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誰もいらない
日に日に暖かく春めいてくるこの時期、新たに始まる生活に期待と不安でいっぱいになりながら部屋探しをしている方は少なくないと思います。
そんな皆さんに是非聞いて欲しいお話です。
賃貸住宅の仲介管理を業とする会社に勤めている友人の話です。

ある地方都市の、某大学にほど近いところにある単身者用マンションは、毎年その大学の卒業式から入学式までに入居者が入れ替わるほかほとんど空室の出たことのない人気物件でした。
5階建て各階6から8室からなる総戸数40戸弱の入居者のほとんどは学生で、卒業し就職した後も住み続ける人を抜かせば、はなから社会人の身分で入居を決めた人は数えるほどしかいないまさに学生御用達の物件だったようです。
しかしだからといって決して安っぽいおんぼろアパートのようなものではなく、エレベーターがあり、正面玄関は自動扉、オートロックに宅配ボックスも付いていて、その地域のワンルームマンションとしてはグレードの高い部類に入る造りです。
竣工から10年も経っていない比較的新しい建物であるため、外観も美麗で若者に好まれそうなデザインだったようです。

そんな物件に住むある入居者の母親から安否確認依頼の電話が入ったのは、生暖かくも薄暗い今にも雨の降りそうな4月の終わり頃の土曜日の昼過ぎでした。

建物管理業の仕事の一つとして、連絡が取れなくなった入居者の関係者からの「安否を確認したい」との要望に答え、管理キーによって居室の鍵を開け、共に室内を確認するというものがあります。

その日も、1週間以上息子と連絡が取れない、バイト先も無断欠勤しているようだし、学校にも行っていないようだという母親からの幾分感情的な電話により、時間を合わせその物件に向かった友人は、まだ一度も実際その経験はなかったのですが、なにやら嫌な予感がしたそうです。
約束の時間より少しばかり早く物件に着いた友人が建物に入るのを待っていたように雨が降り出し、空は真っ暗になりました。この業界に入った以上いつかはそうした経験をするのだ、と先輩から何度となく聞かされ、覚悟をしているつもりの友人ではありましたが、嫌な気分はどんどん大きくなり、逃げ出したい気持ちでいっぱいになったそうです。

それほど間を空けず、その母親と父親までが現れました。
両親が身にまとっているこれから起こる事態を覚悟しているかのような悲壮感に圧倒され、友人は一言も話すこともできず、当事者の部屋の前に着きました。
友人はまずチャイムを鳴らし、続いて「管理会社の者です、親御さんが心配されてお越しになりました、いたら返事してください」と扉の中の住人に向かい大きく言い放つとしばらく待ちましたが、返事はありません。
大きく息を吸い込むと、両親へ振り返り「では、開けます」と言って、管理キーを鍵穴に差し込みまわしました。
ガチャリッという思いのほか大きな音が廊下に響き渡り、背筋を変な汗が流れたそうです。

「私は外でお待ちしておりますので、どうぞ、お入りください」

扉を開けたときに鼻をかすめた臭いで、友人は嫌な予感が確信に変わったことを理解すると、重苦しい思いのまま両親に室内へ入るよう促しました。無言のまま父親が、続いて母親が入っていきます。

ほんの数秒をおかず、母親の悲痛な叫び声が聞こえました。
なんとも形容し難い泣きながら叫んでいる声です。
胸をかきむしられるような切なく苦しい声です。二人の息子であった者の名を呼ぶ声です。
友人はすぐに携帯で警察に連絡を入れると、部屋に入っていきました。

6畳ほどの部屋のベッドの横の床に、男性が一人倒れています。
母親は彼にしがみつき声をあげ泣いています。
父親は彼の足元に立ち尽くしたまま呆然としています。
きつい腐臭が鼻をつきます。男性はうつぶせに床に寝ている状態でしたので、顔や皮膚は見えませんでした。
友人はどうすることもできず、再び外へ出て警察の到着を待つことにしました。

やがて、刑事課・鑑識の方々等7〜8人の警察官がやってきました。
その対応は手馴れたものでした。
両親と友人から話を聴取すると、状況を確認し、遺体を運び出しました。
もちろん彼の実家である両親の家へ運ぶためです。
慣れているといっても、全ての手続きが終了するまでには数時間を要しました。
友人がその日会社に戻ったのは、すでに定時の7時を大きく過ぎていました。
後から聞いた話では、入居者は急性の脳溢血で動けなくなりそのまま亡くなったとのことでした。

おかしなことが起こるようになったのは、その直後からのことだそうです。

そのことに気づいたのは、部屋の解約の手続きに来た青ざめた顔の母娘の話でした。

ノイローゼ気味になった娘を案じて母親が泊まってみたところ、出たのだといいます。
夜中に眼が覚めると、閉じたはずのクローゼットがほんの少しだけ開き、中からじっと見つめられている気配がする、とのことでした。
その娘の部屋は、入居者の亡くなった部屋の隣でした。

それからというもの、解約が相次ぎました。

半年後には、入居者は誰もいなくなっていました。

彼が見たのは、共用廊下の天井に、さかさまに頭が突き出てこっちを見てる姿でした。


「だから、やっぱり空室の多い建物や、その周辺の家賃相場に比べて明らかに安い部屋は気をつけたほうがいいと思うよ」

今となってははっきりしたことはわかりません。
確かなのは、彼が倒れてから亡くなるまでに相当な時間がかかったらしいこと、彼が亡くなってからおかしなことが多発し、遂にそのマンションに住む者は誰もいなくなってしまったということです。

私は思うのです。
病に倒れ、身体の自由が利かない中で、しかし意識は残っていたとしたら。
死までの孤独で苦しく切ない長い長い時間、彼は何を思っていたのだろうか。

なぜ誰も助けに来てくれないんだ、こんなにたくさん人が住んでるのに…!

もちろん、私の邪推に過ぎないのかもしれません。
彼は倒れた際にすでに意識を失っていたのかもしれません。
一連の出来事さえあるいは偶然に過ぎなくて、彼は何の関係もないのかもしれません。

でも…


「今、その建物はどうなっているんだろう」

と聞いた私に彼は、

「さあ、あの後すぐ転職して引越しちゃったから詳しいことはわからないけど、聞いた話しだと一括借り上げは解約したみたいだよ。どんな手を使ったかはわかんない。でもそりゃ会社が営利を追求する団体である以上、赤字垂れ流しをほっとくわけないもんね。所有者は困っただろうね。どうしたんだろう。まだ残ってるのかな」

友人はほんの少し何かを思い出すように遠くを見つめ、すぐに頭をぶるぶると震わせて、

「どっちにしても二度と近づきたくはないけどね…」

と暗い顔に苦笑を浮かべ、そう締めくくりました。




04:12, Monday, Apr 05, 2010 ¦ 固定リンク ¦ 講評(19) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯


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■講評

変死状態で発見された遺体をそのまま御自宅に搬送することはないと思うのですが…。
一般的に、死因が特定されない御遺体は検死に回されます。そこが引っかかってしまい、話を飲み込むことができませんでした。また、必要以上に修飾された文章もその一因であると思われます。
ネタ・−1 構成・−1 文章・−1 恐怖・−1

名前: 一反木綿豆腐 ¦ 15:20, Monday, Apr 05, 2010 ×


静かな語り口が怖いですね
内容としては…日本各地にこういった建物があるはず
小生の以前棲んでいたマンションも「呼び寄せる」ハコとして地元で有名でした
しかし、三年棲んでも小生は怪異を目撃せず
そっちのほうがこわい

名前: ゼリコ ¦ 22:28, Monday, Apr 05, 2010 ×


よくある無縁死の話だし、これからこういった世情だから、もっと多くなるし、まさに時代を反映した文だから。

名前: 天国 ¦ 00:16, Tuesday, Apr 06, 2010 ×


怪異としては、マンションものの定番、というところでしょうか。
特別目の引く出来事はありませんでした。

文章の方ですが、話の肝を絞り込めてない感があり、散漫な印象を受けました。
亡くなった男性の母親と、隣人の母親、この見分けがつき難く、話の展開が解り難かったようにも思えます。
また、著者様の意見描写に加え、怪異を否定するような文章も避けた方が良いかと思います。読み手を話から遠ざけてしまいます。
全体的に、怪異よりも遺体が見つかったところの話にスポットが当たっているように見えたのも残念なところではあります。

文章:-1
希少性:0

名前: ていさつUFO ¦ 22:52, Tuesday, Apr 06, 2010 ×


あれ? 検死解剖は? と、疑問符が浮かびました。
あと、このようなことがあった場合、リフォームもするでしょうし、最低限形だけでもお祓いなどをするかと思うのですが、その辺りの事情が書かれていないこともあり、話に入り込めませんでした。あとは所有者には何も伝えてないようなのも不自然だなと感じた次第です。

また、遺体発見までの話に力が入っていた感じですが、怪異自体はさらりと流れてしまったように思えました。
文章は丁寧に書こうとしたのでしょうが、それが焦点をぼやかしてしまった感じを受けます。

名前: 捨て石 ¦ 11:19, Friday, Apr 09, 2010 ×


著者の感情を交えながら急性の脳溢血で亡くなられた
方の話が8割程占め、実際の怪は隣の部屋の娘が視た
閉じたはずのクローゼットからの気配とどなたかが視た
天井からの頭である。

怪が起こったきっかけは一人の死からかも知れないが
そこに焦点が当てられ著者自身も感情が入りすぎて
しまった為に肝心の怪が薄れてしまった。

音信不通になった息子の死を発見する両親の悲嘆。
そして若者の死の間際の思いとは。。そして瀟洒で人気
のあったマンションの崩落ぶり。
実話怪談として載せられるならこれらの事柄は怪の付加
価値としてさらりと描かれるべきものである。

また細かい所では、監察医制度がまだきちんとなされて
いない地方では全て検死をするとは限らないようだが
その場で脳溢血だと判断し、そのまま家に遺体を運ぶ
だろうか。。と疑問も持った。
部屋の解約に来た母娘が出てきたところも亡くなった
若者の身内かと一瞬誤解してしまった。

何より、著者がその怪を偶然かもと言ってしまっては
怪自体との繋がりがそこで切れてしまい、では今まで
行を割いて書いていたことは何だったのか・・と思われ
てしまうのである。

たった一人で亡くなった若者に対しての著者の思い
は充分伝わる。が、怪談として投稿するならば起こった
怪の方に焦点をあてて採話すべきではなかったか。

名前: RON ¦ 19:20, Friday, Apr 09, 2010 ×


 怪に辿り着くまでがもの凄く長い。
 建物の内部構造や立ち合いの様子などは、歯がゆくなるほどである。
 そして孤独死の説明が終わり本題に入る訳だが、ここで大きなミスを犯している。
 怪に見舞われた母娘について、「部屋の解約の手続きに来た青ざめた顔の母娘」としか説明が成されていない。
 てっきり、孤独死した男の親族かと勘違いしてしまった。
 腐敗臭漂う部屋に母と娘が宿泊するなどあり得るだろうかと、頭をひねりながら読み進めて、ようやくそれが問題の部屋の隣室であることが説明され、状況が理解できた。

 しかし肝心の怪については、開いたクローゼットからの視線と天井から突き抜けてぶら下がる顔のみで、それらの描写も驚くほど少ない。
 後者の怪を目撃した「彼」なる人物が誰なのかもわからず、唐突に現れているのも不自然である。
(恐らくは最後の退去者なのだろうが)

 それ以降の憶測と結末は、冒頭と併せて良くある不動産怪談のテンプレートであり、怖がらせるどころか白けさせる効果しかない。

 とにかく無駄な部分が多すぎる。
 怪談ではなく都会の孤独死だけが描きたかったのだろうと思われるが、そうならば発表する場所を間違えている。

名前: amorphous ¦ 19:25, Saturday, Apr 10, 2010 ×


文章力  0
稀少度  0
怖さ    0
衝撃度  0

どうも焦点がずれている。枝葉にこだわりすぎる。
怪談を書きたかったのか、孤独死という悲惨な出来事を書きたかったのか、悲惨な両親の姿を書きたかったのか。

また、「そのことに気づいたのは、部屋の解約の手続きに来た青ざめた顔の母娘の話でした。(改行)ノイローゼ気味になった娘を案じて母親が泊まってみたところ、出たのだといいます。」の部分は不親切だ。隣の部屋のお嬢さんのお母さんというのは後の文章を読まなければわからない。前から順番に読んでいく読者は、なぜ娘?息子ではなかったのか?と混乱する。

司法解剖はなされなかったのだろうか。地方都市は緩いのかな。

後半の青年の心中を推し量る部分は賛否両論が出ると思う。感情移入しすぎだと、私は思う。

名前: つなき ¦ 16:19, Sunday, Apr 11, 2010 ×


とても丁寧に書かれていますね。
書き手の方が真面目に伝えようとしている姿勢が感じられます。
が、細かい描写が怖さの肝をあいまいにしているような気がします。

私が怖いと思ったのは、怪異が亡くなった部屋だけではなく、マンション全体に、禍々しい何かが広がっていったと言う事です。
人知れず亡くなった方は他にもいると思いますが、この方はよほど無念だったのでしょうね。
それとも、そこに残った念に何かが憑いて増殖していった結果なのかわかりませんが、いずれにせよ、相当強い念が残っていたのは事実のようです。

解約に来た母娘のくだりが分り辛く、読み返してしまったり、その後の話も期待してしまう書き方は少し損をしているようです。

遺体発見のくだりは読んでいて辛かったです。
そこを書かないとその後の出来事につながらないのはわかりますが、もう少し簡素に書いても良かったかもしれません。

でも、体験談を一生懸命伝えようとしている姿勢は好感がもてます。




名前: なでしこ ¦ 16:11, Monday, Apr 12, 2010 ×


作中の様な状態で見つかった遺体は、まずは検死をしますよね。
発見されたそのまま、ご両親の家に送る事は無いと思います。
それに検死もないまま(?)亡くなった方の死因はどうして脳溢血だとわかったのでしょうか?

死者が出て以来色んな事象が…という話はマンションや団地には多いお話だと思います。
“彼が見たのは、共用廊下の天井に、さかさまに頭が突き出てこっちを見てる姿でした”
という部分の“彼”とは誰の事なのでしょうか?

丁寧に書かれているとは思いますが、怪異とは関係の無い事も沢山詰め込んであり、お話が無駄に長くなっています。
著作さんとしてはお話を膨らますおつもりでお書きになったのでしょうが(?)読む側としてはただお話がダラダラと続いている感があります。
また、著作さんの憶測部分も不要だと思います。


※作品では、部屋を解約しにきた母娘の部屋は、亡くなった男性の隣の部屋、とありますがそれを隣の部屋ではなく亡くなった男性の部屋、と誤解し、講評しておりました。
前回の講評を削除し、書き直します。
著者様には失礼いたしました。
申し訳ございません。



名前: どくだみ茶 ¦ 02:49, Thursday, Apr 15, 2010 ×


とても丁寧に書こうとしたのは分かります。
そして一生懸命書かれたんだな、とも思います。

ただ、あまりにも怪異と関係の無い部分が多すぎて、怪異に辿り着くまでに読み疲れてしまったのも正直な感想です。

そして御遺体も家に運ばれたのではなく、多分検死に回されたのだと思います。

実際に現場を見てしまったご友人のことを考え、亡くなられた方への気持ちを考えてしまうのも無理はないのかもしれませんが、その考えはあくまでも憶測であって、怪異とはまったく関係の無いことを書き連ねているように思えますので、そこは不必要かと。

もっと怪異のみに重点を絞って書かれたらまだ印象は違ったと思います。

名前: 鶴斗 密喜 ¦ 21:52, Sunday, Apr 18, 2010 ×


悲劇だなぁ。

事件があって、その後の風説への対処が行き届かなかったなら、余裕のある人から出て行くというのも無理からぬ話でしょう。
著者の方は亡くなった青年や友人、ご家族の心境に心を寄せて書いてらっしゃる感じが受けられます。その点好感が持てました。

あとは、タイトルがちょっと気になりますね。
『誰も住みたくない』のほうがしっくり来るかと。
でも不動産業の方から見たら、「そんな物件(土地)は誰もいらない」という言い方がしっくり来るのかな?

名前: キャザリー ¦ 19:36, Monday, Apr 26, 2010 ×


ネタ・恐怖度:0
文章・構成 :-1 

文章のバランスが悪いなあ、というのが最初に抱いた感想。 付加要素をこれだけ書く労力があるなら、怪異パートを剪裁したらいいのに……。 それだけに、筆者の見解や後日談すらも蛇足に映ってしまう。

名前: オーヴィル ¦ 03:23, Wednesday, Apr 28, 2010 ×


申し訳ありませんが、読み終えたとき、「はあ…やっと終わった…」と思いました。

まず、「そこでお勧めしたいのがこの物件!」と続きそうな出だしでずっこけました。
そして実際に、マンションの良さを必要以上に紹介しているのでまたガクッと。
無駄な情報を盛り込みすぎです。(-1)

分かるはずのない、亡くなった方の気持ちを熱く語るラストでは、「そこでお勧めしたいのがこの保険!」と続きそうでぐったりしました。
筆者さんの推察をここまで語られてしまったら、割り込む気にはなれません。バリアを張られているようで、なんだか寂しくなってきました…。(-1)

以下、お話にはあまり関係ないのですが。
こういった形で亡くなられた際に、警官が、ご遺体を現場から実家へ直接搬送することってあるんでしょうか。
「もちろん」と言い切っていますが、もし実際にあるとしたら、非常に稀なケースと思われます。

名前: 雨四光 ¦ 00:52, Thursday, Apr 29, 2010 ×


文章−1 恐怖0 希少0 魅力0

前半はこれでもかというほど冗長な文が目立つのに、肝心の怪に突入してからやけに雑、という印象を受けました。
例えば、急に隣人母娘が出てきたところ。
亡くなった部屋の主の母親と妹なのかと混乱しました。

それから「彼が見たのは、共用廊下の天井に、さかさまに頭が突き出てこっちを見てる姿でした」
彼って誰ですか?
どんな頭が突き出ていたのですか?
このように、丁寧だけれど文法が何か変。
恐らく、一文一文を繋げて長く書いてしまうのがこの方の癖なのだと思いますが、つなげ方が適当でないのだと思います。
もう少し一文を分けてわかりやすく書いてみてはどうでしょう。
怪を描くだけなら、前半をバッサリ削っても問題ないと思います。
タイトルの意味もよくわかりませんでした。

とても丁寧に書かれたことはよくわかります。
このお話を自分が友人から聞いたら、興奮して何とか作品にしようと私も思うでしょう。
ですが読ませる構成は大事です。
怪に焦点を当てる書き方を研究なさってみてください。

名前: 幻灯花 ¦ 05:22, Thursday, Apr 29, 2010 ×


引っかかりを感じさせるタイトルと、あまりない形の書き出しに引き込まれて読み進めました。

>死までの孤独で苦しく切ない長い長い時間、彼は何を思っていたのだろうか。
この事実はご両親にも知らされているだろうと思うと、堪らない気持ちになります。亡くなられた方が最後に味わった思いがこうだったというならば、例えようのない哀しさを覚えます。

深読みのしすぎかもしれませんが、タイトルは二重の意味ではないでしょうか?
「こんなマンション、誰もいらない」と「気付いてくれない酷い人は、誰もいらない」。
亡くなった彼は驚かせようという意図ではなく、ただ気付いてほしくて姿を現しているだけなのではないかと思うと、本当に哀しいですね。

・臨場感0 ・没入度+1 ・表現0 ・恐怖−1

名前: ダイタイダイダイ ¦ 22:47, Thursday, Apr 29, 2010 ×


うーん、もう少し怪異の描写があれば……。典型的なマンション怪談と判断させて頂きます。

名前: 丸野都 ¦ 01:59, Friday, Apr 30, 2010 ×


痛ましい話ですね。
誰にも気付かれないのは寂しかったかもしれません。
でも怪談としては、怪異がさらりとしていて物足りない気もしました。

名前: 極楽 ¦ 20:29, Friday, Apr 30, 2010 ×


怪談点…-2
文章点…1

好きな作品です。
興味深く読ませてもらいましたし、文章には読み手を惹き付ける力があります。
書き手の言いたいことも良く解りますし、だからこそとても魅力を感じたのです。

でも怪談としての面白味はあまり感じられませんでした。
この大会が怪談を競うものである以上、この作品はある意味的外れでもあります。
一人暮らしが死後数週間経って死体で発見されるという出来事は多いと聞きますし、それが発見されるまでを克明に描いており、両親の悲しみと体験者のいたたまれないと同時に嫌な気持ちというのも伝わってきました。
でもそれがメインになってしまっては怪談ではないのです。
怪談としてもっとも重点が置かれなければならないのはその後に起こった怪異なのです。
ところがその怪異は噂の域を出ておらず、そんなこともあったのか程度でしか書かれていません。
これでは怪談として評価する訳にはいきません。
とは言うものの、ここまで魅力のある作品です。
出来るだけ減点は抑えるようにしました。

名前: C班 山田 ¦ 22:48, Friday, Apr 30, 2010 ×


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