超-1/2010審査用チェックリスト
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紀子さんの実家は一階部分が鍼灸院になっていた。 お父さんが鍼灸師だったためで、住居部は二階と三階だ。 紀子さんも姉も結婚して家を出たし、弟も鍼灸師として独立開業したため、現在そこに住んでいるのは両親のみとなったのだが、かつて家族五人がそこで一緒に暮らしていた頃はどうにも狭く不便だった。 当然子供部屋などあるはずもなく、寝る時はいつも二階の一番広い部屋に布団を五人分並べて敷き、家族が揃って寝るようにしていた。
それは紀子さんが中学二年生だったある冬の夜のこと。 ほんの些細な理由から彼女はお母さんと大喧嘩してしまった。 やがて夜も更け、二階の部屋に布団が敷かれる頃になっても彼女の腹立ちは収まらず、お母さんと同じ部屋で寝るのも耐えられないと、自分の布団と毛布を持って部屋から出た。 「私ほかの部屋で寝るから!」 そう啖呵を切って見せたものの、他に布団を敷いて寝られるような部屋もない。 一階の施術室にある寝台でなら寝られるかもしれないが、普段お父さんから患者さん以外の人はその寝台で寝てはいけないときつく言われている。 わざわざお父さんを怒らせることもないだろう。 かと言って他に寝る場所がないことに変わりはない。 紀子さんはとにかく一階に下りることにした。
階段を下り、扉を開けて待合室に入った。 すっかり冷気が満ちている。 電気を点けると数秒の後、薄暗い明かりが灯った。 右手にある扉を開けて施術室を覗く。 だがあの寝台は使えない。 扉を閉め、待合室を見渡した。 長椅子がある。 試しに横になってみた。 少し狭いがこれなら寝れないこともない。 彼女は暖房を点け、長椅子に布団を敷いた。 電気を消して布団に潜る。 足側にある入り口のガラス張りの扉から柔らかな夜の光が静かに入ってくる。 寝付けない。 部屋がなかなか暖まらないのとお世辞にも寝心地がいいとは言えない長椅子の所為もあるが、何よりもお母さんに対する怒りが収まらないのだ。 「こんなところで寝る羽目になったのもお母さんの所為だ」 そう思うと余計に腹が立ってきて、更に眠れなくなる。 紀子さんは悶々として、ただ時が過ぎるのを待った。 やがて少しずつ部屋が暖まってくると、漸く眠気が押し寄せ、彼女はうつらうつらとし始めた。
ギギィ…。 扉が開く音に彼女ははっと目を覚ました。 冷たい空気が顔を撫でる。 音のした方に目をやると、施術室の扉が少し開いており、そこから誰かが顔を半分だけ出してこちらを見ている。 暗くてそれが誰かまでは確認できないが、目が合ったのは分かった。 途端に顔はすっと引っ込み、パタンと小さな音を立てて扉は閉まった。 お母さんだと思った。 「さっきはお母さんが悪かったから、そんなところで寝てないで二階に来て寝なさい」 きっとそんなことを言いに来たのだ。 ところが不意に目が合ってしまい、思わず扉を閉めてしまったのだろう。ばつが悪いのか。 「大人のくせに」 紀子さんは心の中でそう呟くと何も言わずそっぽを向いて目を閉じた。
ギギィ…。 また扉が開き、冷気が顔を掠めた。 見ると施術室の扉からまた顔が覗いている。 目が合うと顔は引っ込み、扉が閉まる。 腹が立った。 「何よあれ」 紀子さんは小声で毒づくと扉に背を向け、頭から布団を被った。
ギギィ…。 今度は放っておくことにした。 しばらく何の物音もしなかったが、扉のところに気配は感じられる。
ミシ…、ミシ…、ミシ…。 やがて床を踏みしめる音と共に気配が近付いてきた。 すぐ横で立ち止まり、動かない。 どうやら紀子さんをじっと見下ろしているようだ。 「何なのよ、気味が悪い」 紀子さんが呆れながらも無視を決め込んでいると、衣擦れの音をさせて気配はしゃがみこんだ。 ぺらっと布団が捲られ、スーッと冷たい空気が布団の中に侵入してくる。 紀子さんはむっとして、布団を引っ張って閉じた。 また布団が捲られ、冷気が入ってきた。 「もう!やめてよ!」 頭にきた紀子さんは勢い良く振り返った。 誰も居ない。 長椅子の横には待合室の薄暗い空間が広がっているだけだ。 「あれ?」と思った瞬間、見えない何者かの大きな手が彼女の両方の手首を掴んだ。 強い力に上体を引っ張り起こされ、長椅子の上で足を投げ出して座っている格好になった。 驚いて前を見ると、そこには異様な物があった。 白い光の玉が四つ五つ、ゆっくりと円を描きながらフワリフワリと宙を漂っている。 大きさはサッカーボール程だろうか。 何より不気味なのはその一つ一つに人の顔がついていることだ。 年齢も性別も判然としないそれらの顔は無表情に真っ直ぐ前を向いたまま、瞬き一つしない。 思わず悲鳴を上げたが、それは声にはならなかった。 もう一つの見えない手が彼女の首を押さえ込んだのである。 締められた訳ではないのであまり苦しくはなかったが、首と手を押さえられては身動きが取れない。 もがいていると手首を押さえている手に力が込められ、両腕を胸の前で交差する格好を取らされた。 助けて!助けて! 心の中で祈るように繰り返す。 今度は両足首を掴まれた。 グッと力が入り、入り口側に引っ張られる。 思わず「ひぃっ」と声を上げるがやはり口からは頼りない空気が漏れるだけだ。 手に力が込められる度に、彼女の体は少しずつ引っ張られていった。 長椅子の端から足首がはみ出し、膝まで出てもまだ手は引っ張るのを止めない。 目の前には無表情の光の玉、もがいても逃れられない。 自分はどうなってしまうのだろう。 恐怖に涙が溢れる。 意地を張らず二階でみんなと寝ておけば良かった。 その時だ。 入り口のモザイク状になったガラス扉の向こう側に背の高い大柄な男の影が立った。 その影が右手を振り上げたかと思うと扉を勢い良く叩き始めた。 ドンドンドン!ドンドンドンドン! 部屋中に音が響き、家全体が振動する。 その途端、宙を漂っていた光の玉はまるで蜘蛛の子を散らすように天井の闇の中へと消え去った。 同時に彼女を押さえつけていた手の力もふっと消え、体に自由が戻った。 「キャアアアアッ!」 悲鳴を上げながら長椅子から転げ落ちると、家族が寝ている二階の部屋に駆け込んだ。 お母さんもそこで寝ていた。 彼女の勢いに飛び起きた両親と姉弟に何があったのか聞かれたが、恐怖と安堵で涙が止まらない。 しばらくして落ち着きを取り戻した紀子さんは待合室で今体験したことを語った。
「施術室が開いたからお母さんが来たのかと」 「何言ってるの、施術室には待合室を通らなきゃ行けないでしょ。私がここで寝てることはあなただって知ってるじゃない」 確かにそうだ。施術室に誰もいないことは寝る前に確認していた。 あの覗いていた人物をなぜお母さんだと思ったのかも分からない。 「…でその後、手と足と首を誰かに掴まれて、そしたら誰か男の人が扉を家が揺れる程ドンドンって叩いて」 しかしそれも皆聞いていないという。 それほどの勢いで扉を叩かれたのなら、皆目を覚ますと言うのだ。 なかなか信じてもらえなかったが、とにかくみんなで一階に下りてみることになった。 待合室には何も変わったところは無かった。 ただ、施術室への扉だけが開け放たれていた。
翌朝、紀子さんが鏡を見ると、首にくっきりと紫色の手の痕が浮き出ていた。 手首と足首も確認したが、そちらは何とも無い。 念のため学校を休み、病院で診てもらったが、体に異常はなかった。 だがその首の痕は間違いなく手で押さえつけれられたものだと医者から言われた。 その痕は三日経っても五日経っても全く消えなかったが、十日程経った日の朝、忽然と消えて無くなっていたそうである。
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受信: 04:25, Wednesday, Apr 14, 2010
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受信: 00:16, Sunday, Apr 18, 2010
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受信: 04:04, Monday, Apr 26, 2010
■講評
紀子さんという方の体験話前回もどこか似通った文を読んだから。 |
名前: 天国 ¦ 22:07, Saturday, Apr 03, 2010 ×
叫ぶことすら阻止される、というのも、なんだか怪異側のチームワークがしっかりしていて怖いですね。 顔付きの光の玉と大男、待合室との因果が何か気になるところですね。 お父さんは何かご存知だったりはしないのでしょうか? 霊能者を兼業とする鍼灸師さんの話は聞いたことがありますが、お父さんもそのような事をされていたのかもしれませんね。
文章の方ですが、ちょっとたどたどしい部分が目に付きましたが、細部まで丁寧に描写されており、状況が非常に解りやすかったように思えます。
文章:1 希少性:1
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名前: ていさつUFO ¦ 23:23, Saturday, Apr 03, 2010 ×
霊が最初入ってくるのに躊躇していたのはなぜなんでしょうか 全体的に若干長いのでもう少しカットしてもいいかも |
名前: ゼリコ ¦ 23:41, Saturday, Apr 03, 2010 ×
理不尽な霊の行動?がなかなか怖い話だった。 何故何回も覗いてはドアを閉めたのか。 紀子さんを椅子から引き摺り降ろして何をする つもりだったのか。 そしてそれらから助けてくれたと思われる大男である。 [入り口]とあるのは、病院の玄関口のことだろうか。 大きな男が外から玄関のガラス扉を叩いていたこと がすごく気になる。 外から中に入らなかったのか 入れなかったのか・・
鍼灸師という職業は人の生死とは余り関係が無い とも思えるがその家に何か謂れがあるのだろうか。 首の跡を医者が診て抑えつけられたものと太鼓判? を押しているのも珍しい。
最後に家族に訴える部分で少しくどい場所もあるが 解り易くはある。 文章も丁寧に採話されていて体験者の心情を上手く 伝えていると思う。
希少:1 怖さ:1 |
名前: RON ¦ 10:52, Monday, Apr 05, 2010 ×
絞りきれてないと思います。途中でかなりダレてしまいました。出てくる怪異がいずれも理不尽で一貫性が無い為、起こった現象をダラダラと羅列している印象があります。 ネタ・0 構成・0 文章・0 恐怖・0 |
名前: 一反木綿豆腐 ¦ 13:06, Thursday, Apr 08, 2010 ×
文章力 +1 稀少度 0 怖さ +1 衝撃度 0
二度あることは三度ある。 最後に怖い目に遭ってしまった。 扉のきしむ音やみしりみしりという足音などはお約束の表現なのだが、上手に用いれば効果的というのがよくわかる。 白い玉の正体はわからずじまいだが、土地の来歴や紀子さん達に思い当たるフシがないのなら、患者さんの誰かが置いていったモノかも知れない。人の手を引っ張ったりして一体何をしようとしていたのだろうか。 |
名前: つなき ¦ 19:37, Thursday, Apr 08, 2010 ×
連係プレイで身動きを封じ、しかも殺さずと言うと、どうしても嫌な想像をしてしまう。 恐らくは通りすがりの不埒な霊だったのだろうと思われる。 何者かに助けられたのは何よりである。
文章はやや長いものの読みやすく、状況も解りやすい。 怪の描写も適度で余計な解釈も加えられていないのも良い。 |
名前: amorphous ¦ 01:09, Sunday, Apr 11, 2010 ×
何なんでしょうね。 そういったところには人の念やその他色んなものが集まってきたり、または憑いていた人から離れてそこに残っていたりしそうですが。 文章はもっと整理して、短くされた方が良かったと思います。 |
名前: どくだみ茶 ¦ 15:47, Wednesday, Apr 14, 2010 ×
初めてそこまでの怖い体験をした上に、紫色の手の痕まで残ったとなれば、紀子さんにしたら忘れられない一夜だっただろうな、と思います。
文章の面で、丁寧に書こうとしたのだと思いますが、ちょっともたついているところも見受けられたので、省く所は省いてしまっても良いように思えました。
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名前: 鶴斗 密喜 ¦ 17:25, Sunday, Apr 18, 2010 ×
鍼灸院には何かあるんでしょうか。時々不思議な話を聞きますね。 さて、この話が不思議なのは、お母さんとの関係は出てくるのですが、肝心なお父さんの姿が見えないこと。お父さんなら色々と知っているかもしれない(そもそも「患者さん以外の人はその寝台で寝てはいけないときつく言われている」のだし)。 留守だったとも出張中だったとも書いていないので、なぜお父さんが出てこないのか不思議でした。
怪異自体はオーソドックスなもの。 しかし痕を見てもお父さんは何も言わなかったのかなあ。 |
名前: 捨て石 ¦ 15:59, Saturday, Apr 24, 2010 ×
お父さんは寝台だけがやばいと思っていたのかな。 多くの人の体に触れていると、思わぬものをもらってしまうこともあるのでしょうね。 こっそり(のつもりで)様子を窺い、じわじわと近付いて、一気に襲いかかる。やり口が何ともいやらしいです。どれほどのものが施術室に押し込められていたのだろうか。 ドアを叩いた者の正体も気になるなあ。患者さんが夜間に「鍼打ってくれ!」と訪ねてくることはなさそうだし。 良い意味でモヤモヤしました。
冷えた待合室に入ってから眠くなるまでのくだりは淡々としていて、静かな時間の流れを感じさせます。 襲われるくだりは対照的で、緊張感がたっぷり。紀子さんの心理描写も巧みです。 特に、「意地を張らず〜」と後悔する瞬間が絶妙でした。事前に紀子さんの怒りを強く印象づけられていたので尚更。 …なのですが、様子を窺う者と、紀子さんがそれを無視するやり取りではちょっとイライラ。 我儘を承知で言ってしまうと、紀子さんが怒り心頭であるというアピールは早い段階で済ませておいてもらって、以降はさくさく読ませてほしかった。 そこだけ引かせてもらって、トータルで(+3)です。 |
名前: 雨四光 ¦ 23:50, Sunday, Apr 25, 2010 ×
>手で押さえつけれられたものだと医者から言われた。 一歩間違えれば、ご両親が虐待等を疑われかねませんでしたね。そんなことにならなくてホッとしました。
首と、手足を押さえていたモノは別種のモノだったのでしょうか。首だけに痣が残ったことが、なんだか引っかかっています。「両腕を胸の前で交差する格好」でツタンカーメンのようなポーズをイメージしたのですが、あの恰好に何か意味があったのかどうかも気になりますね。このようなポーズを取らされたという類話を、他に知らないのでそこに注目してしまいました。
序盤のお母様とのケンカ部分が、子どもらしく微笑ましいなと読み進めておりましたので、怪異が起き始めてからの緊張感が際立って感じました。
・臨場感+1 ・没入度0 ・表現0 ・恐怖+1 |
名前: ダイタイダイダイ ¦ 22:39, Tuesday, Apr 27, 2010 ×
ネタ・恐怖度:0 文章・構成 :0 話そのものは、類型が多い内容である。個人的に興味を抱いたのは、扉を激しく叩く大柄の男(何故男だと判るのだろう?)である。 この影が救い手だったのか、はたまたさらなる怪異の登場であったのかが気になるところだ。後者だったら、と思うと無事逃げ果せたといったところか。それはそれで怖い話だ。
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名前: オーヴィル ¦ 17:34, Wednesday, Apr 28, 2010 ×
文章0 恐怖1 希少1 魅力0
家の中で何か聞こえたり見たりすると、とりあえず家族だと思い込んじゃいますよね。 で、あとになって「あれおかしくないか?」と思って念のため確認すると違うっていう。 じゃぁあれなんだったの……みたいな日常が強烈になったパターンでしょうか。 目が合ったら引っ込むところで気弱な霊かと思いきや、布団を捲ったあたりからもうしつこい! しかも生首が5つ? 手首と首を掴んでいたものはその首だったのか、それともまた別物だったのか、だったら何体いたというのか…。 他に何か変わったことは? 今までやそれからに何かあったのでは? そう聞きたいくらいなかなか強烈だと思います。 欲を言えばもう少し削れるところを削っていただきたいです。 |
名前: 幻灯花 ¦ 02:14, Thursday, Apr 29, 2010 ×
前半はかなり面白く読みました。後半の怪異が個人的に恐怖を感じるものではなかったのでこの点数です。 |
名前: 丸野都 ¦ 00:35, Friday, Apr 30, 2010 ×
怪談点…2 文章点…0
一つ一つの怪異はそれほど珍しくもないのですが、それらを一気に体験してしまったような話なので、その分インパクトがありました。 体験者にしてみればそりゃあ怖かったでしょう。
鍼灸師という職業の人って霊能者も兼ねているような場合もちょくちょくあるようですし、鍼灸院に様々な変なモノが溜っていてもおかしくはないでしょう。 切っ掛けが診療室ということだったので、特にそう思いました。
その扉が開いて閉じてというのを繰り返す件と、布団を捲る件が、体験者の勘違いも手伝って面白いやら怖いやらで、楽しませてもらいました。
ただその後の展開は定型的と言えば定型的であり、それほど珍しさは感じません。
しかしここには何体の霊がいたんでしょう? その数を想像すると首についた痕だけで済んで良かったと言うべきなんでしょうか。
文章は前置きの部分が少々長すぎるようですので、もう少し短く纏められそうだと思います。 |
名前: C班 山田 ¦ 03:10, Friday, Apr 30, 2010 ×
紀子さん、大変な思いをしましたね。 止めてくれた者がいてよかったですね。 |
名前: 極楽 ¦ 16:09, Friday, Apr 30, 2010 ×
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