恐る恐る抽斗を開けてみると、もちろん中には変わったものはなく、テレビの説明書などが入っているだけだった。 テレビ台は新品で買ったものだという。 |
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» 【０】抽斗より [【超-1】講評専用ブログ 〜闇夜に烏がにゃあと啼く〜から] ×
抽斗から伸びた腕が、肘を曲げた状態で何かを探すようにペタペタ床を触っている、そんなイメージだろうか。肩口から先の腕なら、１０センチ下の床を触ると肘を曲げた状態になるだろうから。確かにそんなものを見たら吃驚するよなぁ。文章は過不足なく、怪異の内容と長さ .. ... 続きを読む
» 【０】抽斗より [闇夜に紛れて覗く者から] ×
オーソドックスな怪異といえる。類話は大変多い。ただ、短く纏めたことで、ネタを損なわなかったように感じる。微妙な判定になるが、可も無く不可も無くといったところで。〔トータルで〕０ ... 続きを読む
» [超−１]【０】抽斗より [幽鬼の源から] ×
良い意味でも悪い意味でも、安定感のある怪異の内容である。 全体の構成や文章の長さも怪異のレベルに合っており、怪異の本質を損なうことなくしっかりと書かれていると言えるだろう。 抽斗から腕が伸びて何かをやっているという展開は、怪談としてはある意味ありきた .. ... 続きを読む
» 【０】抽斗より [２０１０超−１ 講評から] ×
文章０ 怪異０文章はすっきりと過不足なく描かれています。しかし、怪異のネタ自体は類話が多くその類話から差別化できるような文やキー�... ... 続きを読む
■講評
| 良くも悪くも定番……という印象ですね。 この手の動きが「触っていた」だけでなく、もうちょっと具体的な動きが解れば味が出たかも知れませんん。 困ったことに、これ以上の感想を持てませんでした。 申し訳ない……。 文章：0 希少性：0 |
| 日常生活に於いて、そんなものを実際に見たら そりゃもう大変な騒ぎである。 しかし、哀しいかな怪のある日々が日常である この大会においては小ネタとなってしまう。 疑問なのだがテレビ台の抽斗の中から腕を伸ばし １０センチほど下の床を触っていたとあるが。。 腕もそれぐらいの長さしかないのだろうか。 小さな腕だったのか？うねっていたのだろうか？ テレビ台の抽斗というのも何かあまり想像が 出来なかった。 コンパクトに纏められた話で、読み易く位置関係も 解りやすいのだがその点が腑に落ちずにこの点数 になった。 |
| おそらくテレビ台が新品であることから、製造過程で作業員が事故で右腕を欠損したかと思われるが、確かな確証がないから。 |
| よく耳にする話です 声に遠慮して戻っていった腕が少し可愛らしい |
| 文章力 ＋１ 稀少度 ０ 怖さ ０ 衝撃度 ０ 短いながらもまとまった一口怪談になっている。 新品ならば妖しい来歴もないはずだし、岡田君もさぞ困惑したことだろう。部屋に変な曰くがあったりはしないのだろうか。 |
| あまりにも定番の怪異です。もう一捻り欲しいところです。このままでは、全く印象に残らないと思います。 ネタ・０ 構成・０ 文章・０ 恐怖・０ |
| あまりにもよく聞く類の話である。 ショートとしてまとめようと苦心されているようだが、一行にあれもこれもと詰め込もうとしたために、情景描写ではなく概略になってしまっている。 もう少し容姿や行動の描写に行を裂いても良かったのではないだろうか。 |
| 妖怪なのか霊なのか。 何かを探しているのか。 読み物としてはそんなに怖くはないですが、夜中に一人、間近で見たら相当気味が悪いですね。 |
| あぁ、さっき読んだ作品の後のせいか、何かホッとしてしまいました。 夜中にそんなものを見たら悲鳴をあげてしまいますよね。 自分だったらそうだと思います。 怪異としては弱いとは思いますが、すっきりと纏まった作品だったと思います。 |
| 「う、うぇ」。絶句でもなく悲鳴でもない、わかるわかる。 床に何かあったんですかね。探し物？ 反応して引っ込んでいくなんて、蛇みたいだなあ。 文章は、よくまとまっているというか、これ以上伸ばしようがないというか…。 面白いのですが聞き慣れた感があって、感想も凡庸になってしまいます。 印象には残らなさそうなので、（±0）で。 |
| 新品だろうが何だろうが出る時は出る。 憑かれる時は憑かれる。 何となく諦めにも近い境地になってきますね。 でもこの腕、結構かわいらしい感じです。 実際に目の当たりにしたら、確かに「う、うぇ」って感じでしょうけども。 |
| 腕が何か探しものをしているような印象を受けました。 岡田君の声が聞こえたようですね。テレビ台ということであまり大きな抽斗は想像していないのですが、「耳」がどこに遭ったのか想像すると、ちょっと薄ら寒いです。 ・臨場感０ ・没入度０ ・表現０ ・恐怖＋１ |
| ネタ・恐怖度：0 文章・構成 ：0 怪異そのものに目新しさは無い。 それに見合った文章量である点は良いが、一瞬で通り過ぎるような内容なだけに、印象にも残りにくい。 |
| 文章０ 恐怖０ 希少０ 魅力１（トータルで） 短くまとめられてはいるけれど、もう少し腕の描写が欲しいです。 腕、ということはわかりますが、すんなりイメージするまでは至らずです。 岡田君の声にうっかり「あ」と思って腕を引っ込めたのかと思うと少し微笑ましい。 １つ前の作品でぶるぶるしていたので、何となく救われた思いです。 抽斗が読めなかった……。 |
| 新品だからって安心って訳ではないんですね。 腕を見た時の岡田君の反応が、人間信じられない物を見たとき、きっとこんな感じなんだろうな〜叫び声なんてあげられないんだろうな、って思ってしまった。（一生遭遇したくはないですけど） この腕は何を探していたんでしょうね？近くに何かあったら無くなっていたのか、知らない間に時々手で来ていそうで怖いです。 遭遇したくない ＋１ |
| 手だけの話って、本当に巷に溢れているんだなぁ、と実感しました。これだけ溢れていると、体験談も特筆すべきものが無いと一点以上配点出来ないですね。 |
| 怪談点…0 文章点…0 一瞬の怪異をうまく纏めてあり、すんなりと読めました。 しかし怪異がよくあるタイプのものであるので、加点に繋がるような要素は見出せませんでした。 それにしても「白く細い女性の腕」ってなんでこうもあっちこっちから出てるんでしょうね。 |
| これは実際見たら怖いですね。 つい我が家のテレビ台の抽斗を覗いてしまいそうです。 |
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