実話怪談著者発掘大会
――
超-1、とは。


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 実話怪談は、体験談を持つ人を見つけ出してくることがとにかく大変。
 知り合い、友だち、自分の体験を一通り書くと、もう書くネタがなくなってしまう。
 だからこそ、実話怪談を専業/専門にしている実話怪談作家というのは数が少ない。
 そこで、体験談を取材できて、なおかつそれをとびきり怖い実話怪談に仕立て上げることができる実話怪談著者を発掘しよう、ということに相成った。

 元々は、「超」怖い話の新しい共著者を見つけ出そうというコンセプトから、2006年春に開催されたのが始まり。その後は、恐怖箱に迎え入れる市井の怪談著者を見つける大会に変わった。

 超-1は、ちょっと変わった大会だ。
 まず、応募作はすべて著者名を伏せて公開される。
 次に、誰が書いたのかわからない話を読んで、それがよかったかどうか気に入ったかどうかを、応募者相互と一般読者も交えた審査で品定めされる。
 大鉈を振るう審査委員長はいない。読者が気に入り、ライバルが認めたものが残る
 誰が書いたかわからないものを内容本位で審査しなければならないため、特定著者のアンチが頑張ってみたところで、恣意的な足の引っ張り合いもできない。読者とライバルが納得ずくで推したものが評価を得る。
 特定の審査員の思惑どころか、主催者自身も割って入れない。
 誰にもズルができない

「なるほど、君たちの話はどれも素晴らしいね。じゃあ、君たちはどれがいちばんいいと思う? さあ、君たちが決めて下さい」

 そうやって決められた高評価の作品を集めた傑作選・怪コレクションの評判も上々。
 2006年の1回だけのつもりの大会は、新しい実話怪談著者の登竜門として、またはとびきりの持ちネタをひとつだけ怪コレクションにねじ込みたい実話怪談ジャンキーの祭典として、いつの間にやら毎年開催に。

 さて、今年の怪物は?

 



2013年開催・第八回



2012年開催・第七回


超-1/2011
2011年開催・第六回(182作/26名/募集期間2カ月)※震災のため、一時公開休止期間がありました。
ランキング1位 (空位)
ランキング2位 戸神重明

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超-1/2010
2010年開催 第五回(298作/45名/募集期間2カ月)
ランキング1位 (空位)
ランキング2位 ねこや堂

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超-1/2009
2009年開催 第四回(359作/34名/募集期間2カ月)
ランキング1位 (空位)
ランキング2位 つくね乱蔵

恐怖箱 超-1怪コレクション 女郎花


超‐1/2008
2008年開催 第三回(316話/34名/募集期間2カ月)
ランキング1位 (空位)
ランキング2位 へみ

恐怖箱 超-1怪コレクション 彼岸花


超‐1/2007
2007年開催 第二回(407話/54名/募集期間4カ月)
ランキング1位 (空位)
ランキング2位 藪蔵人(渡部正和)

超-1 怪コレクション 黄昏の章 超-1 怪コレクション 夜明けの章


超‐1/2006
2006年開催 第一回(529話/47名/募集期間3カ月)
ランキング1位 高山大豆(久田樹生)・ロールシャッハ(松村進吉)

超-1 怪コレクション 超-1 怪コレクション vol.2 超-1 怪コレクション vol.3