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海を越えた兄弟の樹
 当時、日英同盟華やかなりし頃、友好の証しとして、記念樹が贈られた事があった。
 皇室から王室への贈り物であったが、時が過ぎ時勢の移り変わりと共に、王室の管理も外され何時しか其の存在は忘れ去られていった。

 欧州に戦乱の黒雲が漂い始めた頃、ユニークな爆撃機が開発されていた。
 日本も英国も、共に資源の乏しい島国であり、そんな中、比較的入手が容易な材料として木材に注目し、其れを主要材料としたのである。
 王立空軍は、当初、木製機の性能に不信感を抱き、自主開発に任せたが、風雲急を告げるようになると、資源問題は現実味を帯び始め、尚且つ試作機の高性能を目の当たりにして、掌を返すように、爆撃機タイプ・戦闘機タイプ・偵察機タイプ・練習機タイプの4機種を同時に制式採用した。
 デハビラント・モスキートの誕生である。
 いざ、制式となると、他の主要軍需工場とバッティングすることなく木工工場での生産が可能である事、且つ木製機体ゆえのステルス特性もあいまって、夜間爆撃や偵察に大活躍をしたのである。

 対独夜間爆撃が主であったが、レーダーに感知されにくいとはいえ、簡単な任務ではなかった。
 排気炎を絞り、計器照明の輝度を落とし暗闇の中、高空から進入する。
 いくらステルスでも爆音は隠せない。
 位置が特定されれば、探照灯に捕まり、高射砲と夜間戦闘機が襲い掛かってくる。
 一度の出撃で、部隊が全滅する事も、常態となっていた。

 そんな中、常に完璧に任務を完了し、唯一機となっても帰還してくる機体があった。
 編隊の僚機が撃墜されても、殆ど無傷で還ってくる。
 高射砲弾の直撃を受けても不発であったり、戦闘機に襲われても敵機が故障であったりするのか、攻撃を受ける事無く、無事帰還出来た。
 其のうちにインド帰りの航空仕官が言った
「敵さんにしてみれば、グレムリンみたいなもんだな、こいつは。」の一言から、何時しか、味方からもグレムリンと呼ばれるようになってしまった。
 グレムリンとは、陰鬱な、とグリムにフレムリンを引っ掛けた造語であるが、空の悪魔の名前を奉られた其の機体は、現在も、英国王立空軍所属の現役機として、稼動していると言う。

 噂では、機体の材料に使われているのは、日英友好記念樹ではないかと言われている。
 其の記念樹の兄弟は、日本では今も、神宮の杜に物言わず佇んでいる。



12:55, Tuesday, Aug 26, 2008 ¦ 固定リンク ¦ 講評(12) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(5) ¦ 携帯


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受信: 12:11, Monday, Oct 20, 2008

■講評

うーん。失礼になってしまうのですが、「で?」というのが率直な感想でした。丁寧に書こうとしているのはよく解るのですが、これといった怪異?もなく恐怖を感じる事が出来ませんでした。ちょっとしたコラムを読んでいるような気がしました。すみませんが、この点数で。

【アイデア】0、【描写力】+1、【構成力】-1、【恐怖度】-1

名前: 茶毛 ¦ 15:00, Tuesday, Aug 26, 2008 ×


何が言いたいんでしょ。怖くないし、良い話でもないようだし。

【アイデア】0、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】-1

名前: 尚休 ¦ 16:49, Tuesday, Aug 26, 2008 ×


リボン付き…?
あ、いえ、なんでもありません。
んー、ちょっと「噂の・・・」を戦闘機に置き換えただけのように思えます。
もうちょっと展開してると良かったのですが…。
私は戦闘機大好きっ子なので、序盤期待していただけに残念です…。

【アイデア】 0 【描写力】+1 【構成力】-1 【恐怖度】 0

名前: PM ¦ 18:52, Tuesday, Aug 26, 2008 ×


 木製帆布張りのタイフーンは金属製のスピットファイヤーよりもむしろ乗りやすかったとか。
 安定して飛行し、旋回性能が高かったために予想以上の成功を納めたと聞きました。

 とまあ、飛行機好きならピンと来る話なんですが、知らない人にはそれまでですよね。
 もうひとひねりさせて読者を驚かせる仕掛けがないとなかなか気に入ってもらえないでしょう。

【アイデア】+1 【描写力】 0 【構成力】 0 【恐怖度】 0

名前: ユージーン ¦ 19:39, Tuesday, Aug 26, 2008 ×


アイデア ±0
描写力 ±0
構成力 ±0
恐怖度 ±0

これで終わりですか?
兄弟というならば、何か引き合うようなエピソードが欲しいところですが。

名前: くりちゃん ¦ 20:30, Tuesday, Aug 26, 2008 ×


-長所-
・時代背景や戦闘機に関する記述が細かい。

-短所-
・遺伝元のオチと展開をほぼ継承しているために、周辺設定を変えても作品自体に新鮮さが無い。遺伝元の要素を分かり易く引き継ぐのは良いとしても、既出作品とは違う新しさや面白さが他にあることが必要だと思う。
・文章中の語感のバランスがとれていないように感じる。「其の」「其れ」が使われて古めかしい感じを与える一方で、「バッティング」「ステルス」のように現代的な語句も混在していて、作品自体のトーンが中途半端な印象を受ける。今のままでは言葉を何となく選んでいるように見えてしまうので、どういった作風に見せたいのかを熟考した上で使う語句を選んだ方が良いように思う。

【アイデア】0、【描写力】0、【構成力】0、【恐怖度】-1

名前: 廻転寿司 ¦ 20:56, Tuesday, Aug 26, 2008 ×


なにか物足りない。
飛行機よくわからないし・・・
ごめんなさい。

【アイデア】0、【描写力】+1、【構成力】-1、【恐怖度】-1

名前: 華鹿 ¦ 20:52, Wednesday, Aug 27, 2008 ×


元ネタの木に兄弟がいたよ、
はい、そうですか。
としか言えない内容なんですが・・・。
文章はお上手です。
文章に一点。

名前: ちゅん ¦ 12:42, Wednesday, Sep 03, 2008 ×


特異な状況の中、何度も無事で還ってくるというのはやはり
それはそれで不思議な事ではありますが、それも噂という形で
話は終了してしまいました。
あと、こちらの作品はコラムではないんですよね…?小説とは
あまり思えなかったので、すみません。

【アイデア】−1 【描写力】0 【構成力】−1 【恐怖度】0

名前: 蓮 ¦ 00:37, Monday, Sep 15, 2008 ×


戦闘機に関する知識は豊富にお持ちのようですが、それを巧く使いこなせておられない。

少なくとも私は、この作品から恐怖も感動も得られませんでした。


発想・−1 文章・−1 構成・−1 恐怖・−1

名前: 暗沌子 ¦ 02:37, Sunday, Sep 21, 2008 ×


文章も内容もレベルは低くないと思います。ただ発表の場が問題かと。


【アイデア】0 【描写力】+1 【構成力】0 【恐怖度】0

名前: 猫塚イスマ ¦ 22:43, Thursday, Sep 25, 2008 ×


描写+1
文章は巧いと思うが、記述に終始していて、話がまだ始まっていない感じを受ける。
グレムリンの具体的な活躍、それを取り巻く人々のドラマ、それによってどうなったのかをこの記述を交え、物語として描いてほしかった。

名前: 戯作三昧 ¦ 18:17, Tuesday, Oct 14, 2008 ×


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